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爬虫類におすすめのヒーター|パネルヒーター、暖突、保温球とは?

2020-01-25

爬虫類は変温動物なので、気温が下がる冬にはヒーターや暖房での温度対策が必須です。爬虫類のヒーターにはパネルヒーター、暖突、保温球と3種類があり、上手に使い分けないと思うように温度を上げることが出来ません。

今回はそんな爬虫類のヒーターの選び方や使い方、おすすめ商品について紹介していきます。

爬虫類用ヒーターの選び方

フトアゴヒゲトカゲ

爬虫類用のヒーターは大きく分けて3種類あります。

紹介するヒーター

  • パネルヒーター
  • 暖突
  • 保温球

ヒーターの種類によって保温する方法や保温できる場所が異なってきます。飼育している爬虫類の種類や飼育スタイルによって使うヒーターを変える必要があります。

暖められる温度は外気によって変わってくるので、温度不足の時や生活範囲が広い爬虫類には複数のヒーターを併用することも珍しくありません。エアコンを使った方が電気代を抑えられることも多いです。

それぞれの詳しい特徴や使い分け方、デメリットなどを紹介していきます。

使用例

接地面を暖めるパネルヒーター

パネルヒーター

パネルヒーターは下敷きのような薄いパネルをつかって、触れている物をあたたためるヒーターです。

表面の温度は35度~45度で、ガラス面や薄い床材を挟むと23度~28度になります。熱帯地域に生息する爬虫類に適している温度することができます。

接地面を直接暖めことはできますが、ケージの空間を暖めることは出来ないので、立体移動をしない地表性の爬虫類を飼育するときに使います。行動範囲が狭い樹上棲の小型ヤモリなら使えます。

また、暖める範囲が狭いので、空間が大きな広いケージには向いていません。反対に複数の小型プラケースを使っているときは、1枚のヒーターで一気に暖めることが出来ます。

ケージ全体を暖める暖突

暖突

暖突はケージの上部に設置するヒーターで、上からケージ全体を暖めます。

熱効率が高く、30cm~90cmの一般的なサイズのケージのメインヒーターとして使われます。

暖突本体から離れれば離れるほど温度が低くなります。小型のケージでは温まりすぎるのでパネルヒーターの方が適していますし、高さのある樹上棲の爬虫類を飼育するケージでは底の方が温度が上がらないので、次に紹介する保温球を使います。

気温が20度の時に暖突から離れたときの温度目安が商品情報で紹介されています。

表面温度 99度
10cm下 29度(外気+10度)
20cm下 24.5度(外気+4.5度)
30cm下 24度(外気+4.0度)

見たいただいたらわかるとおり、30cm程度の距離がある底面では外気+4度と冬の寒さを乗り切るのは不十分です。こういうときはパネルヒーターと併用したり、断熱材で側面を覆う方法がとられます。

温度を上げやすい保温球

保温球は電球を使ったヒーターで、保温球の周辺や照射先を効率的に暖めます。赤色や青色の電球を使えば、夜行性の生き物を観察することが出来ます。

保温可能な距離が暖突よりも長いので、暖突ではカバーしきれない、高さのあるケージで活躍します。

パネルヒーターの使い方

パネルヒーター

パネルヒーターはケージの底面に敷いて使うことが多いです。

小型のケージの側面を歩き回る爬虫類ならテープを使って側面に貼り付けることもあります。

商品によって底に密着しなければいけないのか、少し空間を空けないといけないのか変わるので、説明書を読んでおきましょう。ここを確認しておかないと、温度が上がりすぎて火事になることがあります。

底面に敷くときは床面積の1/3が暖まるようにしてください。接地面の温度が上がりすぎたときに、逃げられる場所を作るためです。食後の高い温度が必要なときはヒーターの上に、それ以外は設置していない場所に移動することが多いです。

サーモスタットは空間の温度を計測して調節する商品なので、パネルヒーターと併用する必要はありませんよ。

おすすめのパネルヒーター

ぴったり貼るならピタリ適温プラス

ピタリ適温プラスは熱したい部分にぴったりとくっつけるタイプのパネルヒーターです。

ケージに下に空間があるときは、断熱材や段ボールを使って高さを調整します。テープで直接くっつけてしまうことが多いです。

ガラス水槽に使うときや側面に貼り付けるときはピタリ適温が便利です。



少し空間があるならレプタイルヒート

レプタイルヒートは熱したい面とヒーターの間に隙間が必要で、密着させてはいけません

爬虫類ケージで人気のグラステラリウムは底上げされているので、ピタリ適温プラスでは工夫が必要ですが、レプタイルヒートはそのまま使うことが出来ます。




暖突の使い方

暖突はケージのメッシュ式になっている蓋の部分に取り付けます。

本体にネジ穴が4つついており、付属のビスとワッシャーで蓋に固定します。このときにケージ本体の蓋部分に小さい穴を開ける必要があることを覚えていてください。

温度が上がりすぎるのを防止するために、必ずサーモスタットを使って制御してください。

温度が上がらないとき

ケージ内の温度が上がらないときは、針金をつかって暖突をぶら下げて生体との距離を近づけます。

他にもスタイロフォームなどの断熱材を側面や後方に貼り付けて温度が逃げないようにします。景観は悪くなりますが、電気代の節約にもなりますよ。

広いケージでは温度を上げるにも限界があるので、パネルヒーターを併用して、上部と下部の両方から暖める方が確実です。

暖突のサイズの選び方

暖突はみどり商会さんの商品しかないため、ケージのサイズで選ぶだけです。30cm~45cmのケージだとSサイズ、60cmのケージでMサイズ、90cmのケージではLサイズを使うと良いですよ。

必要なワット数が13W~57Wと保温球と比べても半分以下なので、電気代をかなり抑えられることがわかります。



保温球の使い方

保温球には専用のクリップスタンドが必要です。

バスキングライトや紫外線ライトと同じようにケージの中に設置することもありますが、レイアウトが複雑で接触する可能性が高いときは、火傷防止のためにケージの外から照射しましょう。

また、温度の上昇が早かったり、周辺温度が高くなるので、サーモススタットでの温度コントロールが必須です。電源のオンオフが頻繁に行われるので、電球が切れやすく、何個か予備で持っておきましょう。

おすすめの保温球

紹介する保温球

  • ヒートグロー
  • エミート

高い発熱力を持つヒートグロー

ヒートグローは昼夜兼用で高い発熱をすることができます。爬虫類には見えない赤外線の赤色ですが、気にする個体もいるため、様子を見ておきましょう。

ワット数の幅が50w、75w、100w、150wと広く、周りの気温に合わせて使い分けてください。

寿命は4ヶ月~6ヶ月と短いので、予備で何個かもっておきましょう。

発光しないエミート

ビバリアのエミートはセラミックヒーターで光を出すことがなく、ヒートグローの明かりを嫌がる個体にはこちらを使用してください。

保温球に比べると値段は倍ほどしますが、寿命は3年~5年と長い間使うことが出来ます。


爬虫類のヒーターについてまとめ

リクガメ

今回は爬虫類のヒーターについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

爬虫類のヒーターで暖められる温度は周りの気温によって変わりますし、個体によって好みの温度は異なりますので、実際に設置してみて日々観察していくことが大切です。

初めての冬は温度が十分に上がらないことが多いです。暖房で15度くらいにしてしまい、そこから爬虫類ヒーターを使って温度を上げるなど、徐々に慣れていくことをおすすめします。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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