今回は熱帯魚に興味を持ったけど、どんな熱帯魚をしてみたらいいのか、悩んでいる!という方向けに、おすすめの熱帯魚についてまとめました。
ここでは飼育がしやすくて体色が綺麗な、基本的な熱帯魚しか紹介できておりませんが、最初のきっかけになると幸いです。
初心者におすすめの熱帯魚
おすすめする熱帯魚の条件は、なによりも体色が美しいこと。次に安価で販売量が多くて入手しやすいこと、小型水槽でも飼育ができ、体が丈夫で飼育しやすいことで決めさせていただきました。
以下の12種類について、それぞれ紹介していきます。
紹介する種類
- ネオンテトラ
- カージナルテトラ
- プラティ
- アカヒレ
- コリドラス
- プレコ
- ベタ
- ラスボラ
- グッピー
- プリステラ
- グラミー
- アベニーパファー
ネオンテトラ
分布 | アマゾン川 |
---|---|
体長 | 3cm |
販売価格 | 100円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
ネオンテトラは赤色と青色が美しい小型の熱帯魚を代表する種類です。
どこのペットショップでも販売されており、1匹あたりの値段は100円以下とダントツに安いです。販売されている個体は体色が薄いことが多いですが、3ヶ月ほど飼い込むとどんどん濃く綺麗になっていきます。
その体色は水草水槽にもぴったりです。穏やかな性格をしているので、混泳させやすく、群れが好きなので群泳もおすすめです。
ネオンテトラの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
カージネルテトラ
分布 | ネグロ川、アマゾン川 |
---|---|
体長 | 4cm |
販売価格 | 100円~200円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
カージナルテトラはネオンテトラに似ていますが、一回り大きく、腹部全体が赤色になっています。値段は倍ほどになりますが、より派手な体色を求めている方におすすめです。
弱酸性の水質を好んでおり、維持することで体色をさらに濃くすることが出来ます。余裕が出てきたら、流木やph調整剤を水質管理にも挑戦していきましょう。
カージナルテトラの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
プラティ
分布 | メキシコ |
---|---|
体長 | 5cm |
販売価格 | 100円~200円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
プラティはオレンジ色や黄色、白色など単色でシンプルでありながら濃くてはっきりとした色合いをしており、水槽内でも際だって目立つ存在です。しかし、水槽内をせわしなく泳ぐので、落ち着いた水槽が好きな人には向きません。
繁殖も簡単なので、飼育になれてきたら、挑戦してみましょう。寿命は1年と長くはないので、大切に飼育してあげてくださいね。
プラティの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
アカヒレ
分布 | 中国 |
---|---|
体長 | 3cm |
販売価格 | 50円~100円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
アカヒレは名前の通り赤色のヒレを持っている熱帯魚です。
酸素不足や水質悪化、水温の変化に強く、暖かい時期にはコップで飼育することもできるほどです。
値段は安いですが、長く飼育するほど発色が良くなり、健康的に育ったアカヒレは見違えるようになります。安価な熱帯魚を極限まで美しくするのは、とっても楽しいですよ。
アカヒレの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
コリドラス
分布 | アマゾン川 |
---|---|
体長 | 4cm |
販売価格 | 100円~500円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
コリドラスは水底に生息しており、餌の食べ残しを処理してくれので、混泳水槽の掃除役として人気の熱帯魚です。
主役となるカラフルな熱帯魚の邪魔もしないので、脇役として飼育されることが多いですが、観賞魚としてのコリドラスは数百種類もあり、コリドラスマニアも数多くいらっしゃいます。
餌を探して、底砂に口先を突っ込みながら、左右に動かしている姿はとってもかわいいですよ。
コリドラスの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
プレコ
分布 | 南米 |
---|---|
体長 | 7cm~50cm |
販売価格 | 500円~3,000円 |
必要な水槽 | 45cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
プレコは鋭い歯で流木や石、ガラス面に付着しているコケを食べてくれる熱帯魚です。種類数が豊富で体の大きさは様々ですが、小型水槽向けに5cm程度の小さなプレコもいますよ。
熱帯魚の水槽ではコケが発生しやすく、コケ取り能力がかなり高いので、重宝されています。
プレコの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ベタ
分布 | タイ、インド |
---|---|
体長 | 7cm |
販売価格 | 500円~3,000円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
ベタはエラ以外にも補助呼吸器官を持っており、これで肺呼吸が出来るので、酸欠に強いです。
品種改良が盛んで美しい体色の種類が多く、ヒレも長く伸張するので、とても鑑賞価値が高い熱帯魚です。
雄同士を並べることでヒレを広げて威嚇をしあう姿はとても綺麗で、ベタ専用のコレクションケースなど小型水槽でインテリアとして飼育するのが人気です。
ベタの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ラスボラ
分布 | 東南アジア |
---|---|
体長 | 3cm~4cm |
販売価格 | 100円~300円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 普通 |
ラスボラはネオンテトラなどの小型カラシンには人気でおされています。
ペットショップで販売されている個体は体色の薄い個体が多く綺麗とは言いがたいですが、飼い込むことで色が濃く、長く大切に飼育していきたい人におすすめです。
ミクロラスボラハナビなど体色にきめ細かい黄色のスポット模様がある種類もおり、模様の美しさも楽しむことが出来ますよ。
体が小さい分、環境の変化には弱く、水温や水質の変化に注意してください。
ラスボラの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
グッピー
分布 | 南米 |
---|---|
体長 | 5cm |
販売価格 | 200円~1,000円 |
必要な水槽 | 45cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
グッピーはもっとも飼育されている熱帯魚で、熱帯魚の飼育はグッピーに始まりグッピーに終わるとも言われるほどです。
最初は体の丈夫さと美しさから飼育を始め、一通りの熱帯魚を経験した後に、自分だけのオリジナルの品種を作りたくてグッピーに戻ってくるといういう話です。
熱帯魚を飼育する楽しさから、繁殖をさせ、稚魚を育てる楽しみまで一通りを経験することが出来ます。逆に増えすぎて困るケースもあるほど・・
グッピーの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
プリステラ
分布 | ブラジル |
---|---|
体長 | 4cm |
販売価格 | 200円~500円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 簡単 |
プリステラはヒレにある黄色と黒色のアクセントが綺麗な熱帯魚です。
強く主張してくる見た目ではなく、ネオンテトラだけでは寂しいという時に、引き立て役として人気があります。
プリステラの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
グラミー
分布 | 東南アジア |
---|---|
体長 | 4cm~6cm |
販売価格 | 500円~1,000円 |
必要な水槽 | 45cm水槽 |
飼育難易度 | 普通 |
グラミーは体が平らで、長くピンとしたヒレが特徴的な熱帯魚です。
大人しい性格をしており、小型熱帯魚よりも一回りだけ大きな種類が欲しいな~と思う時期に選ばれることが多いです。
体色や模様のバリエーションが豊富なので、さまざまな種類からお気に入りの一匹を見つけることが出来ますよ。
グラミーの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
アベニーパファー
分布 | インド南西部 |
---|---|
体長 | 4cm |
販売価格 | 300円~500円 |
必要な水槽 | 30cm水槽 |
飼育難易度 | 普通 |
アベニーパファーは世界最小の淡水フグとして人気があります。フグ特有のヒレをぱたぱたとしながらスーッと優雅に泳ぎ回る姿がとてもかわいいですよ。
偏食家で冷凍アカムシしか食べない個体が多く、気性が荒いので混泳向きではないのがデメリットです。
アベニーパファーの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
熱帯魚の飼育に必要なもの
熱帯魚の飼育には以下のものが必要になってきます。
必要なもの
- ガラス水槽
- 蛍光灯
- ろ過フィルター
- 水槽の蓋
- 底砂
- 流木、石
- バケツ
- ホースホース
- 網
特に選択肢の多い水槽とろ過フィルター、水中用ヒーターについて詳しく紹介していきます。
水槽の大きさ
熱帯魚の水槽は透明度が高いガラス水槽がおすすめです。
一般的な熱帯魚飼育するために必要な水槽の大きさは30cm水槽、45cm水槽、60cm水槽、90cm水槽がメインです。それぞれに奥行きが広いワイドタイプ、狭いスリムタイプなどがあります。
こちらで紹介しているので、ご参考ください。
ろ過フィルターの選び方
ろ過フィルターは水量や目的に合わせて選びます。
ろ過フィルター別の特徴と使用する水槽の大きさを紹介します。対象水槽は水量や飼育環境で変わってくるので、目安としてご参考ください。
一般的には水質悪化に強い金魚やメダカには投げ込み式フィルター、小型水槽には外掛けフィルター、大型水槽には上部フィルターを使うことが多いです。
名称 | 対象水槽 | 特徴 |
---|---|---|
投げ込み式 | ~60cm | 水中に置くだけなので、設置が簡単。ろ過力は低くメンテナンスは手間 |
コーナー式 | ~60cm | 水中に置くだけなので、設置が簡単。水位が低い水槽で使うことが多い |
外掛け式 | ~45cm | 水槽に立て掛けて使用する。安価で手入れが簡単。小型水槽の主力 |
上部式 | 60cm~120cm | 水槽の上部に設置。濾過槽が大きく大型水槽で使用。酸素量が多いが、水音が大きい |
底面式 | ~45cm | 床材をろ材として使うので、小型水槽でも高いろ過力を発揮。メンテナンスが手間 |
外部式 | 45cm~90cm | タンクのような濾過槽でろ材をたくさん入れられる。空気に触れないので水質変化が少なく、水草飼育に最適だが高価 |
水中用ヒーターの選び方
熱帯魚の適温は20度~28度が多いため、秋から冬にかけて水中用のヒーターが必要です。
ヒーターには大きく分けると温度調整機能がついたタイプと、あらかじめ設定された温度にしてくれるタイプの2種類があります。
熱帯魚のなかにも低水温を好む種類や高水温を好む種類がいるため、前者の温度調整機能がついたタイプの方が汎用性が高くて便利です。
必要なワット数や電気代についてはおすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
熱帯魚の飼育方法
水質維持に大切な水換え
熱帯魚の飼育で最も大切なのが水換えです。
水槽などの狭い環境ではフンなどの有害物質が蓄積されやすく、ろ過フィルターをいれていても、定期的に新鮮な水に交換しなければいけません。特に過密飼育している水槽では水質悪化が早いです。
週に1回は1/3ほど水を交換すると、安定した水質維持が可能になります。
導入初期の死亡を回避するなら、水槽の立ち上げ方をきちんとしよう
水槽を立ち上げたばかりの頃は、フンや餌の食べ残しなど有害な物質を分解してくれるバクテリアがおらず、すぐに住めない環境になってしまいます。
バクテリアを増やすためには、パイロットフィッシュといって、最初に水質悪化に強い魚を1ヶ月ほど飼育する必要があります。
パイロットフィッシュなしに飼育したいときは、1週間に2回のペースで水換えをすることをおすすめします。
アクアリウム水槽の立ち上げ方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
販売場所
熱帯魚はホームセンターや熱帯魚専門店、ネット通販で購入することが出来ます。
熱帯魚専門店は販売数が多いので、健康的な個体を選びつつも、安価に入手することが可能です。
珍しい種類を求めているときはネット通販がおすすめです。実際に見てから購入することは出来ませんが、最近では生体管理もしっかりとされており、安心して購入できるようになってきました。
餌を選ぶポイント
熱帯魚の餌は栄養価が高い熱帯魚専用の人工飼料を使いましょう。餌には沈下性と浮遊性があるので、魚の生息域に合わせて選びます。
100均で販売されているメダカの餌も食べてはくれますが、栄養価が不足しているので短命になったり、発色が悪くなってしまいます。
主食は人工飼料にして、おやつに乾燥アカムシやクリルを使うことで餌のバリエーションを増やしていきましょう。いろいろな餌を与えるのは楽しいですし、熱帯魚も餌に飽きにくくなります。
初心者におすすめの熱帯魚についてまとめ
今回は安価で飼育しやすい、初心者におすすめの熱帯魚について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
飼育がしやすいと言っても、体が小さいので、水温の変化をさせない、酸素を供給するなど基本的なことを守らなければすぐに死んでしまうことも珍しくありません。
基本をしっかりとおさえた上で飼育に挑戦してみてくださいね。
-
大型魚・肉食魚でおすすめの熱帯魚|必要な水槽の大きさは?