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スカーレットジェムの繁殖と飼育方法|餌やエビとの混泳は?

2018-07-02

スカーレットジェムは小さな熱帯魚でありながら、光り輝く美しい体色を見せてくれます。初心者でも繁殖ができたりと楽しみ方が多い熱帯魚です。

今回はそんなスカーレットジェムについておすすめの餌や繁殖方法、色揚げのコツなど飼育方法を詳しく紹介していきます。

スカーレットジェムの特徴

スカーレットジェムの飼育

スカーレットジェムはタイやマレーシアなどの東南アジアに生息する、体長3cmほどの小型の熱帯魚です。

全てのヒレがオレンジ色に輝くその美しさから、泳ぐ宝石と呼ばれています。体調が悪い時やストレスを感じているときは、薄い色をしていますが、適正な環境で育った野生種の美しさは見事です。自宅でも水質や水温の管理を徹底することで、綺麗に育てることができます。

似たような体色をしている種類に、バディスバディスやカメレオンフィッシュと呼ばれる熱帯魚もおり、こちらも人気が高いですよ。

体色の美しさだけではなく、貝類が大好物で、スネールの稚貝などを好んで食べてくれるので、ラムズホーンスネールプラナリアなどの増殖を防止することができます。食べられるのは子供の貝だけなので、大きい貝は手で取り除く必要がありますよ。

他の貝類を食べてくれる魚については害虫駆除してくれる生き物一覧で紹介しているので、ご参考ください。

寿命の長さ

スカーレットジェムの寿命は平均して1年です。上手に育てると2年はいきてくれますよ。寿命が短い分、繁殖がさせやすく、稚魚を育てることで長く楽しむことができます。

スカーレットジェムの飼育難易度は?

スカーレッドジェムは体が小さいので、熱帯魚の中では飼育は難しいほうになります。体が小さいことで次の難しさが出てきます。

チェックポイント

  • 水温と水質の変化に弱い
  • 食べられる餌が小さい
  • 一度にたくさんの餌を食べられず、頻度を増やさないといけない
  • 強い水流が苦手
  • 臆病で隠れ家がないと落ち着かない

特に個体によっては餌の好き嫌いが激しく、痩せて餓死しないように手をかけてあげる必要があります。

スカーレットジェムの飼育で大切な水について

スカーレットジェムは環境の変化に弱いので、水温や水質管理、水換えは慎重に行いましょう。

飼育に適している水温

スカーレットジェムに適している水温は24度〜26度です。

低水温が苦手なので、冬場は無加温では飼育することができず、必ず水槽用のヒーターを入れてください。気温差の激しい春や秋にも稼働させておくと安心です。

水槽の置き場所は直射日光や電化製品の近くを避け、水温の変化がないように注意してください。

飼育に適している水質

スカーレットジェムの飼育水の水質はph5.5〜6.5の弱酸性を維持しましょう。

流木やソイルという底砂を入れることで、水質の維持が可能になります。また、体色を美しくするためには水質の維持がとても大切ですよ。

水質に敏感な魚なので、週に1回、1/4ほど水換えするようにしてください。

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水合わせの方法

スカーレットジェムは急激な水質の変化に弱いので、購入してきた個体を水槽にそのまま入れず、まずは水槽の水にならす必要があります。

その作業を水合わせといい、魚飼育の基本となることですので、しっかりと覚えておきましょう。

水合わせの手順

  1. 買ってきた魚を水ごとバケツにいれる
  2. バケツの水が30分かけて倍になるように水槽の水をいれる
  3. バケツの水を半分捨てる
  4. 再びバケツの水が30分かけて倍になるように水槽の水をいれる
  5. 魚をあみですくって水槽に移す

スカーレットジェムの飼育方法

スカーレットジェムの飼い方

飼育に必要なもの

スカーレットジェムは30cmの小型水槽から飼育することができます。

飼育数の目安は30cm水槽で1ペア、45cm水槽で2ペア、60cm水槽で5ペアです。

ろ過フィルターは吸い込み口に巻き込まれないように、稚魚の飼育でも使われる、底面フィルターやスポンジフィルターがおすすめです。

他の設備は水槽の大きさに合わせて選べば大丈夫ですよ。

必要なもの

  • 30cm水槽、45cm水槽、60cm水槽
  • ろ過フィルター
  • 照明器具
  • 水槽の蓋
  • 底砂

値段や購入場所

スカーレットジェムの値段は200円〜300円で販売されています。

購入場所は熱帯魚専門店やネット通販で探します。オスの方が綺麗なので、単体販売でメスが売っていることは少ないです。繁殖を狙う時はペアで販売されているものを探しましょう。

レイアウトは水草をたくさん入れる

水草レイアウト

スカーレットジェムはストレスのない環境で飼育すると発色が良くなります。隠れ家になる水草をたくさん植えて、水流も弱めにしてあげましょう。

ソイルと言う黒い底砂や流木を入れることでスカーレットジェムが好きな水質を維持しやすくなりますよ。

水草を多めにいれることで自然繁殖を狙うこともできます。

餌は冷凍アカムシがメイン

スカーレットジェムは餌の好き嫌いがある熱帯魚で、人工飼料を食べないことが多く、慣れないうちは餌やりが大変です。

餌には食いつきがいい冷凍赤虫や冷凍ブラインシュリンプ、生き餌のミジンコブラインシュリンプなどの餌で慣らしていきましょう。

飼育環境に慣れてくると乾燥赤虫に挑戦していきます。最後にディスカス向けの粒状の人工飼料に切り替えていきましょう。

赤色の色揚げをする時はアスタキサンチンという栄養が含まれているクリルや乾燥エビなどエビ系の餌をあげるといいですよ。

かかりやすい病気と治療方法

スカーレットジェムは体が小さい分、病気に気づく前に死んでしまうことの方が多いです。導入から1ヶ月は水質が安定しておらず、死ぬ確率が高いので、注意して観察しておきましょう。

白点病 導入初期は全身が白い点々に覆われる白点病にかかりやすいです。最初の1週間はこまめに観察しておきます。発症を確認したらすぐに別の水槽に隔離してメチレンブルーで薬浴しましょう。
尾ぐされ病 ヒレ先が溶けてくる病気で水質の悪化によってエロモナス菌に寄生された時に発症します。発症を確認したらすぐに水を全換水します。定期的に換水することで予防しておきましょう。

スカーレットジェムの繁殖方法

ウィローモス

スカーレットジェムは繁殖が簡単な熱帯魚で、しっかり餌を食べて成熟したペアがいれば自然と繁殖してくれますよ。

隠れ家になる水草を沢山いれて落ち着ける環境を準備していると、オスとメスが寄り添って泳ぐようになります。ペアになったら産卵用の水槽に移動させましょう。

産卵用水槽にもたくさんの水草が必要になります。ウィローモスやミクロソリウム、マツモなど飼育が簡単な水草でかまいませんので、いれてあげてくださいね。

産卵を確認したら親魚を元の水槽に戻しておきましょう。

稚魚の育て方

スカーレットジェムの稚魚は産卵から2日程度で孵化します。餌は小さくて栄養価が高いブラインシュリンプをあげます。生き餌なので食いつきもよく、稚魚が元気に育ってくれます。

一度に食べられる量が少ないので毎日5回餌をあげられるといいですよ。

泳ぎが苦手なので水流は弱めにして、隠れ家になる水草をたくさん植えてあげてくださいね。

ブラインシュリンプの与え方で詳しく紹介しているので、ご参考ください

スカーレットジェムの混泳

スカレットジェムは温和な性格で、多くの小型熱帯魚と混泳することができます

しかし、泳ぐのが苦手なので、混泳相手が多いと餌を満足に食べられず、痩せてしまうことがあるので注意しましょう。

おすすめの混泳相手

ミナミヌマエビ

とても小さな魚なので、スカーレットジェムのストレスにならないよう、同じくらい温和な相手を選びます。おすすめの混泳相手はミナミヌマエビコリドラスネオンテトラなどになります。エビ類が好物なので、子供のミナミヌマエビは避けておきましょう。

混泳に向いていない相手

ラミレジィ

アベニーパファーベタラミレジィは気性が荒いので、混泳することは出来ません。体が5cm以上の大きさになる熱帯魚も、なるべく避けておきましょう。

スカーレットジェムについてまとめ

スカーレットジェムは体の大きさが3cmととても小さい熱帯魚で、水温や水質の変化には十分な注意が必要です。

さらに餌の好き嫌いも多いため、飼育の手間が多いのが難点です。

それでもいい環境を整えて、長く飼育していると、宝石と呼ばれるほどの真っ赤な美しい姿を見せてくれますので、頑張って育てあげる価値のある熱帯魚だと思います。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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