メダカは水温の適応範囲が広い魚ですが、水温が極端になる季節である冬や夏には対策が必要になってきます。
今回はそんなメダカに適している水温や夏と冬の対策、屋外や屋内飼育の注意点を詳しく紹介していきます。
メダカに適している水温
メダカに適している水温は18度〜30度です。このくらいの水温になると活発に泳ぎだします。飼育下では26度前後に調整してあげましょう。
気温と水温はほとんど同じくらいになり、この水温になる季節は春や夏、時期にすると4月〜9月となります。
熱帯魚に適している水温が22度〜27度が多いことを考えると、メダカは水温の適応範囲が広く、飼育しやすい魚と言えます。
しかし、急激な水温の変化に弱く、病気にかかったり、死ぬことがあります。ヒーターを入れた水槽から別の容器に移動させる時や、昼夜の気温差が大きい季節は水槽用のヒーターで温度を固定してあげるといいですよ。
冬のメダカの水温管理
メダカは寒さに強く、冬の間は水中の底に溜まった落ち葉や水草の隙間に隠れて、冬眠することで越冬することが出来ます。
水温が15度を下回ると活動量が減ってきます。餌を食べることもなく、水底でじっとしているので、むやみにエサをあげたり、水換えはやめておきましょう。10度を下回ると全く動かなくなります。
屋外と屋内飼育ではそれぞれ対処が変わりますので、詳しく紹介していきます。
冬の屋外飼育での水温管理
屋外では気温が下がる夜になると、0度を下回ることもあり、水が凍ってしまいます。
表面の水が凍る程度なら大丈夫ですが、全ての水が完全に凍ると死んでしまいます。完全に凍らないように、水量をなるべく多くして、水深20cm以上の容器を用意してください。
より安全に飼育したいときは、冬だけ保温性の高い発泡スチロールに移動させ、蓋をかぶせて水温を保つように準備しましょう。簡易のビニールハウスもおすすめです。
冬越し前に栄養を蓄えておく必要があるので、気温が下がる前にエサをしっかりと与えて太らせておいてあげましょう。稚魚は栄養不足になるので越冬することができません。
冬の屋内飼育での水温管理
屋内では人が活動していることもあり、昼間は暖かく、夜は寒い状態になりやすいです。そのような環境では水温の変化が激しくなりがちなので、しっかりと冬眠をさせるのは難しいです。
どうせなら冬でも活発に動いている姿をみれるように、水槽用のヒーターで加温してあげましょう。20度前後になるように設定してあげてくださいね。
ヒーターは水槽サイズにもよりますが、月の電気代は1,000円ほどです。メダカがやけどしないように安全カバー付きのものを選んでください。
目安のW数は30cm水槽で80W、45cm水槽で120W、60cm水槽で150Wになります。
夏のメダカの水温管理
メダカは耐えられる水温は最高で35度で、これを超えると死んでしまう個体が急激に増加します。
30度を上回ると元気が無くなくなるので、高水温対策が必要になってきます。
水温と気温はほとんど同じ温度になるので、天気予報を見ながら対策をたてていきましょう。
夏の屋内飼育での水温管理
室内での飼育では直射日光を避けて、風通しのいい場所に移動させてください。
温度を下げるために凍らしたペットボトルを入れたり、扇風機を回したり、冷却ファンを設置するといいですよ。氷を直接入れると水草に害があるのでやめておきましょう。
水の量が少ないコップは水温が上がりやすいため、とても危険です。なるべく大きなサイズの水槽に移動させてあげてくださいね。
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夏の屋外飼育での水温管理
屋外で飼育をする時は、熱をもちやすいコンクリートなどの上を避け、風通しのいい日陰においてください。
浮き草は日光を反射するので、水温上昇に役立ちます。水中に生える水草でも効果があるので、なるべく入れてあげましょう。メダカにおすすめの水草で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
容器は断熱効果のある発泡スチロールがおすすめです。
メダカの水温についてまとめ
今回はメダカの水温について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
メダカは水温の適応範囲が広いので、そこまで気にする必要もなりませんが、猛暑が続く〜などのニュースが出てきた時には、日陰に移動させてあげるなど配慮してあげてください。
適切な水温で飼育をしていると、元気いっぱいに泳ぎ回ってくれたり、繁殖もしてくれるようになるので、ぜひいい環境を整えてあげてくださいね。
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