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メダカの繁殖方法|産卵回数や、いつから卵を産む?

2018-03-26

メダカは水温が上がってくる時期になると繁殖活動がさかんになり、自然と繁殖してくれる魚です。ただ、なかなか産卵してくれないこともあり、具体的にどうやったらいいの?と悩むこともあります。

今回はそんなメダカについて繁殖や産卵のコツなど重要なポイントを詳しく紹介していきます。

メダカの繁殖方法

メダカの産卵

日本のメダカは卵を水草に産み付ける卵生の魚です。反対に同じメダカの仲間であるグッピープラティなどは稚魚をそのまま産む、卵胎生の魚になります。

繁殖方法は、最初にメダカのメスが産卵すると腹部に卵を抱えます。それを確認したオスはメスをヒレで抱きかかえて、卵に精子をかけます。交尾の時に別のオスが割り込んで精子をかけることもありますよ。

産卵回数と産卵周期の目安

メダカは一度の産卵で5〜30個の卵を産みます。初産だと産卵数は少なく、回数を重ねるごとに産卵数は増えていきます。

産卵周期は最初は1ヶ月に1回ですが、徐々に短くなり、2週間に1回のペースで産卵をすることがあります。

メダカを繁殖を促すコツ

メダカの産卵

次はメダカを繁殖させるために必要な環境について紹介していきます。

メダカの繁殖はとても簡単なので、特にコツなどにこだわらなくてもどんどん繁殖してくれます。どうしても繁殖しないときに参考にしてください。

チェックポイント

  • 繁殖に必要な水温
  • 長い日照時間
  • 繁殖に必要な水草
  • 成熟したオスとメスを用意する

いつから産卵をする?適切な水温は?

メダカの繁殖期は気温が暖かくなる春から夏の季節で、繁殖行動が活発になります。水温は18度〜30度が目安です。

水温が低いと産卵してくれないので、飼育下では20度以上は維持してください。冬でも水槽用のヒーターで水温を調整することで繁殖をしてくれます。

長い日照時間

水温と同時に、太陽が当たっている時間も重要です。だいたい14時間以上の強い日光が当たることで繁殖のきっかけになります。水温を上がりすぎないように注意して、直射日光を当てるといいでしょう。

飼育下では蛍光灯で日照時間を調整してくださいね。

産卵床として必要な水草

アナカリス

水草は卵を産み付けるための産卵床としてだけではなく、妊娠したメスや稚魚の隠れ家になります。生存率を上げるために役立つので、可能な限りいれてあげましょう。

屋外繁殖ではホテイアオイという浮き草がおすすめです。ろ過フィルターを設置できませんが、この水草が水の浄化と酸素供給の役割を果たしてくれます。また、夏場は水温が上がりやすいですが、日陰ができるのでメダカにとってちょうどいい環境を保ってくれますよ。稚魚が隠れられるように、水面半分はうめられると理想的です。

室内飼育であれば、丈夫で育てやすいアナカリスやマツモを入れておきましょう。

水草の代用品として、茹でてアク抜きしたシュロ皮をひもで縛って浮かべておけば、産卵床として使ってくれます。

メダカにおすすめの水草で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

成熟したオスとメスを用意する

メダカのオスとメス

繁殖で最も重要なのが親魚となるメダカのオスとメスをしっかりと育てて成熟させることです。

稚魚の頃から毎日たくさんの餌を食べさせて、大きく成長させてください。成熟しておらず、細いメダカは繁殖をすることができません。

可能であれば、値段が高いですが、人工飼料で栄養満点のメダカの餌や熱帯魚の餌を与えます。100均の餌は栄養価が低いので、やめておきましょう。

しっかりと育ったメダカは生後3ヶ月で親魚になって産卵をすることができます。オスとメスの相性もあるので、最低でも5匹以上で飼育して、自然とペアができるのを待ちましょう。メダカのオスとメスの見分け方で詳しく紹介しています。

メダカの繁殖行動

メダカの産卵

メダカのオスは繁殖ができるようになると、メスに求愛行動をとりはじめます。

繁殖行動は最初にメダカのオスがメスを追いかけるようになります。その後、オスがメスの周りで円を描くように泳ぎまわり、交尾をうながします。この時にオスの体色が最も綺麗になります。

求愛行動の時間帯は日の出から早朝に行われるため、観察したい時は早起きしましょう。

ペアができたときの行動

メダカは求愛行動が終わり、ペアになったオスは背びれと尻びれでメスの体を抱きかかえます。オスのヒレが長いのは、後尾の時にメスを抱きかかえられるようにするためです。

ぴったりと体を寄せた後に、オスは体を左右にふるわせて産卵を促します。

いよいよ産卵!

産卵したメダカ

交尾を終えたメスは受精した卵を体につけたまま泳ぎ、しばらくしてアナカリス、カボンバ、マツモなどの水草にくっつけます。

卵を生み付ける場所がないと、親の体にくっついたままになり、別のメダカに食べられてしまうので注意してくださいね。

メダカの卵の孵化を見守る

メダカの卵

卵の見た目

メダカの卵は無色透明の球形で、中が見えるようになっています。細胞分裂する様子が観察できるので理科の実験でもよく使われています。卵についている毛は水草などにくっつくためにあります。

卵を孵化させるための環境

メダカは口に入るものならなんでも食べようとするため、卵を見つけたら親魚とは別の水槽に隔離しましょう。

新しく生まれた稚魚もなんでも食べようとするので、稚魚でも卵と一緒の水槽にいれるのも危険です。メダカはなんども卵を産むため、たくさんの水槽を用意しておく必要があります。水槽の数が足りない時は、水槽内にたくさんの水草を植えて隠れ家を用意してあげましょう。ある程度は食べられてしまいますが、何匹かは大人に成長していってくれますよ。

水温は25度にすると10日ほどで孵化します。水温によって前後しますが、だいたい10日〜2週間程度が目安になります。

水温が低いと孵化が遅くなり、高いと早くなります。どちらもメダカの赤ちゃんとにとってよくないので25度になるように調整してあげてください。日照時間は繁殖の時と同じく、14時間が最も適しています。

新鮮な水や酸素を供給するために、水槽内の水を動かしてあげる必要があります。また、水の流れがないとカビや苔が生えやすくなってしまいます。小型のエビやエアレーションを入れることで、水の動きを作ってあげましょう。

定期的に手や割り箸で水をかき混ぜあげるだけでも問題ありませんよ。

卵の取り方の注意点は?

生まれてすぐの卵は殻が硬く、指でそっと触るぐらいで壊れることはありません。しかし、触ると少なからず刺激を与えることになるので、卵が産み付けられた水草や石ごと別の水槽に移動させるのが安心です。

ガラス面などに産卵してしまって、触る必要がある時は綿棒などで優しくとってあげましょう。孵化が近づくと殻が柔らかくなります。絶対に触らないようにしましょう。

メダカの卵の孵化率を上げるポイント

メダカの卵 width=

親魚の食卵を防ぐ

メダカの親魚が卵を食べてしまうので、隔離する必要があります。卵を移動させやすいように、産卵場所になる水草は簡単に抜けるようにしておきましょう。

バラバラにほぐす

メダカの卵は卵同士でくっついており、隙間の水の流れが悪くなったり、無精卵でカビが生えたときに移りやすいので、バラバラにほぐしておきます。卵は硬いですが、手でやさしくほぐしましょう。

孵化をしないメダカの卵は無精卵であり、放っておくとカビが生えてきます。有精卵でも日光が当たっていなかったり、水質悪化が原因でカビが生えてくる時があります。他の卵にカビが移ってしまうので、見つけたらすぐに取り除きましょう。

産卵回数の少ない親だと無精卵が多く見つかることがあります。また、健康状態が万全でないときもでやすいので、餌をしっかりと食べているか確認しましてくださいね。

カビ防止のために薬浴する

メダカの卵は菌が繁殖しやすいので、メチレンブルーを規定量の1/5ほどいれたり、塩をひとつまみいれておきましょう。カルキ抜きをしていない水道水も殺菌効果があるので効果的です。

卵が孵化したメダカの稚魚を育てよう!

メダカの孵化が終わったら、いよいよ稚魚の飼育です。稚魚は体が小さく、水の変化に弱いので、飼育には注意が必要です。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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