金魚は雑食性で食欲旺盛なので、基本的にどのような魚の餌でも食べてくれます。それでも個体によって好物があり、それをあげた時の喜びようはとてもかわいらしいです。ぜひそんな餌を見つけてあげたいですね。
今回はそんな金魚の餌について、エサの選び方やおすすめの種類、量や頻度など詳しく紹介していきます。
金魚の餌について
金魚も人間と同じように栄養バランスが整っている餌を食べる必要があります。体をつくるタンパク質やエネルギーになる脂肪や炭水化物、病気を予防するビタミンなど、栄養バランスが偏るとすぐに元気が無くなってしまいます。
喜んで食べてくれて、健康に育てられるいい餌を選んであげてください。
金魚への餌の与え方
金魚の餌について基本的な選び方や与え方を紹介していきます。丈夫な魚なので、神経質になる必要はありませんが、元気に育てていくために大切なことです。
餌は一口サイズを選ぼう
金魚は餌を噛みちぎることが出来ないので、口に入る大きさの餌を選びましょう。水に溶けやすい餌は水質悪化しやすいので、初心者にはおすすめできません。一口で食べられる小粒のものを選ぶといいですよ。
餌を与える量や頻度は?
金魚には胃がないので一度に多くの餌を食い貯めることができません。餌を与えるだけ食べてしまうため、まだ足りないかなというくらいで抑えておきましょう。食べ過ぎると消化不良になってしまうので注意してください。
餌の量は、餌をいれて2分程度で綺麗になくなるのが理想的です。
金魚は餌を与えるほど体が大きくなります。金魚の餌の頻度は、体を大きくしたい時は1日4回、小さいままにしたいときは1日2回にしておきましょう。
餌をあげる時間は?
金魚への餌やりは午後3時までに与えるのが理想です。
夜は水温が下がるので、直前に餌を食べさせると消化不良になることが多いからです。最低でも照明を消す3時間前にはあげるようにしてください。
水温が下がりやすい冬にヒーターなしで餌をたくさん上げるのは危険です。金魚に適している水温で紹介しているので、ご参考ください。
旅行中は何日なら餌をあげないでも大丈夫?
金魚は旅行で1週間程度の期間であれば、餌なしでも飼育することができます。しかし、夏の水温が高いときは活発に動き、たくさんのエネルギーを必要とするので、すぐに痩せてしまいます。3日に1回はあげるようにしてください。
餌不足になると水草を食べるようになります。長期間餌をあげられないときはカボンバやアナカリスなどの水草をいれておくといいですよ。他の水草については金魚におすすめの水草で詳しく紹介しています。
金魚の餌の種類
金魚の餌にはミジンコやイトミミズなどの天然餌と人工的に配合された人工餌があります。
天然餌は食いつきがよく、体を大きくしたいときに使います。人工餌は栄養バランスがいいので、長生きする健康な金魚を育てることができますよ。
金魚の餌はホームセンターの熱帯魚コーナーや熱帯魚専門店で販売されています。他にもセリアやダイソーなどの100均でも販売されていますが、栄養価が少ないので、メインの餌には使ってはいけません。
セブンイレブンなどのコンビニでは販売されていないので、注意してくださいね。
金魚におすすめの人工飼料
人工飼料にはフレーク状の餌、粒状の餌、タブレット状の3種類があります。金魚の餌では一口で食べられる粒状の餌が主流です。他にも体色を鮮やかにしてくれたり、成長を促す餌などもありますよ。
出目金や琉金、ピンポンパールなどの丸い金魚は浮上性の餌だと空気ごと食べてしまい、ガス病になりやすいので、注意が必要です。
人工飼料は時間がたつと変質するので、製造から半年経過したものは捨ててください。湿気が少ない場所に保管して、容器の底に溜まった砕けた粉は取り除きます。
色揚げの効果がある咲ひかり
「咲ひかり」は沈下性の餌で、粒が1mm前後ととても小さく、小型の金魚も食べやすい大きさです。
数分間は水面に浮いており、徐々に沈んできます。色揚げ効果があり、群がるほど食いつきがいいので繁殖を狙ったり金魚の主食におすすめです。
たくさんいれると食べ残しが出るので、注意してください。
商品情報と価格をチェック
色揚げを狙うときは、値段は倍ほど変わりますが、こちらの特級の餌がおすすめです。
商品情報と価格をチェック
ヒカリ アイドル
「ヒカリ アイドル」は1.5mmほどの大きさで浮上性の餌です。水に溶けにくく、沈むことがないので、泳ぐの苦手ならんちゅうにおすすめです。
野菜入りで栄養バランスが良いので、長期飼育に最適ですよ。
商品情報と価格をチェック
テトラフィン 金魚の餌
「テトラフィン」はフレーク状の餌でゆっくりと沈んでいきます。水を含んで食べやすくなるので、胃がない金魚でも消化しやすい餌です。
食べ残しがでやすいので、小粒タイプで食べてくれないときに使うといいですよ。
商品情報と価格をチェック
乾燥アカムシ
「乾燥アカムシ」はアカムシを乾燥させた餌で、とても食いつきがいいです。栄養バランスに偏りがあるので、たまにおやつとしてあげるといいですよ。
水面に小さいカスが残るので、最後に網ですくい取りましょう。
商品情報と価格をチェック
金魚におすすめの生き餌
天然の生きた餌は金魚の大好物です。人工飼料よりも高価で手間がかかりますが、食いつき抜群なので、1度野生の姿を見るのも飼育の醍醐味だと思います。
入手が簡単なミジンコ
ミジンコは動物性のプランクトンで池や田んぼに繁殖しています。気温が暖かくなる春から夏にかけて増加していくので、近くに水場があれば探しに行ってみましょう。
とても小さく稚魚の餌にも最適です。自分で繁殖させるのが簡単なので入手したら増やしてみましょう。
ミジンコの採集と繁殖方法で詳しく紹介しています。
食べごたえ抜群の赤虫
赤虫は蚊の子供でボウフラともいいます。泥の多い水たまりや小川の水面付近にいるので簡単に捕まえることができます。最高の天然餌で体色が鮮やかになり、体のこぶや肉付きやよくなります。
冷凍のアカムシも販売されており、こちらも食いつき抜群です。病気の治療後で体力がなくなっているときにおすすめです。
商品情報と価格をチェック
小さい金魚におすすめのイトミミズ・イトメ
小さなミミズの仲間で、細くて赤い糸のような生き物です。泥がたまっている溝に繁殖しています。餌としてあげるときは、いったん綺麗な水で飼育して、泥を吐き出させましょう。
市販で入手が簡単なブラインシュリンプ
ブラインシュリンプは金魚の稚魚におすすめの餌です。乾燥した卵が販売されているので、自宅で孵化させます。
生き餌の動きが食欲をそそり、栄養価が高く稚魚がしっかりと成長してくれます。品種改良で高級な金魚を生み出す時によく使います。
ブラインシュリンプの与え方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
金魚の餌として代用できる家にあるもの
家にあるもので代用するときは小麦粉、パン、かつおぶし、にぼしなどがおすすめです。野菜だとゆでたホウレンソウやブロッコリーも食べてくれますが、食いつきはよくありません。
これらの餌で長期飼育はできないので、金魚専用の餌を買ってきてください。飼育を始めて1週間は環境に慣らす期間なので、餌をあげる必要はありませんよ。
金魚が餌を食べないときはどうする?
金魚が餌を食べないとき以下の項目をチェックしましょう。餌を吐き出す原因は、口に合わなかったときですので、別の餌を与えてみましょう。
浮き餌は最初は気づかないことが多いので、餌を入れる前に水槽の横から、餌だよと教えてあげ誘導しましょう。
チェックポイント | 原因と対策 |
---|---|
水温は適温か | 水温が低いと活動量が減ります。金魚に適している水温をご確認ください。 |
エサは製造から半年以内か | 餌が古いと嗜好性落ち、健康にも悪いです。すぐに交換してください。 |
水質は悪くないか | 水質が悪いとストレスを抱えて元気がなくなります。金魚の水換えをご確認ください。 |
病気にかかっていないか | 病気にかかると餌を食べるどころではありません。金魚の病気と治療方法をご確認ください。 |
いじめられていないか | 混泳相手にいじめられるとストレスで元気がなくなります。金魚の混泳相性をご確認ください。 |
金魚の餌についてまとめ
今回は金魚におすすめの餌や与え方について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
金魚は餌の好き嫌いが少なくて、どんな餌でもしっかりと食べてくれるので、餌のトラブルはほとんどありません。
値段が安いものもたくさん販売されていますが、金魚専用の色揚げ餌をあげれば見事な赤色を見せてくれるようになります。
余裕が出てきたら、ぜひいろいろな餌を与えて、より好きなものを見つけてあげてくださいね。
-
金魚で人気の13種類|体の丈夫さや大きさ、寿命は?