プレコの全9種類の特徴と飼育方法!それぞれの値段や寿命、混泳の注意点は?

プレコは水槽のコケを食べてくれる掃除役として有名な熱帯魚ですが、美しい体色や特異な体型から熱狂的なファンも少なくありません。生息環境や普通の熱帯魚とは異なります。

今回はそんなプレコについて人気の種類や寿命、餌、混泳できる魚など飼育方法を詳しく紹介していきますね。

プレコの生態と特徴

プレコの飼い方

プレコはナマズの仲間で正式名をプレコストムスといいます。

植物食性が強く、吸盤状になった口先には無数の小さい歯がついており、これを使って流木や石に付着したコケを削りながら食べています。

泳ぎは苦手ですが、天敵から身を守るためのウロコはとても硬く、表面はザラザラしています。胸ビレには棘があるので、大型魚でも簡単に撃退してしまいます。現地での天敵はワニなどの大型肉食生物になります。

流木にしがみついているプレコが水流でゆらゆらとしている姿はとても可愛いですよ。元々は地味な体色が多かったですが、体色が派手なプレコが発見されて、プレコの単独飼育など人気に火がつきました。

生息地

南米のアマゾン川に分布しています。生息場所は酸素量が豊富な流れが早い川を好んでおり、石や流木にくっつきながら泳いでいます。

寿命

プレコの平均寿命は小型種で5年、大型種で10年〜15年です。かなりの長寿で最高30年生きた記録もあります。

体は丈夫で長期飼育することになるので、責任持って飼育できるようにしておいてくださいね。

プレコの種類と特徴

プレコにはとても多くの種類がいます。ここでは熱帯魚鑑賞として人気の9種類を紹介しますね。

タイガープレコ

タイガープレコ

分布
アマゾン河上流域
体長
7cm
水温
22度〜26度
pH
5.0〜6.5
水質
中硬水
寿命
5年
値段
500円〜8,000円

タイガープレコは成魚でも10cmに満たない最小の種類です。飼育は簡単で、ネオンテトラなどの小型熱帯魚の水槽で混泳することができます。水草を食べるので、水草水槽には向きませんが、流木や石をレイアウトした水槽ではコケ掃除役として活躍してくれますよ。

価格は5,000円前後と高くなりますが、オレンジをベースに黒いラインがはいったインペリアルタイガープレコという美しい種類もいますよ。

タイガープレコの特徴と飼育方法については小型プレコの混泳ならタイガープレコ!特徴や飼い方、混泳の相性と注意点は?で詳しく紹介しています。

ブッシープレコ

ブッシープレコ

分布
シングー川
体長
15cm
水温
24度〜27度
pH
5.5〜7.0
水質
中硬水
寿命
15年
販売価格
500円〜2,000円

ブッシープレコは口や鼻のまわりにかわいらしいヒゲをもった種類です。オスはメスよりもヒゲの量が多くて長いので、より特徴的になります。大食感なので餌不足で痩せてしまわないようにしっかりと餌をあげましょう。

丈夫で飼いやすく、プレコの中でもっとも繁殖が簡単なので、ぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

ブッシープレコの特徴と飼育方法についてはブッシープレコの特徴と飼い方!コケ取り能力や繁殖・産卵方法を紹介します!で詳しく紹介しています。

インペリアルゼブラプレコ

インペリアルゼブラプレコ

分布
シングー川
体長
15cm
水温
22度〜26度
pH
5.5〜6.5
水質
中硬水
寿命
7年
値段
5,000円~30,000円

インペリアルゼブラプレコは究極のプレコとも言われる種類です。はっきりとした白黒模様はプレコ愛好家だけではなく、多くのアクアリストを魅了してきました。

飼育は難しくなく、岩と岩の間に生息して、人工飼料も食べてくれるようになります。まだまだ価格の高いプレコですが、ぜひとも飼育に挑戦してみたいですね。

インペリアルゼブラプレコの特徴と飼育方法についてはインペリアルゼブラプレコの繁殖と飼い方!産卵や稚魚の育て方、値段はどのくらい?で詳しく紹介しています。

セルフィンプレコ

セルフィンプレコ

分布
アマゾン河
体長
50cm
水温
24度〜30度
pH
5.0〜7.5
水質
中硬水
寿命
10年
値段
500円〜3,000円

セルフィンプレコはプレコの中でも最もポピュラーな種類で、多くのお店で安価に販売されています。別名でセイルフィンと呼ばれ、大きな背びれが特徴なプレコです。

コケを一番食べてくれるプレコなので水槽の掃除役として活躍してくれますが、意外に大きくなるので注意が必要です。

幼魚のころは植物食性が強いですが、大きくなるにつれて肉食性が強くなります。混泳魚を傷つけることがあるので、肉食性の餌はあげないようにしておきましょう。単独飼育なら積極的にあげても大丈夫ですよ。

セイルフィンプレコの特徴と飼育方法についてはセルフィンプレコの繁殖と飼い方!値段や寿命、混泳相性、成長スピードは?で詳しく紹介しています。

オレンジフィンカイザープレコ

分布
シングー川
体長
25cm
水温
22度〜26度
pH
6.0〜7.0
水質
中硬水
寿命
5年
値段
3,000円〜6,000円

オレンジフィンカイザープレコは黒を基調にした体色に大きめのイエロースポットがついており、背びれから尾びれにかけて黄色のラインがはいった中型種です。現地では滝のような激流に生息しており、飼育には豊富な酸素量と強力な水流が必要になってきます。

餌付けは悪く、コケやキュウリしか食べないこともあるので、幼魚から人工飼料で餌付けするか、すでにされている魚を購入するのが長く飼育するコツになります。

ロイヤルプレコ

分布
コロンビア、シングー川
体長
45cm
水温
24度〜26度
pH
5.5〜7.0
水質
中硬水
寿命
5年
値段
2,000円〜15,000円

ロイヤルプレコはプレコが人気に火がついて多くの種類が輸入される前から、美しい熱帯魚として知られていた種類です。すでに苔取り要因ではなく、高級種として地位を築いていました。

綺麗なグレーの体色にはっきりとした黒のラインが入っています。他のプレコよりも頭が大きく、ぎょろっとした目が特徴的で、怪魚ともいえる種類です

強い水流と流木を好みますので、この2つは必ず用意してあげてくださいね。気性が荒いので単独飼育してください。

アグアプレコ(アドニスプレコ)

分布
アマゾン河下流域
体長
60cm
水温
24度〜27度
pH
5.5〜7.0
水質
中硬水
寿命
10年
値段
2,000円〜5,000円

アグアプレコは黒い体に白い点を持ったプレコで、プレコの輸入ラッシュのきっかけになった種類です。

最大で1m近くになることもあり、プレコのなかでも最大の大きさになります。幼魚の時は気が弱く、ほかの攻撃的なプレコとの混泳はさけてあげてくださいね。

サッカープレコ

分布
アマゾン河
体長
50cm
水温
24度〜27度
pH
5.5〜7.0
水質
中硬水
寿命
10年
販売価格
1,000円〜3,000円

サッカープレコのサッカーとは英語で吸い込むという意味のsuckerで、別名でヒポプレコと呼ばれている種類です。

おとなしくて丈夫なので混泳相手として選ばれることが多いです。成長するにつれてコケを食べなくなるので、肉食魚用のタブレット状の人工飼料をあたえましょう。

ブルーアイプレコ

ブルーアイプレコ

分布
コロンビア
体長
30cm
水温
24度〜28度
pH
5.5〜7.0
水質
中硬水
寿命
10年
販売価格
1,000円〜3,000円

ブルーアイプレコは尖った鼻先と黒い体に青い小さな目を持った種類です。飼育は難しくないですが、気が強いので、単独飼育が基本になります。体のベースが金色になるブルーアイゴールデンプレコもいます。あやしい雰囲気をしており、飼いこむほど渋みが増してきますよ。

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プレコ水槽の飼育設備と水槽の立ち上げ方

水槽の大きさ

水槽

プレコの大きさにもよりますが、15cm以下の小型種は45cm水槽、30cm以下の中型種で60cm水槽、大型種だと90cm以上の水槽が必要になります。

フィルター

フィルター

木くずでフィルターが詰まりやすく、水が悪くなるのが早いため、フィルターは掃除しやすい上部式フィルターがおすすめです。

エラ呼吸が苦手で酸素量が多い場所に住んでいるので、サブでエアレーションを追加して、強い水流に酸素を水に溶け込ませる必要があります。

照明

夜行性なので強い光を必要としていません。昼夜がわかるようにだけ、1灯式の光量が弱いものをいれておきましょう。

ヒーター

ヒーター

低水温に強いですが、低いと動きが悪くなるので、冬はヒーターが必要です。昼夜の気温差が激しい春と秋にも作動させていると安心です。

水槽の大きさとW数、電気代の目安はこちらです。

30cm水槽
50w 300円
45cm水槽
100w 700円
60cm水槽
150w 1000円
90cm水槽
300w 2000円
120cm水槽
500w 3500円

水槽の蓋

水槽の蓋は水の蒸発やホコリの侵入を防ぎます。特に冬場は温度差で水が蒸発しやすので、隙間なく閉めておきましょう。

プレコ水槽の立ち上げ方法

プレコの飼い方

立ち上げたばかりの水槽にはフンや餌の食べ残しなど有害物質を分解するバクテリアがいないため、すぐに住めない環境になってしまいます。

そのため、パイロットフィッシュといって実際に魚を飼育してバクテリアを増やす作業が必要です。これをするかしないかで本命の魚の生存率が変わってくるので、時間に余裕を持って水槽の立ち上げを行なってください。

水槽の立ち上げ方についてはアクアリウム水槽の立ち上げ方!手順や流れ、早くするコツを紹介します。で詳しく紹介しています。

  1. 水槽の置き場所を決める。電源が近く、安定する場所
  2. カルキを抜いた水道水を準備する
  3. 水槽とフィルター、照明、ヒーター、底砂をセットする
  4. 流木や石組みを行う
  5. 水をゆっくりと入れる
  6. パイロットフィッシュを1ヶ月飼育してバクテリアを増やす
  7. プレコを1匹〜2匹いれる
  8. 飼育数の数を徐々に増やす

プレコの飼育方法

プレコ水槽のレイアウト

プレコの飼い方

プレコは臆病な性格なので物陰に隠れていることが多い魚です。プレコを飼育するのであれば、いつでもその姿を楽しみたいですよね。そのため、細長い流木を縦におくレイアウトが人気があります。

流木をかじって木屑がたまりやすいので、掃除しやすいように砂をいれないベアタンクで飼育すると楽ですよ。

口にある吸盤で水草の葉をかじり、ボロボロにしてしまいます。基本的には水草はいれないのがおすすめですが、どうしても入れたい時は、プレコが食べにくい細長い種類にしておくといいですよ。

強い水流を好むので、様子を見ながらなるべく強くしてあげてください。運動不足解消にも効果的ですよ。

プレコに適している水温と水質

水温計

プレコの適している水温は22度〜27度、水質は弱酸性です。高温は苦手なので30度を超える夏場は冷却ファンをつけてあげてください。寒さには強いですが、10度を下回ると元気がなくなるので、できれば冬はヒーターを準備してあげてくださいね。

木くずで水が悪くなりやすいですが、水質悪化に弱い魚なので、水換えの頻度は多めに週に2回は1/3ほど行ってあげてください。きれいな水つくりと水温の管理を欠かさないようにしてくださいね。

プレコにおすすめの餌と与え方

テトラプレコ

野生のプレコはコケや水草、木などを食べる植物食性ですが、魚や動物の死骸なども食べています。

メインの餌は植物性のプレコ専用の人工飼料(テトラ プレコ)です。おやつにレタスやキャベツなどの野菜を茹でてあげるといいですよ。

食いつきが悪い時や、幼魚の成長期には冷凍赤虫やがおすすめです。人口餌を食べてくれるようになるまで時間がかかるため、幼魚のうちから慣らしておきましょう。

大型になるほど肉食性が強くなりますが、高カロリーで肥満になりやすいため、量を減らつつキャットなどの肉食魚用の人工飼料を与えてください。

餌の量はほとんど動かないので、1週間に1回でも問題ないほどです。通常は2日に1回、2~3分で食べきれる量を与えましょう。時間は昼と夜の寝る前にあげてください。

臆病な性格なので飼育して1週間ほどは餌を食べない時があります。餓死寸前でも餌を食べない時がある魚なので、レタスなどの野菜に変えてみるか、餌を流木にくくりつけて食べやすいようにしてあげましょう。

夜行性なので一晩おいてみるのも効果があります。どうしても食べない時はイトメやアカムシなどの生き餌を与えてください。人工飼料への食いつきはよくないですが、野菜や生き餌にはいい反応をしてくれることが多いですよ。

プレコの病気と治療方法

プレコの飼い方

プレコは丈夫な魚なので、あまり病気にはかかりませんが、油断していると水質悪化で弱ってしまいます。薬に弱く、治療には時間がかかります。定期的な水換えなど予防を心がけてくださいね。

・白点病
体表が白い点々に覆われる病気で、25度以下の低水温時にかかりやすくなります。水温を徐々に28度まで引き上げて様子を見てください。

・プレコ病
プレコ特有の病気で突然体色が白くなったり、ふらふらと泳ぐようになります。完治することはなく死んでしまいます。ストレスが原因と考えられているので、過密飼育になっていないか、隠れ家をきちんと用意してあげてください。

・水カビ病
体の表面に白いワタのようなカビがつく病気です。皮膚の傷口から細菌に感染することで発症します。メチレンブルーを規定量の1/5にうすめて1週間薬浴してください。

・腹水病(ふくすいびょう)
お腹が異常に膨れる病気で、低水温時にかかりやすく、餌の食べ過ぎで消化不良になったときに発症します。水温を28度まであげて、1週間断食してください。

・尾ぐれさ病
尾びれが溶けてくる病気です。水質悪化でカナムリス菌が繁殖した時にかかります。すぐに全ての飼育水を交換して、水温を25度、規定量の1/5に薄めたグリーンFゴールドで薬浴してください。

・ポップアイ
目が飛び出す病気で片目と両目の時があります。水質悪化やストレスが原因で一度飛び出すと完治することはありません。初期であれば毎日1/3の水換えをすることで治ることがあります。

プレコは混泳もおすすめ!一緒に飼える生き物は?

プレコは大食感で大量の苔を食べてくれるので、混泳相手として人気があります。特に水草水槽や水槽の景観を保ちたいときには役立ちます。

しかしながら、混泳は意外にも難しく、小型のプレコはおとなしい性格で混泳向きですが、大型種は攻撃性が強く縄張り争いで殺し合いをするほどです。

下層に生息しているので、混泳する時は魚同士が接触しないように大きめの水槽を用意してあげることでうまくいきやすいですよ。

一緒に飼える混泳相手

アロワナ

タイガープレコやブッシープレコなどの小型種はおとなしい性格をしているので、ネオンテトラやグラミーなど多くの小型熱帯魚と混泳を楽しむことができます。

セルフィンプレコなどの大型種になると生活スペースが異なり、体がプレコよりも大きいアロワナ、ガー、スネークヘッドがおすすめです。

混泳に向いていない魚

ポリプテルス

プレコを攻撃するほど気性が荒い、中型のシクリッドはさけておきましょう。水中を泳ぎ回るわけではないので、泳いでいる魚を攻撃するといったことはなく、どちらかと言えば攻撃の対象になってしまいます。

しかし、生活層が同じの淡水エイやポリプテルス、ヤマトヌマエビ、コリドラスなどはプレコから喧嘩を仕掛けるので、混泳は避けておいたほうがいいです。

他にもディスカスやエンゼルフィッシュなど体表が大きい魚は深夜にウロコをボロボロにされる可能性があるので、一緒に飼うことができません。

混泳の注意点

プレコは混泳相手を選べば問題なく飼育できる熱帯魚ですが、夜行性で夜中の寝静まった時間に魚のウロコをボロボロにしてしまったということは少なくありません。

アロワナやダトニオなどの大型魚でも、いつそうなるかわかりませんので、リスクはあると覚えておいてくださいね。

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