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ミツユビハコガメの飼育方法|ベビーの値段や餌、環境は?

2020-05-11

ミツユビハコガメは地味な甲羅の色をしていますが、頭部や手足のオレンジ色のワンポイントがかわいいハコガメです。昔は安価に入荷されていましたが、輸出の制限によって高い価格で販売されるようになりました。

今回はそんなミツユビハコガメの特徴や甲長、ベビー飼育の注意点、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。

ミツユビハコガメの特徴

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメはヌマガメ科アメリカハコガメ属に分類されるカメの仲間です。アメリカ東部の森林地帯にある沼地や河川の近くに生息しています。

ハコガメの特徴は首を引っ込めたときに甲羅の蓋が閉まるところです。

名前の由来は後ろ足の指が3本であることから名付けられました。足先の爪が発達しており、穴を掘るのに適しています。陸地で生活する時間が長い半水棲のカメで、水中を泳げますが、得意ではないので、水の中に入ることはほとんどありません。

甲羅は褐色が多いですが、個体差が大きくオレンジ色の斑点模様が入っていることもあります。足や頭部には鮮やかなオレンジ色が入り、色鮮やかになる美しい個体もいます。

餌は雑食性でコオロギやゴキブリなどの昆虫や小動物の死骸、果物や葉っぱなどの野菜などなんでもよく食べます。

甲長の大きさ

ミツユビハコガメの甲長の大きさは平均して12cm~14cmです。最大の大きさは16.5cm近くになります。

寿命の長さ

ミツユビハコガメの寿命は平均して20年です。体が丈夫で飼育しやすく、飼育下でも長生きさせやすいです。

オスとメスの見分け方

ミツユビハコガメの性別は尻尾で見分けます。オスは尻尾が長く、肛門は甲羅のふちの外側にあるのに対して、メスは尻尾が短く、肛門は甲羅のふちの内側にあります。

ミツユビハコガメの飼育環境

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメの飼育環境について紹介していきます。初期費用は5万円ほど必要になります。

必要なもの

  • ケージ
  • 床材
  • ライト
  • 水容器

レイアウトでの水場は少なめ

ミツユビハコガメは陸での生活を好んでいるため、水場は浅くしておきます。ベビーの頃は乾燥に弱いので床材には水苔をつかい、大人になると陸地をメインにして、タッパなどの浅い水容器をおいておきます。

必要なケージの大きさ

ミツユビハコガメに必要なケージの大きさは横幅で体長の5倍、奥行きは体長の3倍が目安です。体長が14cmの個体だと70cm(横幅)×42cm(奥行き)が必要です。

60cmのケージでも飼育できますが奥行きは45cmのものを選んでください。横幅で90cmのケージを選べば広々と歩き回る姿を観察できます。

水をあまり入れないため、飼育容器は60cm水槽90cm水槽だけではなく、爬虫類用ケージでも大丈夫です。

床材

ミツユビハコガメの床材はヤシガラマットや腐葉土がおすすめです。ベビーの頃は乾燥に弱いため、保湿性が高い水苔を床材として使いましょう。

ツルツルしたガラス面を歩いていると足腰が悪くなってしまうので、必ず床材を敷いてください。

バスキングライトと紫外線ライト

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメは日光浴をするため、バスキングライトと紫外線ライトの2つのライトが必要です。

バスキングライトは部分的に30度~35度の高温地帯を作り出します。バスキングスポットで活動前や食後の消化促進のために体を温めます。

紫外線ライトはカルシウムの吸収に必要なビタミンを作り出します。カルシウムが不足すると足腰が悪くなったり、甲羅が変形してしまいます。特にベビーの成長期には紫外線量が不足しないように注意してください。

詳しいライトの使い方や選び方は爬虫類のバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。

水容器

ミツユビハコガメは水浴びをするため、水容器が必要です。溺れないように、フチが浅いタッパを用意しておきましょう。

水飲みとしても使うため、2日に1回は水を交換して、新鮮な状態を維持してくださいね。

ミツユビハコガメの価格と販売場所

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメの値段は10cm以下のベビーだと3万円~6万円、大人だと10万円~15万円で販売されています。

もともとは安価なカメでしたが、サイテス2に登録されてから輸出量が激減し、高価になりました。

販売場所は爬虫類ショップか亀の専門店で探してみましょう。時期が合えば日本全国で開催されているペット即売会に参加すると良いですよ。珍しいペットがたくさん販売されているので、状態の良いミツユビハコガメに出会える可能性も高いです。

ミツユビハコガメの飼育方法

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメはベビーの頃は湿度の管理が大変ですが、大人になると飼育は簡単です。春から夏の暖かい時期には屋外での飼育も適しています。

飼育に適している温度

ミツユビハコガメに適している温度は25度~28度と少し高めの温度を好んでいます。

低い温度に弱いので、冬は寒さ対策が必要です。爬虫類用のヒーターであるパネルヒーターを使って、ケージの床から腹部を温めます。パネルヒーターは床面積の1/3を暖めるようにして、暑くなったときの逃げ場を用意しておきます。

爬虫類のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

飼育に適している湿度

ミツユビハコガメに適している湿度は60%~70%と多湿な環境を好んでいます。ケージ内の蒸れは苦手なので、蓋はメッシュ式などの風通しが良いものを選びます。

大人になったら乾燥に強くなりますが、ベビーは乾燥に弱いので、湿度は毎日チェックしておきましょう。霧吹きは毎日朝と夜に2回行います。

おすすめの餌

ミツユビハコガメの餌はミズガメ専用の人口餌であるレプトミンを主食にします。

雑食性なので餌は人口餌だけではなく、コオロギなどの昆虫やバナナ、リンゴなどの果物、ほうれん草やニンジンなど野菜も食べてくれます。おやつとして与えてみましょう。

餌の頻度はベビーの頃は1日1回、大人になったら2日に1回で大丈夫です。亀におすすめの餌と与え方で紹介しているので、ご参考下さい。

ミツユビハコガメについてまとめ

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメはリクガメに近い生活をしている半水棲のカメです。甲羅の模様や体色が個性的で人気を集めてきました。

レイアウトでは水場よりも腐葉土などで陸地を作り、穴を掘る様子を楽しみましょう。

多湿な環境を好んでいるので、乾燥には注意してください。餌は人工餌や昆虫などなんでもよく食べるので、飼育は難しくありません。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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