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ダイヤモンドバックテラピンの飼育方法|値段や種類は?

2020-05-05

ダイヤモンドバックテラピンは白色の頭部に黒い斑点模様が入っている、非常に美しいカメです。しかし、入荷量は少なく値段は高いため、入手は困難です。

今回はそんなダイヤモンドバックテラピンの特徴や必要な水槽の大きさ、バスキングライトの必要性、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。

ダイヤモンドバックテラピンの特徴

ダイヤモンドバックテラピンはヌマガメ科キスイガメ属に分類されるカメの仲間です。正式名称はダイヤモンドガメといいます。

体色がとても美しく、頭部には白色をベースに黒色の斑点模様が入っています。

名前の由来は甲羅の模様が六角形でダイヤモンドの形に見えることから名付けられました。甲羅の首元からお尻にかけては山なりにとがっているキールがあります。

種類が豊富で模様が異なる

ダイヤモンドバックテラピには7つの亜種があり甲羅や頭部の模様、体の大きさが異なります。頭部が真っ白であったり、スポット上の黒色がたくさんあったり、細長い黒色の模様が入っていたりします。また、キスイガメ属とあるように、淡水だけではなく、汽水域に生息している亜種もいます。

特に人気の亜種はフロリダダイヤモンドバックテラピンやオルナータダイヤモンドバックテラピン、マングローブダイヤモンドバックテラピン、テキサスダイヤモンドバックテラピンです。

サイテス2に登録されている

ダイヤモンドバックテラピンは絶滅の恐れはありませんが、乱獲が進み、野生種の輸出は制限されています。日本で入手できる個体のほとんどが海外でブリーダーの手によって繁殖された個体です。

体の大きさ

ダイヤモンドバックテラピンの体の大きさは20cm~25cmの中型のカメです。

寿命の長さ

ダイヤモンドバックテラピンの寿命は平均して25年~30年です。体が丈夫で飼育下でも長生きさせやすいです。

ダイヤモンドバックテラピンの飼育環境

ダイヤモンドバックテラピン

必要なもの

  • 水槽
  • ろ過フィルター
  • バスキングライトと紫外線ライト

水槽のレイアウト

ダイヤモンドバックテラピンは半水棲のカメで、陸地と水場の両方が必要です。

泳ぐのが得意なので、水位は水槽の半分くらいにしておきます。レンガやカメの浮島などを使って、陸地部分を用意しておきましょう。陸地は日光浴スポットとして、バスキングライトと紫外線ライトを照射しておきます。

水槽飼育では運動不足になりやすいため、ろ過フィルターを使って強い水流を発生させてください。

必要な水槽の大きさ

ダイヤモンドバックテラピンに必要な水槽の大きさは横幅で90cm、奥行きで45cmです。60cm水槽では狭くて飼育できません。

飼育容器は横から鑑賞したいときはガラス水槽、上から鑑賞するときは衣装ケースがおすすめです。おすすめの90cm水槽で紹介しているので、ご参考ください。

ろ過フィルター

ダイヤモンドバックテラピンのろ過フィルターはコーナーフィルターか投げ込み式フィルターを使います。

コーナーフィルターは水位が低い水槽でも使えるフィルターです。しかし、フンの量が多く、水質悪化しやすいため、週に1回は水換えをして水質を維持しないといけません。

バスキングライトと紫外線ライト

ダイヤモンドバックテラピンは日光浴をするため、バスキングライトと紫外線ライトの2つが必要です。

バスキングライトは部分的に30度~35度の高温地帯を作り出します。活動前や食後の消化促進のために、体温を上昇させる役割があります。

紫外線ライトはカルシウムの吸収に必要なビタミンを体内で作るために必要です。カルシウムが不足すると甲羅が形がいびつになるため、特に赤ちゃんの頃はしっかりと紫外線を浴びさせてください。夏場は屋外で日光浴させるのも効果的です。

ライトは水に濡れるため、防水ライトを使いましょう。亀におすすめのバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。

ダイヤモンドバックテラピンの入手方法

ダイヤモンドバックテラピン

入荷の時期

ダイヤモンドバックテラピンは気温が暖かくなる4月~8月にかけて入荷量が増えてきます。複数の爬虫類ショップの人と仲良くなっておき、入荷されたらすぐに連絡をもらえるようにしておきましょう。

値段と販売場所

ダイヤモンドバックテラピンの値段は10cm以下のベビーだと5万円~10万円、大人だと10万円~20万円で販売されています。

販売量が少なく、外国のカメの中でも比較的高価で取引されています。体色や模様には個体差があり、美しい個体は20万円を超えてきます。

ダイヤモンドバックテラピンの飼育方法

ダイヤモンドバックテラピン

飼育に適している温度

ダイヤモンドバックテラピンに適している温度は24度~27度です。

寒い地域に生息している種類なら冬眠できますが、自宅で冬眠の準備をするのは大変なので、冬は水槽用のヒーターを用意してください。

赤ちゃんの頃は水温の変化に弱いため、昼夜の気温差が激しい春や秋にも水槽用のヒーターを作動させておきましょう。

飼育に適している水質

ダイヤモンドバックテラピンに適している水質は弱アルカリ性です。

中性や弱酸性でも飼育できますが、体調が悪くなったときや赤ちゃんの頃はサンゴ砂やサンゴ石をいれることで、弱アルカリ性を維持すると調子が良くなります。

おすすめの餌

ダイヤモンドバックテラピンの餌は亀専用の人口餌であるレプトミンを与えます。レプトミンは栄養バランスに優れており、これ一つで最後まで飼育することができます。

餌の頻度は赤ちゃんの頃は1日1回、大人になると肥満防止のために1週間に2回まで減らします。

亀におすすめの餌で紹介しているので、ご参考ください。

混泳できる?

ダイヤモンドバックテラピンは混泳には向いていません。動いているものに噛みつこうとするため、混泳相手をボロボロにしてしまいます。ダイヤモンドバックテラピン同士でも足をかみ合ってしまうほどです。

また、運動量が多く、水槽飼育では十分な広さを確保できません。単独飼育でのびのびと育ててあげましょう。

ダイヤモンドバックテラピンについてまとめ

ダイヤモンドバックテラピン

ダイヤモンドバックテラピンは白色に黒色の斑点模様が入った、美しく、鑑賞価値の高いカメです。その美しさから乱獲され、今では値段が高く入手は困難になってしまっています。

体は丈夫で飼育しやすいですが、汽水に生息しているため、美しく育てたいときは、水質を弱アルカリ性に保つ必要があります。赤ちゃんの頃から体色は変化していくため、いい環境を用意して、立派な個体を育て上げてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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