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和金(ワキン)の種類と飼育方法|混泳や寿命、大きさは?

2018-11-14

和金は金魚の中でも最も一般的な種類で、金魚すくいの金魚として知られています。体は丈夫で初心者でも簡単に飼育を楽しむことができます。

今回はそんな和金について初めての魚飼育でも大丈夫なように、大きさや混泳できる魚、おすすめの餌など飼育方法を詳しく紹介していきます。

和金ってどんな金魚なの?

和金の飼い方

和金はもっともポピュラーな金魚で、金魚すくいの金魚だけではなく、肉食魚の餌で小赤(こあか)として販売されています。

金魚はフナから品種改良された魚であり、和金は全ての金魚の始まりです。体型もフナに似ており、流線型ですらっとしています。

稚魚は最初は地味な黒色ですが、成長とともに赤色や白色に変化してきます。この変化を褪色(たいしょく)といい、成長するにつれて綺麗な赤色になっていきます。褪色が起きない個体もおり、黒い模様や金色に近い体色のまま大人になることもあります。

体型が似ている金魚にコメットという種類がいます。コメットはより流線型がつよく、スマートで泳ぎが得意です。コメットについてはコメットの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。

尾びれの形

和金の尾びれは品種改良が行われており、尾びれの美しさは金魚の代名詞とも言われています。尾びれは大きく分けるとフナ尾と開き尾があり、開き尾は三ツ尾と四ツ尾に別れています。

フナ尾は基本の尾びれの形です。上から見たら直線ですが、横から見たら2方向へ別れています。そのため横からの鑑賞に優れています。

三ツ尾は上から見たときに尾が3方向に、四ツ尾は4方向に別れています。横に広がるので、上からの鑑賞に優れています。

体の大きさ

和金の大きさは平均して10cmです。餌の量によって最大サイズと成長スピードを簡単に調整できるので、年齢と比例することはありません。

巨大化を狙うときは餌の量を増やすことで、最大で30cm近くまで育て上げることができますよ。たまに巨大金魚がニュースになりますが、そのくらいの大きさになるポテンシャルはどの和金も兼ね備えているのです。

寿命の長さ

和金の寿命は平均して5年〜10年です。

短命と思われがちですが、本来は簡単に死ぬことはありません。上手にすれば10年以上飼育することも出来ますよ。

金魚すくいの和金がすぐに死んでしまう理由は、飼育環境が悪いからです。飼育容器に対して対して飼育数が多いため、酸素不足や急激な水質悪化を招いてしまっていまいがちです。そんな状態で餌をあげると食べ残しや糞でさらに水質悪化が進み、生活できない環境になってしまいます。

老衰が近づくと、ウロコのツヤとヒレのハリがなくなります。水底でじっとしている時間が長くなります。

長生きさせるコツなどは金魚の寿命で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

和金の種類

和金

和金

和金の基本種でフナのような体型に、赤色をしてます。金魚といえばこの種類を指していることが多いです。

更紗和金(さらさわきん)

更紗和金

更紗和金は透明なウロコに赤色と白色がのっており、メリハリと輝きが美しい種類です。

通常の個体だと1,000円前後で販売されていますが、極上の個体になると金魚専門店にしかおらず、5千円は超えてきます。

和金の飼育に必要なもの

和金の飼育

和金は基本的な魚の飼育セットで飼育することができます。初めての方であれば金魚飼育セットが4000円前後で販売されていますので、それを使うといいですよ。

必要な水槽の大きさ

和金を飼育する水槽はガラス水槽や虫ケース、発泡スチロールなどなんでもかまいません。

家の中で鑑賞したい時は透明度が高いガラス水槽を、屋外で受けから鑑賞したい時は発泡スチロールや金魚鉢を使います。

飼育数の目安は45cm水槽で6匹、60cm水槽で10匹、90cm水槽で15匹ほど可能です。

金魚の水槽の選び方で詳しく紹介していますので、ご参考ください。

ろ過フィルターの選び方

ろ過フィルターは酸素の供給や水を綺麗にするために必要です。

45cm水槽なら外掛けフィルター、60cm以上の水槽ならろ過力が強い上部フィルターがおすすめです。

酸欠には強いので、水草を入れておけば必須ではありませんが、水が汚れやすいため、入れておいた方が管理が楽です。

水面付近で口をパクパクしているときは酸素不足なので必ずいれてあげましょう。

水槽の蓋

水槽の蓋は、水槽の中にホコリがはいったり、水が蒸発するのを防ぎます。隙間なくしておきましょう。

水温計

和金は水温の適応範囲はかなり広いですが、大事な指標なので毎日チェックしておきましょう。

和金を入手する方法

金魚すくい

和金を入手する方法はペットショップの熱帯魚コーナーで購入するか、金魚すくいで手に入れる2つの方法があります。

餌用の和金を購入する

和金は品種改良の過程で選別漏れした餌用の金魚としてまとめて販売されており、その中に混ざっていることが多いです。

金魚すくいや肉食魚の餌として販売されている個体は、奇形であったり体の弱い事が多いです。

ペットショップでは肉食魚の餌用として販売されているのを見かけることが多く、観賞魚用として販売されていることはほとんどありません。なので、30匹単位など大量購入になってしまいます。

値段は1匹あたり50円〜100円ほどになります。どこでも売っていますので、お近くのホームセンターや熱帯魚専門店で探しましょう。

金魚すくいで入手する

金魚すくいに出てくる和金も同じルートで販売されている個体ですが、夏の飼育環境はペットショップよりも劣悪で病気持ちの可能性が高いです。

多少の病気を持っていても、慣れている方であれば簡単に完治させられますが、長期間飼育するペットとしてはおすすめできません。

和金の飼育方法について

和金の飼育方法

和金はすでに病気にかかっている、弱っているなど入手する個体を間違わなければ体は丈夫で初心者にもおすすめできる飼育しやすい金魚です。

飼育に適している水温

和金に適している水温は15度〜28度です。水温の変化に強いので、神経質になる必要はありません。

低水温に強く、日本の冬でも越冬することができます。鑑賞するときは金魚用のヒーターを買ってきて、15度以上を保つようにしておきましょう。

夏と冬の水温の管理方法については金魚の水温で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

おすすめの餌と給餌方法

和金は餌の好き嫌いしないのでなんでもよく食べてくれます。

どのような餌でもかまいませんが、長生きして欲しい時や繁殖を狙う時は栄養価の高い熱帯魚用の餌や咲ひかりがおすすめです。

金魚の赤色を濃くしてくれる色揚げ用の餌もありますので、より綺麗にしたい時は与えてみるといいですよ。

餌の頻度は1日2回、1〜2分で食べきれる量を与えてくださいね。

色揚げする餌や繁殖用の健康的な餌もあります。金魚におすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

混泳向きの大人しい性格

ドジョウ

和金は群れで泳ぐのを好むため、5匹以上で飼育してあげましょう。

同じ金魚だと出目金や琉金は泳ぐのが苦手なので、混泳の相性はよくありません。

混泳をするときは同じ体型のコメットや生活スペースが異なるヤマトヌマエビどじょうなどがおすすめです。

他の生き物との混泳愛称については金魚の混泳で紹介しているので、ご参考ください。

かかりやすい病気と治療方法

和金は丈夫な金魚なので正しく飼育すればほとんど病気にかかることはありません。

それでもきちんと管理できておらず、水質の悪化がすすむと病気にかかってしまいます。ここでは和金がかかりやすい病気と治療方法について簡単に紹介します。

白点病 体中が白い点々に覆われる病気で、15度〜25度の低水温時にかかりやすくなります。感染力が強いので、発症した個体はすぐに隔離してメチレンブルーで1週間薬浴してください。
転覆病 お腹を上にしてひっくり返ってしまう病気で、餌の食べ過ぎで消化不良になったときに発症します。水温を27度まであげて、1週間断食してください。

和金の他の病気については金魚の病気でも詳しく紹介していますので、ご参考ください。

餌用の和金が次々と死んでしまう原因

和金の飼育

ポリプテルスアロワナなど肉食魚用に餌用の和金を飼育していると、毎日数匹ペースで死んでしまうことがあります。

私は60cm水槽で50匹ほど飼育していましたが、毎日2~3匹ほど死んでしまいました。

原因はろ過力不足で上部フィルターだけでは過密飼育による水質悪化に耐えることができませんでした。当時は水換えの頻度を2日に1回に増やすことで死ぬことはなくなりました。金魚の水換えで紹介しているので、ご参考ください。

他にも投げ込み式フィルターなどサブフィルターを追加するのも効果的です。

この水質悪化はバケツなどの水量が少ない環境でも起こります。原因不明で死ぬ様なことがあれば、水質の悪化を疑ってみてください。

和金についてまとめ

和金の飼育

今回は金魚の中でも最もポピュラーな和金について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

飼育は簡単な金魚と言われていますが、個体の状況や飼育環境が悪ければ簡単に死んでしまいます。金魚の飼育方法の基本を押さえて、飼育に挑戦していってくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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