広告 リクガメ

ケヅメリクガメの飼育方法|寿命や価格、大きさ、なつく性格?

2020-04-23

ケヅメリクガメは自宅でも飼育できる大型のリクガメです。その体の大きさはとても魅力的ですが、飼育には広い庭が必要なので、環境を用意するのが大変です。

今回はそんなケヅメリクガメの特徴や生態、散歩の必要性、性格、おすすめの餌、食費など飼育方法について紹介していきます。

ケヅメリクガメの特徴と生態

ケヅメリクガメ

ケヅメリクガメはリクガメ科に分類されるカメの仲間です。モロッコやガーナなどのアフリカの砂漠近くにある半草原地帯に生息しています。

名前の由来は、お尻の近くにある甲羅の1枚が、蹴爪(けづめ)のように大きく下に伸張していることから名付けられました。蹴爪(けづめ)とは、鳥でいう足の裏側にある、地面についていない大きな突起物のことです。

前足はショベルのようになっており、穴を掘るのが得意です。夜間や冬になると、身を隠すために穴を掘って休んでいます。

なつく性格

ケヅメリクガメは人になれやすく、餌を何度か与えていると、手から直接食べてくれるようになります。

体の大きさと体重

ケヅメリクガメの大きさは最大サイズで80cmになる大型のリクガメです。体重は50kg近くになるため、大人の男性でも持ち上げるのは大変です。

体が成長する速度が速く、1年間ごとに10cmほどのペースで大きくなっていきます。

大型リクガメで知られているアルダブラゾウガメで100cm~120cm、ペットで人気のヘルマンリクガメだと20cm程度の大きさですので、ゾウガメを飼育する感覚に近いと言えます。体が大きいのでケージで飼育するのは難しく、庭や部屋を使うことになります。

寿命の長さ

ケヅメリクガメの寿命は30年~50年です。とても丈夫な生き物で、飼育下でも長生きしてくれます。

ケヅメリクガメの飼育環境と必要なもの

ケヅメリクガメ

ケージで飼育するのは困難

ケヅメリクガメは運動量が多いため、大きな飼育容器が必要です。

飼育容器の大きさの目安は横幅が体長の5倍、奥行きで体長の3倍以上です。体の大きさが70cmのケヅメリクガメだと350cm(横幅)×210cm(奥行き)が飼育に必要な最低サイズです。

この大きさの飼育容器となると、6畳以上の部屋で放し飼いをするか、庭で飼育することになります。パワーが強いので、部屋においている物やカベはボロボロにされることを覚悟してください。

体が小さいときはカラスなどの天敵が多いため、屋外で飼育することはできません。爬虫類用の90cmケージを用意して、室内で飼育しましょう。爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。

水容器

ケヅメリクガメは水浴びをするため、全身が浸かる大きさの水容器が必要です。水位は浅くてもいいので、フチが浅いタッパを用意してください。

飲み水として使うことはほとんどなく、餌となる野菜から水分補給をします。それでも、水は毎日交換して、新鮮な状態を維持してくださいね。

床材

ケヅメリクガメの飼育には床材が必要です。ガラス面やフローリングなどツルツルした場所を歩いていると足腰が悪くなってしまいます。

床材はヤシガラマットや砂漠砂を使います。床材の厚みはケヅメリクガメが滑らない程度に敷いてあげましょう。

部屋で飼育するときは人工芝のジョイントマットを使うことが多いです。屋外やベランダのコンクリート面は滑らないので敷かなくても大丈夫です。

商品情報と価格をチェック

バスキングライトと紫外線ライト

ケヅメリクガメは頻繁に日光浴をするため、屋内で飼育するときはバスキングライトと紫外線ライトの2つが必要です。

バスキングライトはバスキングスポットという35度~40度の高温地帯を部分的に作り出します。リクガメは自分で体温調整が出来ないため、バスキングスポットで体を温めてから活動を始めたり、食後の消化促進のために必要です。温度が低いと、ライト下にとどまる時間が長くなるので、石を置くなどして、ライトとケヅメリクガメの距離を短くしていきましょう。

紫外線ライトはカルシウムの吸収に必要なビタミンを作りだします。紫外線量が不足するとクル病や甲羅の変形など骨の病気にかかりやすくなります。紫外線ライトだけでは紫外線量が不足しやすいため、週に2回は太陽で日光浴をしてください。

詳しくは爬虫類のバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。

ケヅメリクガメの入手方法

ケヅメリクガメ

ケヅメリクガメの入手方法は購入をすると里親募集で引き取るの2つの方法があります。

値段と販売場所

ケヅメリクガメの値段は2万円~3万円で販売されています。繁殖させやすく、外国で養殖された10cm以下の赤ちゃんが安価で売られていることが多いです。

30cm以上の成体だと10万円以上は必要です。

ケヅメリクガメなどの爬虫類は対面販売が義務づけられており、通販で購入することは出来ません。爬虫類専門店や全国で開催されているペット即売会のイベントに探しに行きましょう。

里親募集

ケヅメリクガメは引っ越しや体が大きくなりすぎたことを理由に、里親募集の掲示板で紹介されていることがあります。里親募集は年に数回しか出てきませんので、定期的に確認しましょう。

ケヅメリクガメの飼育方法

ケヅメリクガメ

ケヅメリクガメの飼育は難しくありません。広い飼育環境を用意して、たくさんの餌を与えてしっかりと運動させましょう。

飼育許可が必要?

ケヅメリクガメの飼育に許可は必要ありません。カメの仲間で飼育許可が必要なのは、かみつきがめ科の仲間だけです。最後まで責任を持って飼育できるように、飼育環境をきちんと整えておきましょう。

飼育に適している温度

ケヅメリクガメに適している温度は26度~30度と、高い温度を好んでいます。現地でも夜は気温が下がるので、夜の温度は20度~23度まで下げてメリハリをつけていきましょう。

子供の頃は温度の変化に弱く、冬に暖房がついていない部屋で散歩させるのは危険です。大人になると低温に強くなり、春から秋にかけて屋外で飼育できるようになりますよ。

冬の寒さ対策のために爬虫類用のヒーターを使いましょう。地面と空気中の両方を暖める必要があります。床下にはパネルヒーターを設置して、上からは保温球や暖突で空気全体を暖めてください。

詳しくは爬虫類のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

屋外飼育では小屋を用意する

屋外の飼育では雨が降ったときや、夜に休むために小屋を用意しておきましょう。

ケヅメリクガメは冬眠できないため、冬は室内か小屋で過ごすことになります。電源を用意して、ヒーターで保温できるようにしておきましょう。

屋内飼育でも外で散歩させよう

ケヅメリクガメはよく歩き回るリクガメなので、運動不足にならないように、屋外に出て散歩をさせる必要があります。日光浴もかねて、庭に出して散歩させてあげましょう。

散歩をさせるときはカラスや猫などの天敵に襲われないように、柵や網を設置して、目を離さないようにしてください。

また、フンの場所を覚えないため、おしっこやうんこをまき散らして掃除が大変です。体の大きさに合わせて赤ちゃん用のおむつや大人用のおむつをはかせると楽ですよ。

おすすめの餌

ケヅメリクガメの餌は野菜が主食です。餌はニンジンやチンゲンサイ、カボチャ、コマツナ、豆苗、モロヘイヤなどの旬の野菜をバランス良く与えましょう。

リクガメフードなどの人工餌も食べてくれますが、タンパク質が多いため、野菜をメインにしておやつ程度にしておきます。甲羅の成長にはたくさんのカルシウムが必要なので、野菜には必ずカルシウムパウダーをまぶしてから与えてください。

成長速度がとても速く、赤ちゃんの頃に餌不足になると甲羅がいびつになり、治ることはほとんどありません。餌の量は毎日食べられるだけ与え、カルシウム剤でしっかりと栄養補給をしてください。1ヶ月の食費は1万円~3万円ほどになります。

餌を食べないときは餌の種類を変えて、好物の餌を探してあげましょう。

カメにおすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考下さい。

ケヅメリクガメについてまとめ

ケヅメリクガメは大型のリクガメで飼育環境を用意するのは大変ですが、その大きさを自宅で味わえるのは非常に魅力的です。飼い主さんになれてくると、手から直接餌を食べてくれたり、とてもかわいい一面を見せてくれるようになります。

飼育には広い環境を用意して、たくさんの餌を与えることが大事です。また、寿命がとても長いので、最後まで面倒をみてあげる覚悟を持っていてくださいね。

関連記事
ペットで人気のリクガメの5種類|寿命や値段、大きさは?
  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

-リクガメ