広告 ヘビ

ペットで人気の蛇の種類|大きさや飼育難易度、値段は?

2019-06-15

最近の蛇はモルフ(カラーバリエーション)が豊富で見た目も美しく、大人しくて触れあえるペットとして人気を集めてきています。肉食性で餌については抵抗がある方も多いですが、自分よりも大きな餌を頑張って、丸呑みするようなかわいい姿に惚れ込む人も少なくありません。

今回はそんな蛇の生態や特徴、ペットとして人気の種類、飼育方法など詳しく紹介していきます。

蛇とは?

蛇の飼育

蛇は有鱗目(ゆうりんもく)ヘビ亜目に分類される爬虫類の仲間です。元々はトカゲのように手足が生えていましたが、手足が退化して現在のような棒状の姿になりました。

完全な肉食性で、狩りの方法は毒を持った牙で獲物を麻痺させる種類や、鋭い牙で噛みついてそのまま飲み込む種類、長い体で締め付けて窒息死させてから捕食するなど様々です。餌を飲み込むときは下顎が外れるため、自分の頭よりも大きな餌も簡単に飲み込むことができます。

生態系は様々で、陸地に生息して素早く動き回る種類、樹の上で生活する種類、水中で生活する種類がいます。獲物も生息場所によって異なっており、昆虫、哺乳類、鳥類、両生類などそれぞれ好物が異なっています。

蛇の性格

蛇の飼育

蛇の性格は大人しくて人慣れしやすい種類と、気性が荒く頻繁に威嚇をする種類がおり、どちらもペットとして流通しています。

大人しい種類はハンドリングがしやすく、首に乗せたり、なでたりしてふれ合いを楽しむことが出来ます。なついている個体はケージに手を入れると、飼い主さんの手の上に登ってきたりしてくれますよ。

気性が荒い種類についてはケージの中に手を入れることすらままならず、顔を近づけただけで奮起音をだしながら威嚇をして飛びついてきます。飛びつくときはノーモーションで飛んでくるので、人間の反射神経で避けるのはかなり難しいですよ。

それでもその野性味あふれる攻撃性に惚れ込んだマニアの方から人気を集めています。よほどの蛇マニアで無い限りは飼育は避けて置いた方が良い種類です。

蛇の人気の種類と特徴、値段は?

蛇は種類によって生態や体の大きさ、体色、生活域など大きく異なってきます。

見た目だけで選ぶのではなく、ずっと付き合っていける性格か、飼育難易度は自分に合っているのかなど確認しておきましょう。

  • 体の大きさ:大型か小型化
  • 性格:大人しいか攻撃的か
  • 生息域:地表か樹の上か

今回はペットスネークとして人気の10種類について紹介していきますね。

紹介する種類

  • コーンスネーク
  • カリフォルニアキングスネーク
  • シシバナヘビ
  • ボールパイソン
  • カーペットパイソン
  • ブラッドパイソン
  • グリーンパイソン
  • エメラルドツリーボア
  • ボアコンストリクター
  • アルバーティスパイソン

コーンスネーク

コーンスネーク

分布 北米
体長 100cm~150cm
寿命 10年
販売価格 1万円~2万円
飼育難易度 容易

コーンスネークは体が丈夫で餌の食いつきが良く、大きなケージは必要なく、大人しい性格でハンドリングしやすいと飼育のしやすさがそろいにそろった蛇です。初心者向けのヘビとして最もおすすめです。

さらには美しいモルフ(カラーバリエーション)が豊富なので、鑑賞するだけでも楽しいですよ。特に人気が高いのは真っ白なスノーで、まさに白蛇といえます。

コーンスネークの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

カリフォルニアキングスネーク

カリフォルニアキングスネーク

分布 カリフォルニア州
体長 120cm~150cm
寿命 20年
販売価格 2万円~5万円
飼育難易度 普通

カリフォルニアキングスネークはコーンスネークとよく似ていますが、人気は少し劣ってしまっています。

その理由は基本的には大人しい性格の子が多いのですが、個体差が激しく、噛みつくことをやめないこともあります。この大きさのヘビが噛みついてきてもかわいい!と思えるくらいなので、問題は無いですが笑

他には餌の拒食をしやすいので、ヘビの飼育になれていないと慌てやすいです。

カリフォルニアキングスネークの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

シシバナヘビ

シシバナヘビ

分布 北米
体長 60cm~80cm
寿命 10年
販売価格 3万円~6万円
飼育難易度 普通

シシバナヘビはイノシシのように鼻先が潰れており、体は短く、図太い体型をしています。この鼻先で器用に穴を掘り、巣穴を作り出します。

見た目はとてもかわいいのですが、餌はカエルなどの両生類になるため、マウスを食べてくれるヘビに比べると、費用や手間がネックになってしまっています。

シシバナヘビの特徴、飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ボールパイソン

ボールパイソン

分布 アフリカ
体長 150cm~180cm
寿命 25年
販売価格 5千円~1万5千円
飼育難易度 容易

ボールパイソンは中型種の中で最も人気がある蛇です。最大の魅力は男性の太ももほどある太い胴体で、体はそこまで大きくないので、太くて短いという他のヘビにはない迫力があります。

大人しい性格でハンドリングしやすく、重みをしっかりと体感することが出来ます。ハンドリングや豪快な食事を楽しみたい方におすすめです。

ボールパイソンの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

カーペットパイソン

カーペットパイソン

分布 インドネシア、オーストラリア
体長 200cm~250cm
寿命 20年
販売価格 2万円~5万円
飼育難易度 容易

カーペットパイソンはカーペットの模様のようになっておりコレクション性が高く、鑑賞を楽しめる種類です。中型種でボールパイソンと比べると細長いヘビという感じです。

大人しくてハンドリングしやすく、餌食いがいいので、飼育は簡単です。

カーペットパイソンの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ブラッドパイソン

ブラッドパイソン

分布 インドネシア
体長 150cm~200cm
寿命 25年
販売価格 5万円~10万円
飼育難易度 難しい

ブラッドパイソンは体型がアンバランスなヘビで、胴体は男性の太ももくらいの太さがありますが、尻尾はとても細くて短く、胴体から尻尾への幅の変わり方に違和感しかありません笑。

この太さが強調された体型に、マニアから人気を集めています。

水辺付近に生息しているため、高い湿度を維持する必要があり、極めて攻撃的な性格をしているので、飼育は難しいです。観賞用のヘビとして飼育することをおすすめします。

ブラッドパイソンの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

グリーンパイソン

グリーンパイソン

分布 ニューギニア、オーストラリア
体長 160cm~200cm
寿命 10年
販売価格 2万円~3万円
飼育難易度 難しい

グリーンパイソンの魅力は、なんといっても美しい緑の体色です。

さらに木の上で独特なとぐろを巻き方をしており、じっとしながらもこちらの様子を伺う、野性味あふれる姿が観察できます。

しかしながら、攻撃性が強く、手を近づけよう物なら飛びかかって噛みついてきます。さらに高温多湿な環境を好んでおり、維持が難しく、初心者向けではありません。

グリーンパイソンの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

エメラルドツリーボア

エメラルドツリーボア

分布 南米
体長 180cm~200cm
寿命 10年
販売価格 10万円~15万円
飼育難易度 難しい

エメラルドツリーボアはグリーンパイソンとよく似ていますが、口周りのピット器官の数が異なります。さらに体色には光沢があり、エメラルドグリーンに近いです。

性格は同じく攻撃性が強いので、噛みついてくるのでハンドリングすることは出来ません。さらにこちらも高温多湿な環境を好んでいるため、飼育は難しいです。

見た目以外ほとんど同じですので、好みの色合いで選ぶと良いですよ。

エメラルドツリーボアの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ボアコンストリクター

ボアコンストリクター

分布 メキシコ
体長 200cm~300cm
寿命 30年
販売価格 5万円~10万円
飼育難易度 難しい

ボアコンストリクターはペットとして飼育できる蛇の中では最大の大きさです。捕食をするときは長い体で相手を締め付けて窒息させます。

この大きさでありながら、大人しい性格をしているので、ハンドリングを楽しむことが出来ます。しかし、暴れ出したら人間一人の力では制することが難しく、初心者にはおすすめできません。

ボアコンストリクターの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

アルバーティスパイソン

アルバーティスパイソン

分布 インドネシア、オーストラリア
体長 180cm~250cm
寿命 20年
販売価格 2万円~5万円
飼育難易度 普通

アルバーティスパイソンは最も美しくてかっこいいヘビといっても過言ではなく、明るい茶色をベースに、青色や黒色の光沢が入っています。こんな色がよくもまあ、野生の生き物に現れたなと思わずにはいられません。

性格は極めて攻撃的で、手を近づけるとすぐに噛まれるので、鑑賞を楽しむペットとして飼育しましょう。

アルバーティスパイソンの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

蛇を飼育するために必要な設備

蛇の飼育

蛇を飼育するためには、以下の5つの道具が必要になってきます。それぞれ詳しく紹介していきますね。

必要なもの

  • ケージ
  • 床材
  • ライト
  • 水容器
  • ヒーター

必要なケージの大きさ

蛇の飼育に必要なケージの大きさは体の大きさや生態によってことなります。

コーンスネークやシシバナヘビなどの小型蛇であれば横幅で60cmのケージ、それ以上の大きさになるボールパイソンやブラッドパイソンだと横幅で90cm~120cmは必要です。

グリーンパイソンやエメラルドツリーボアなどの木に登るタイプの蛇には床面積よりも高さが重要となり、高さは60cmのものが目安になります。

爬虫類専用のケージは前開きになっています。これは蛇の天敵が鳥など上空から接近する生き物で、上から近づかれるのを嫌がるからです。

おすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。

床材の選び方

蛇の床材はウッドチップやヤシガラマットなどの保湿性が高い床材はおすすめです。フンや尿をしたらこまめに交換するようにしてください。また、菌が繁殖してしまうので、半年に一回は全交換が必要です。

レイアウトを気にしなければ、ペット用のシートが便利です。蛇の種類によってはケージに手を入れるのが危険な場合もあり、ペット用のシートであれば素早く簡単に交換することが出来るからです。衛生面でもおすすめですよ。

商品情報と価格をチェック

ライトは必要?

多くの蛇は夜行性なので、日光浴を必要としておらず、他の爬虫類に必要なバスキング用のライトや紫外線を含んだUVライトを必要としていません。

観賞用に蛍光灯を入れておくと良いですよ。

水容器の選び方

蛇は頻繁に水浴びをするため、全身が浸かる大きさの水容器が必要です。特に体に何かが触れている面積が大きいほど落ち着きますので、水容器の大きさはとぐろを巻いたときにぴったりとはまる大きさが理想です。

タッパがよく使われますが、倒されないように注意しておいてください。

飲み水としても使いますので、毎日交換して新鮮な状態を維持しましょう。

ヒーターの選び方

ヒーター

海外に生息している蛇は年中を通して暖かい地域に生息しているため、低温に弱く、冬にはヒーターが必要になります。

横幅で60cm~90cmのケージだと、1つのヒーターで暖めるのは難しいため、上部に暖突、床はパネルヒーターを設置して、上下から暖めます。

温度が上がらないときは更にヒーターの数を増やすか、部屋全体に暖房を入れた方が電気代が安くなりますよ。

ヒーターの選び方やそれぞれの特徴についてはおすすめの爬虫類用ヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

蛇の飼育方法

蛇の飼育

蛇は種類によって飼育の難しさは次の5つで決まってきます。

難易度を決める要因

  • 体の大きさ(ケージの大きさに関わり、維持費などに関連)
  • 気性の荒さ。飼い主に攻撃するかどうか
  • 湿度と温度の変化に強いかどうか(多湿を好む蛇ほど難しい)
  • 拒食するかどうか
  • 食べてくれる餌の種類(マウスは楽ですが、両生類はお金がかかります)

ケージのレイアウト

レイアウトは地表棲の蛇に対しては床面積の広さを確保するために、水容器など必要最低限の飼育道具だけを入れておきます。太さのある流木を入れておくと、立体移動してくれる子もいますので、性格に合わせて高さを作ってあげるのもおすすめです。

樹の上で生活する蛇は、より高い位置に登ろうとするため、ケージの中には下から1/3のところに1本、そこから1/3のところに1本と計2本の止まり木を設置します。

ハンドリングができる種類は?

ハンドリングが出来る蛇の種類は性格が大人しいコーンスネークシシバナヘビボールパイソンカーペットパイソンボアコンストリクターなどになります。

他の蛇については気性が荒い性格の子が多く、頻繁に威嚇をしてきたり、噛まれることも覚悟して飼育する必要があります。威嚇をしてくる子についてはケージに手を入れるときは革手袋やスネークフックを使って、水の交換などを行います。

飼育したばかりのときは新しい環境に慣れておらず、人間が近くにいることがストレスになるので、1ヶ月はハンドリングをしないようにしてください。慣れてきたら徐々に手を近づけて、威嚇をしてこないか確認していきましょう。

ハンドリングが出来るようになっても、長時間も触られることはストレスになりますので、毎日はせずに、1週間に2回程度に抑えておきましょう。

餌の種類と与え方

蛇の飼育

飼育下での蛇は基本的に冷凍のマウスを与えておけば、栄養も十分なので最後までこれだけで飼育することができます。

冷凍マウスはホームセンターや通販で購入し、冷凍庫で保存します。与えるときにはビニール袋に入れて、35度のお湯で解凍します。芯まで解かしてから、水気を拭き取ってからピンセットで与えましょう。

マウス以外で代用できる餌としてはコオロギやウズラ、カエル、ハムスターの子供、スーパーで販売されている鶏肉などになります。これらはマウスを食べない蛇やおやつとして与えれば良いですよ。

飼育を始めたばかりの時は、新しい環境に慣れておらず、餌を食べないことがあるため、夜に置き餌をして一晩様子を見てください。

餌を欲しがっているときは舌を出して周りの様子をうかがっていますので、そうしたら餌を与えてみましょう。

餌の頻度はベビーの頃にはたくさんの栄養が必要なので3日に一回のペースで食べられるだけ与え、大人になったら肥満予防のために1ヶ月に2回ほどまで減らします。

餌の種類や食べない原因などはヘビにおすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

蛇の種類と飼育方法についてまとめ

蛇の飼育

今回は蛇の生態や種類、飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

肉食性で一般にはペットとして抵抗がありますが、現在はかわいい見た目が知られてきており、人気が出てきました。

人気がある種類だと、日々のお世話は月に2回の餌やりと水換えなど他のペットと比べても簡単に行うことが出来ます。(そのような理由での飼育はおすすめしませんが・・)

あまり抵抗を持たずに、かっこいい!自分にも飼育できるのかな?と思ったら、ペットショップの方に話を聞くなどしっかりと知識を得て、飼育に挑戦してみてくださいね。

関連記事
ペットで人気のトカゲの14種類|値段や寿命、飼育方法は?
  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

-ヘビ
-