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バスキングライトと紫外線ライトとは|違いや必要なワット数は?

2019-10-13

爬虫類特有の飼育道具として、バスキングライトや紫外線ライトが必要になります。かれらは頻繁に日光浴をするために、これらのライトが必要不可欠で、ライトなしで飼育することはできません。

今回はそんな爬虫類のライトについて、爬虫類別のおすすめの種類やライトの設置や使用の注意点など詳しく紹介していきます。

爬虫類のライトはなぜ必要?

爬虫類のライト

カメやトカゲなどの爬虫類が日光浴をしている姿を見たことがあると思います。日光浴は生きていくために必要であり。その目的は2つあります。

1つは直射日光を浴びることで自分の体温を上げるためです。体温を上げて体を動くようにしたり、餌を食べた後の消化促進にもつながります。爬虫類の体温は下がりやすいので、日になんどか日光浴を行います。

2つめは太陽光からでる紫外線を浴びることで、骨の形成に重要なカルシウムの吸収を助けるビタミンD3を作ります。紫外線が不足するとカルシウムの吸収量が減り、骨が弱くなったり、亀だと甲羅の形がいびつになってしまいます。

飼育下においても、太陽光に近い光を準備する必要があり、そのためには次の2つのライトが必要になります。

必要になるライト

  • バスキングライト
  • 紫外線ライト

※ヤモリやヘビなど夜行性の爬虫類は日光浴をしないため、ライトは不要ですが、観賞用に蛍光灯をいれているケースが多いです。

バスキングライトとは?

爬虫類のライト

バスキングライトは30度~40度の高温地帯であるバスキングスポットを作り出すことが出来るライトです。

バスキングライトを選ぶときは次の2つが大切です。

チェックポイント

  • 適温まで上げることが出来るのか
  • 高温地帯の範囲は適切か

バスキングスポットは温度が高すぎるとゆっくりと休めませんし、温度が低いといつまでたってもバスキングスポットから離れようとしてくれません。また、照射範囲が狭いと大きな個体や複数飼育するには不適切です。

これらに注意してバスキングライトを選ぶようにしてください。

おすすめのバスキングライトの種類

爬虫類で使用するライトは大きく分けて2つあります。1つはリクガメやフトアゴヒゲトカゲなど、砂漠の乾燥地帯に生息している高温を作り出すライト、2つめは森林や草原に生息している、爬虫類向けのライトです。

バスキングライトのワット数の目安は幅60cmのケージで50W、90cm以上のケージで75Wです。バスキングスポットの温度はライトと照射先の距離によって変わってくるため、レイアウト次第で変わってきます。

砂漠・乾燥地域に生息する爬虫類のバスキングライト

砂漠などの乾燥している地域に生息している爬虫類は直射日光を浴びる機会が多いため、35度~40度の強い温度のバスキングスポットをつくる必要があります。

草原や森林に生息する爬虫類のバスキングライト

草原や森林に生息する爬虫類には、バスキングスポットは30度~35度が目安です。日本に生息するトカゲ類もこちらのバスキングライトが必要です。

紫外線ライトとは?

爬虫類のライト

紫外線ライトは紫外線をだすライトのことで、爬虫類専用の紫外線ライトからはUVAとUVBの2つの紫外線が出ています。

紫外線量が不足してもすぐに死ぬことはありませんが、徐々に元気がなくなっていきます。その気づきにくさから、バスキングライト以上に調節が難しいので、日々観察して慣れていくことが大切です。

UVA

UVAには脱皮や食欲、運動、繁殖など生殖活動に関する行動を促進する効果があります。不足すると元気がなくなります。

UVB

UVBは骨や歯の形成に必要なカルシウムを吸収しやすくなるビタミンD3を体内に生成します。不足するとクル病や甲羅の形がいびつになったりと、骨の病気が増えます。

おすすめの紫外線ライトの種類

紫外線ライトもバスキングライトと同様に、大きく分けると、砂漠などの乾燥地帯に生息する爬虫類向けと、草原や森林に生息する爬虫類向けの2種類になります。

砂漠・乾燥地域に生息する爬虫類の紫外線ライト

砂漠などの乾燥地帯に生息する爬虫類には、UVAやUVBを多く放出する紫外線ライトが必要になります。

草原や森林に生息する爬虫類の紫外線ライト

草原や森林に生息する爬虫類は太陽光にさらされる時間は長くないため、一番紫外線量が少ない紫外線ライトで大丈夫です。

ライトを点灯させるために必要なソケット

上で紹介した商品はライトだけですので、別に点灯させるためのソケットが必要になります。点灯する方法は2つありますので、好みにあわせて使ってくださいね。

紹介する点灯方法

  • クリップスタンドを使う
  • ライトドームを使う

クリップスタンドを使う

クリップスタンドはケージのサイドにクリップを挟むことで、狙った場所に確実に照射したり、簡単に高さを調節することができる方法です。

バスキングライトと紫外線ライトを点灯することになるので、2つのクリップスタンドが必要です。カバーなしだとまぶしいので、必要に応じて設置してください。


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ライトドームを使う

ライトドームは上からつるして照射します。クリップスタンドとは異なり、重力で照射先がずれることがなく、安定します。

デメリットとしては照射範囲が広くなるので、幅60cm以下のケージで使用するとケージ全体が暑くなってしまう可能性が高くなります。


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爬虫類ライトの使用方法

爬虫類のライト

それでは爬虫類のライトの使い方について紹介していきます。

紹介する使用方法

  • ライトの距離の調整
  • ライトの設置場所
  • 月の電気代目安
  • ライトの点灯時間
  • ライトの寿命

ライトの距離の調整

バスキングライトと紫外線ライトはどちらも、設置場所と照射先の距離によって温度や紫外線量が増減します。

爬虫類の滞在時間が長いようなら温度が低いので距離を短くし、短いようなら距離を長くするようにしてください。

照射先に石を置くことで、ライトとの距離を縮めたり、石を暖めることで、下からも体を温めたりすることが出来ますので、温度が不足しているときは工夫をしてみてください。

ライトの設置場所

爬虫類はライトから近づいたり離れたりすることで、自分で必要な量を調節してくれます。暑すぎたときに逃げられるように、日光浴のスポットはケージの端っこにしてケージ全体を温めないようにしたり(温度勾配を作る)、真逆の位置にはシェルターで隠れ家を作っておくことが大切です。

カメレオンなど樹上棲の爬虫類はライトに掴まって火傷することがあるので、直接触れないようにケージの上から照射しておきましょう。

月の電気代目安

バスキングライトや紫外線ライトで使用されやすいワット数と1日9時間点灯させたときの、月の電気代を紹介します。

13W 90円
26W 180円
50W 350円
75W 525円
100W 700円

ライトの点灯時間

爬虫類のライト

ライトを点灯する時間は太陽が出ている時間と同じですので、朝の8時に点灯して、夜の17時には消灯しましょう。

夏場に温度が上がりすぎている時などは、一時的に消灯しても問題ありません。

規則正しくオンオフすることが大切ですので、タイマーを利用すると便利ですよ。

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ライトの寿命

紫外線ライトやバスキングライトの寿命は半年~1年で交換時期が訪れます。

各メーカーの商品によって異なるため、パッケージで確認するようにしてください。早く切れることもありますので、予備で2個~3個ほど用意しておくと安心です。

爬虫類のライトについてまとめ

爬虫類のライト

今回は爬虫類の飼育で欠かせない、バスキングライトと紫外線ライトについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

飼育している爬虫類によって好みの温度や紫外線量が異なりますので、しっかりと適合している種類のライトを選んであげてください。

設置をするときは逃げられるように温度勾配をつけたり、きちんと日光浴が出来る適温になっているかを確認しましょう。

最初は適切な距離など難しいですが、爬虫類の様子を見ていくことで、わかるようになっていきますので、毎日欠かさずに観察してあげてくださいね。

ミズガメは水滴防止が必要なので、適切なライトが変わってきます。亀のライトで詳しく紹介しているので、ご参考ください。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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