初めの人でもわかりやすいように、人気の金魚を一覧で紹介していきます。
種類ごとに飼いやすさや大きさ、値段などをまとめているので、種類がわからない時や飼育する金魚を決める参考にしてください。
金魚の種類と体型
金魚はフナを祖先に品種改良された魚で、日本では30種類前後の金魚が見られます。美しい体色から、観賞魚としての魅力が高く、独自の体型や体色を作り出す品種改良が盛んに行われてきました。品種によって体型は異なり、大きく分類すると次の3つに分類できます。
金魚の大分類
- ワキン型
- リュウキン型
- ランチュウ型
ワキン型
ワキン型は祖先のフナに近い体型で、なめらかな体型をしています。他の種類に比べたら泳ぎが得意で、丈夫で飼育しやすく、寿命も長いです。
よくテレビで巨大金魚と紹介されているのもこの種類が多いです。餌をあげた分だけ大きくなるので、育てすぎには注意しましょう。
リュウキン型
リュウキン型は腹部が膨れており、丸い胴体が特徴的です。鑑賞価値が高く、長くて美しいヒレを持っており、優雅な姿でゆったりと泳ぎます。
丸みがあるほどいい個体とされており、植物性の餌をあげることでさらに丸くすることができますよ。
ランチュウ型
ランチュウ型は背びれがなく、太くて短い体をしており、どっしりとした印象で存在感があります。
ヒレが小さいので泳ぐのが苦手ですが、その泳ぎ方にかわいさを感じさせてくれます。横幅の体型が魅力的な金魚ですので、背中部分が見れるように、上見(うわみ:上からの鑑賞)がおすすめです。
品種改良の最果てとも言える種類で、自然界で生きていくのは難しい体型です。飼育は他の金魚よりも難しいです。
人気の金魚の種類
人気の金魚を紹介していきます。人気の金魚は値段が安く、飼育しやすいことが多いので初心者におすすめです。
どの金魚もホームセンターや熱帯魚店で見つけることができますので、ぜひ最初の1匹に選んであげてくださいね。
No.1 和金
飼育難易度 | 簡単 |
---|---|
入手難易度 | 低い |
大きさ | 5cm〜30cm |
寿命 | 5年〜15年 |
値段 | 30円〜 |
和金は金魚すくいや肉食魚の餌用金魚として知られている金魚で、別名で小赤(こあか)と呼ばれています。
金魚すくいで死にやすいイメージが強いですが、本来は丈夫で強い金魚の種類です。水槽の状態が良ければかなり長生きすることができます。
性格は大人しく、体の大きさが合う相手なら問題なく混泳することができます。
白い部分や透明の部分が少ない真っ赤な個体はとても美しくなります。和金の飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.2 りゅうきん(琉金)
飼育難易度 | 簡単 |
---|---|
入手難易度 | 低い |
大きさ | 10cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 200円〜300円 |
琉金は日本を代表する金魚で、丸い胴体に長いヒレで優雅に泳ぐ姿が美しい種類です。華やかな見た目でありながら、安価に入手で来るので、はじめての観賞用の金魚としておすすめです。
流れるという漢字ではなく、沖縄の琉球からきたことから琉金と名付けられました。琉金の飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.3 らんちゅう(蘭鋳)
飼育難易度 | 難しい |
---|---|
入手難易度 | 普通 |
大きさ | 15cm〜20cm |
寿命 | 5年〜10年 |
値段 | 500円〜 |
らんちゅうは金魚の王様と呼ばれており、体型やヒレの状態によって数十万円もすることがあります。
背びれがなく、頭部にはごつごつの肉瘤(にくりゅう)と呼ばれるものが発達しています。
泳ぎが下手なので、強い水流を発生させるフィルターは使うことができません。初心者には飼育が難しい種類です。らんちゅうの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.4 ピンポンパール
飼育難易度 | 普通 |
---|---|
入手難易度 | 簡単 |
大きさ | 10cm |
寿命 | 5年〜10年 |
値段 | 300円〜500円 |
ピンポンパールは名前の通り、体型がピンポン玉のようでパール状のウロコをしていることから名付けられました。
まんまるした体型で、小さいヒレで頑張っている姿がとてもかわいい金魚です。そのかわいさとは裏腹に、泳ぐのがとても苦手なので初心者には飼育が難しい種類です。ピンポンパールの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.5 デメキン(出目金)
飼育難易度 | 普通 |
---|---|
入手難易度 | 普通 |
大きさ | 15cm |
寿命 | 5年〜10年 |
値段 | 200円〜500円 |
デメキンは名前の通り目が飛びている金魚です。生まれたばかりの時は目が出ていませんが、成長とともに出てきます。
体色は赤色と黒色とミックスの3種類がいます。その中でも一番人気はマットブラックが綺麗なクロデメキンです。
目が飛び出ている分、傷つきやすいので、障害物などはおかないようにしておきましょう。
No.6 コメット
飼育難易度 | 簡単 |
---|---|
入手難易度 | 低い |
大きさ | 20cm〜30cm |
寿命 | 5年〜10年 |
値段 | 200円〜500円 |
コメットはアメリカで品種改良された種類で、ワキンの体型とリュウキンのヒレが綺麗にミックスした金魚です。
赤と白のコントラストが美しく、左右対称であるほど価値が高まります。
泳ぎが得意で彗星(コメット)のように泳ぎ回ります。できれば90cmの水槽を用意してあげてくださいね。コメットの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.7 キャリコリュウキン
飼育難易度 | 簡単 |
---|---|
入手難易度 | 低い |
大きさ | 15cm |
寿命 | 5年〜10年 |
値段 | 200円〜500円 |
キャリコリュウキンは赤、青、黒の3色を持つサクションデメキンとリュウキンを交配して作られた種類です。
日本で品種改良されましたが、アメリカ人が依頼したためキャリコ(まだら)と名付けられました。
体型やヒレの形状は琉金と似ていますが、より丸みを帯びていることがあり、上からの鑑賞にも適しています。
No.8 オランダシシガシラ
飼育難易度 | 簡単 |
---|---|
入手難易度 | 低い |
大きさ | 20cm〜30cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 400円〜700円 |
オランダシシガシラは頭部の肉瘤(にくりゅう)がしっかりとしており、らんちゅうのような見た目をしていますが、琉金の突然変異です。
とても大きく成長する種類で、肉厚、長いヒレがあるので見事な1匹に育ってくれます。
肉瘤の育て方や必要な水槽の大きさについてはオランダ獅子頭の飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.9 アズマニシキ(東錦)
飼育難易度 | 普通 |
---|---|
入手難易度 | 普通 |
大きさ | 20cm〜25cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 500円〜5,000円 |
東錦はオランダシシガシラの体型にサクションデメキンの体色がはいった種類です。
しっかりとした丸い体、ヒレの長さ、独特の体色と3つの特徴も組み合わさっており、人気が高い金魚です。体型と体色の組み合わせ次第ではかなり高価な金魚になりますよ。
水質の変化に敏感なので、初心者には飼育が難しいです。東錦の飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.10 シュブンキン(朱文金)
飼育難易度 | 簡単 |
---|---|
入手難易度 | 普通 |
大きさ | 20cm〜30cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 500円〜2,000円 |
朱文金はワキンの体型とサクションデメキンの体色が組み合わさった交配種でまだら模様が特徴的です。
飼育が簡単なので、初心者にも適しています。朱文金の飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
No.11 エドニシキ(江戸錦)
飼育難易度 | 難しい |
---|---|
入手難易度 | 高い |
大きさ | 10cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 2,000円〜5,000円 |
江戸錦はらんちゅうの体型にアズマニシキの体色が組み合わさった豪華な金魚です。
品種改良されてから日が浅いため、流通量が少なく、一般には普及しきっておらず、高級金魚として知られています。
水質の変化に弱いので、初心者には難しい種類です。
No.12 トサキン(土佐金)
飼育難易度 | 難しい |
---|---|
入手難易度 | 高い |
大きさ | 15cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 2,000円〜 |
土佐金は高知県の土佐市で作られた金魚で天然記念物に指定されています。
尾びれがカーテンのように広がって美しく、揺らしながら泳ぐ姿を上から見つめるのは至福のひとときです。
ひれのよさを活かすために、水深が浅い容器で飼育する必要があります。飼育は難しいので初心者はさけておきましょう。
No.13 スイホウガン(水泡眼)
飼育難易度 | 普通 |
---|---|
入手難易度 | 簡単 |
大きさ | 15cm |
寿命 | 10年 |
値段 | 500円〜2,000円 |
スイホウガンは目の下に大きく膨らんだ袋をぶら下げているのが特徴的です。出目金と同じように、黒色、赤色、ミックスの3種類がいますよ。
飼育自体は難しくありませんが、袋は一度しぼむと治らないので、障害物などには注意して下さい。スイホウガンの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。購入するときは水泡が大きい個体を選んでくださいね。
金魚の尾びれの種類
金魚の尾びれには大きく分けて3種類あります。どの種類がどの尾びれをもっているのかは、大体決まっています。しかし、和金のように品種改良が盛んな種類だと、全ての尾びれを見ることができます。
尾びれの種類
- フナ尾
- 三ツ尾
- 四ツ尾
フナ尾は名前の通り、フナのように尾びれが2つに分けれており、縦に並びます。
三ツ尾と四ツ尾は開き尾と呼ばれており、上から見ると3つか4つの方向に分かれています。
一般的にはフナ尾は水槽で横から鑑賞し、開き尾は金魚鉢などで上から鑑賞することで、その魅力を最大限に味わうことができます。
金魚の種類についてまとめ
今回は金魚の種類について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
金魚は品種改良が盛んで、鑑賞に特化した種類も豊富で奥が深いです。美しさを追求するあまり、飼育が難しいといった種類も多いです。
それぞれの特徴をきちんと把握して、自分の飼育スタイルに合った種類を見つけてあげてくださいね。