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ヒメダカの飼育方法|寿命や繁殖、他のメダカとの違いは?

2018-08-28

ヒメダカは飼育と繁殖が簡単で、餌用メダカとしても販売されています。しかし、体が弱いこともあり、病気にかかることがあります。この記事では特徴や他のメダカとの違い、性格など飼育方法を紹介します。

ヒメダカの生態と特徴

ヒメダカの飼育

ヒメダカはダツ目メダカ科メダカ属の仲間です。英語での学名はOryziasでオリジアスと読み、漢字では緋目高と書きます。

メダカといわれるとヒメダカを想像してしまうくらい、よく知られたメダカです。飼育が簡単なので、学校や病院など多くの場所でみかけます。

しかし、ヒメダカはクロメダカの品種改良によって生まれたため、野生で生息していません。また、メダカには200種類を超える品種改良がいますが、すべてこのヒメダカが元になっています。小さな体に大きなポテンシャルを秘めているんですね。

生息地

品種改良されたメダカなので野生には生息していませんでしたが、放流されて住み着いた個体を見つけることができます。

本州と四国、九州、沖縄に生息しており、流れが穏やかな田んぼや用水路を好んでいます。

体の大きさ

ヒメダカの大きさは平均すると3cmほど、最大で4cmになります。

寿命の長さ

ヒメダカの寿命は平均して1年〜2年です。水槽の飼育では長生きさせやすく、上手に育てると3年は生きてくれます。長生きさせたい時は水質と水温の維持が大切になります。なるべく大きな水槽でエアレーションを回して、いい環境で飼育してあげてください。

メダカの寿命で紹介しているので、ご参考ください。

ヒメダカは他のメダカとどう違うの?

クロメダカ

ヒメダカとクロメダカの違い

ヒメダカはクロメダカの突然変異で、黒色の色素をもたないため、オレンジ色の体色をしています。体色が違うので簡単に見分けることができます。

もともとは同じ魚だったので、体型の違いはなく、混泳させると交配することがあります。その時は先祖返りをしてクロメダカの特徴が出てくることが多いです。

ヒメダカの方が体が弱く、野生種であるクロメダカは丈夫で日本の季節にもよくなじんでくれます。室内飼育では綺麗なヒメダカ、ビオトープなど屋外飼育する時はクロメダカがおすすめです。

ヒメダカと青メダカの違い

青メダカはヒメダカから品種改良されました。黄色の色素を持たないため、薄い青っぽく見えるメダカです。真っ青になるわけではなりませんが、少し水色がかった爽やかな印象を与えてくれます。

青メダカも体型の違いはなく、混泳させると交配がおきます。

青色の濃さをさらに強調してムラサキメダカなどが作り出されていきます。

ヒメダカの飼育に必要なもの

ヒメダカの飼育

必要な水槽の大きさ

ヒメダカは小さい魚なので、30cmの小型水槽で飼育することができます。

飼育数の目安は30cm水槽で6匹、45cm水槽で15匹、60cm水槽で30匹です。

水槽の大きさは1匹あたり2リットルの水量になるようにしてあげてください。

メダカにおすすめの水槽で紹介しているので、ご参考ください。

酸素供給のためのエアレーション

酸素供給のために、エアレーションをいれてください。

飼育数が2匹~3匹ほどと少なければ、アナカリスなどの丈夫な水草をいれておけば、エアレーションなしでも大丈夫です。

水草は酸素を出したり、水を綺麗にする役割があるので、いれておくと飼育が楽になりますよ。

メダカにおすすめの水草で紹介しているので、ご参考ください。

底砂は好みに合わせて

ヒメダカは水面近くで生活しているため、底砂はあってもなくても問題ありません。底砂は体を傷つけないように、角がとがっていないものを選ぶようにしてください。

ヒメダカの飼育方法

ヒメダカの飼育

ヒメダカは体が丈夫なので初心者にも飼育しやすい魚です。

水温の変化が大きい直射日光を避け、日かげの涼しい場所で飼育してあげてくださいね。

値段と販売場所

ヒメダカはホームセンターなどの一般向けのお店で購入することがおすすめです。熱帯魚ショップで餌用メダカとして販売されていますが、飼育環境がよくないので、避けておきましょう

観賞用のヒメダカは1匹100円前後の価格で販売されています。肉食魚の餌用ヒメダカだと50匹で1,000円、100匹で1,800円という風にまとめ売りされています。

基本は5匹ほど購入して、繁殖で増やしていくのがいいかと思います。

飼育に適している水温と水質

ヒメダカの飼育

ヒメダカに適している水温は18度〜30度です。水温を維持する時は26度がおすすめです。

寒さに強く、越冬することができます。その時は水が凍らないように注意して、気温差の小さい場所に水槽をおいてあげてください。年間を通して観賞したい時は水槽用のヒーターが必要です。

メダカに適している水温と対策方法で詳しく紹介しています。

水質は弱酸性〜中性の水を好みます。適応力が高いので、水質の変化に敏感になる必要はありません。

餌は人工餌がメイン

ヒメダカは餌の好き嫌いが少なく、100均で販売されているメダカの餌から熱帯魚用の餌などなんでも食べてくれます。

安い餌でも飼育はできますが、栄養不足になりがちです。少し値段は上がりますが、きちんとした熱帯魚用の餌で健康に育ててあげてください。

メダカの餌やりについてはメダカにおすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

かかりやすい病気と治療方法

ヒメダカは環境の変化に弱いので、水温や水質が急激に変わると元気が無くなって白点病にかかることがよくあります。

感染力が強いので、発症した個体をすぐに別の水槽に隔離してメチレンブルーで1週間薬浴してください。

他の病気についてはメダカの病気の症状と治療方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ヒメダカと一緒に飼育できる混泳相手

ヒメダカは温和な性格をしているので、多くの生き物と混泳を楽しむことができますよ。

おすすめの混泳相手

ミナミヌマエビ

おすすめの混泳相手は飼育が簡単で、ヒーターも必要がない日本にも生息しているミナミヌマエビやタニシです。

水槽に発生したコケを食べてくれたり、ヒメダカと同じように越冬することができるので、飼育の手間もほとんどありません。川でも簡単に採取できるので、見つけたら入れてみてはどうでしょうか。

もちろん同じく温和なネオンテトラコリドラスプラティなど熱帯魚とも混泳させることができます。

混泳できない相手

ヨシノボリ

ヒメダカを食べてしまう肉食の生き物とは混泳できません。ヨシノボリやヤゴ、その他の10cm以上の大きさになる魚はさけておきましょう。

他の混泳相手についてはメダカにおすすめの混泳相手で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ヒメダカの繁殖は簡単

ヒメダカの産卵

ヒメダカの繁殖はとても簡単です。オスとメスがいて、餌をしっかりと与えていれば自然と繁殖します。メダカのオスメスの見分け方で紹介しています。

春〜夏にかけて繁殖期になるので挑戦してみましょう。

水槽に5匹ほど群泳させて、水面の1/5は水草で埋まるくらいにいれておきましょう。2ヶ月ほど飼育していると卵を生んでいるのを見つけられますよ。

詳しくはメダカの繁殖方法で紹介しているので、ご参考ください。

稚魚の育て方

ヒメダカの稚魚

ヒメダカの稚魚は孵化すると水槽に発生しているプランクトンを食べているので、特別に餌をあげる必要はありません。

親が餌不足になると稚魚が食べられてしまうので、水草を増やすか、餌をきちんとあげるようにしてください。

水温や水質の変化がないように、直射日光にあてない場所に移動して、水換えはなるべくしないでおきましょう。

メダカの稚魚の育て方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ヒメダカは魚飼育のすべての楽しみを味わえる!

ヒメダカの飼育

ヒメダカは丈夫で飼育が簡単、繁殖もできるので、魚の基本的な飼育方法から稚魚の育て方まで十分に楽しむことができます。

愛着を持って育てあげたヒメダカは飼育前とは比べ物にならない美しさを見せてくれます。大切にじっくりと育て上げてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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