メダカはなんどか餌を与えていると、飼い主の顔を覚えて近寄ってくれるようになります。顔を近づけると餌をちょうだいとアピールしてくる姿はとても可愛いですよ。
今回はそんなメダカについておすすめの餌の種類や餌の与え方、頻度、繁殖しやすくなるえさなど詳しく紹介していきます。
野生のメダカは何を食べているの?
メダカは小川や田んぼに住んでいるミジンコやプランクトンなどの微生物を餌にしています。雑食性でなんでも食べることができるので、動物性の餌だと昆虫の死骸や蚊の幼虫であるボウフラ、赤虫、エビなどを食べています。
植物性の餌だと、ケイソウやクロレラといった苔によく繁殖している植物性プランクトンを食べています。
メダカの餌の種類とおすすめの餌は?
メダカにおすすめの餌を紹介していきます。
メダカはなんでも食べてくれるので、餌やりに困ることはありませんが、餌にも栄養価が高いものや、単純に飼育するだけのもの、大好物の餌など色々とあります。飼育の目的に合わせて選んであげてくださいね。
メダカのエサ 産卵・繁殖用
メダカの親が健康的になるようにタンパク質や脂質が多く含まれた餌です。メダカの胃にも優しく消化しやすいのも特徴的です。人気ランキングでもトップに選ばれている餌で、メダカを本格的に飼育する方にとってはメインの餌としておすすめです。
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ひかり メダカの天然食
ひかりさんのメダカの天然色は食いつきが良く、価格も200円代なのでコストパフォーマンスに優れています。ランキングでは2位になる餌ですが、産卵・繁殖用よりも値段が安いので、初心者の方にはこちらがおすすめです。
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特撰メダカの餌
特撰メダカの餌は匂いが強くなく、ゆっくりと沈むのでメダカが食べやすい餌です。付属しているスプーンがとても便利で、餌の量が調整しやすいので与えすぎがなくなりますよ。
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おとひめ
おとひめはメダカの口の大きさに合わせた小粒の餌です。大容量で販売されており、メダカを大量に飼育している方がよく使っています。粒が落ちるスピードが早い為、一度に多く入れると底に落下して食べてくれなくなります。少しずつ食べきったらいれるようにしましょう。
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ミジンコ
ミジンコはメダカの大好物の餌で、野生でもよく食べています。
ミジンコを餌とするメリットは、食いつきが良いので餌を食べない時にも使いやすく、食べ残しても水を汚さないので、旅行中にも使えます。
特にメダカの稚魚は餌切れが起きると餓死してしまうので、いつでも食べられるミジンコはとても便利です。
デメリットはミジンコは生き物なので飼育する手間があることです。とはいっても、水を入れた容器に、ミジンコの餌になる植物性プランクトンやドライイーストをいれておけば大丈夫です。ミジンコの入手と繁殖方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ブラインシュリンプ
ブラインシュリンプは市販された乾燥卵を孵化させて使う生き餌です。
栄養価が高く、小さいのでメダカの稚魚の餌としておすすめです。稚魚は人工餌を餌と認識しないことがあるので、小刻みに動くブラインシュリンプは食いつきをよくしてくれます。
ブラインシュリンプを餌として与えることで、稚魚の生存率を大きくあげることができますよ。繁殖を狙うときは、親魚を成熟させるために与えることもあります。
ブラインシュリンプの孵化方法と与え方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
冷凍アカムシ
冷凍アカムシはホームセンターや熱帯魚専門店で販売されています。生き餌ほど管理が面倒ではなくて食いつきがいい餌として人気が高いです。
餌を食べ無くなったり、親魚をはやく成熟させたい時におすすめです。水を悪化させやすい餌なので食べ残しには注意してください。
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コケ・水草
メダカは雑食性なのでお腹が空くとコケも食べます。特に苔や水草についた植物性プランクトンが好物です。水草をつついている時はお腹が空いている証拠でもあるので、十分に餌を与えられているか確認しましょう。
100均の餌
メダカの餌はダイソーなどの100円均一でも販売されています。価格は安いですが、栄養価が低いので、長期飼育には適していません。産卵前や冬の時期でなければ高価な餌は必要ないので、利用してもいいでしょう。
餌の代わりになる家にあるもの
メダカの餌がないときに、家にあるもので餌に代用できるものを紹介します。
一番のおすすめの餌は鰹節です。他にもゆで卵の黄身やパン粉、無塩のじゃこ、昆布なども食べてくれます。栄養バランスは良くないので、あくまで緊急用の餌として利用してください。
2〜3日であればなにも食べなくても大丈夫なので、慌てずに餌を買ってきましょう。
メダカの餌の与え方
メダカが餌を食べる様子を見ていると、楽しくなってしまい、ついたくさんの餌を食べさせてしまいますが、肥満の原因になるので、よくありません。
毎日同じ時間に決めた量を与えるのが大切になります。
1回の餌やりの量
メダカは胃がないため、一度にたくさんの餌を食べることができません。1回の餌やりは2分程度で食べきれる量が目安です。
少ないかな?と思いますが、やりすぎは肥満や水を悪化させるのでやめておきましょう。
一日の餌やりの回数は?
メダカの餌やりの回数はメダカの体の大きさやまわりの環境によって変わります。
3cm以下の稚魚の頃はたくさんの栄養を必要としているので、餌やりは1日に3回、しっかりと与えて成長させます。成魚になると朝と夜の1日2回まで減らします。
他にも、水温が高い夏場は栄養がたくさん必要になるので餌やりは1日2回必要ですが、秋はあまり動かないので1日1回で大丈夫です。
屋外飼育だと水槽に餌となるプランクトンが自然と発生するので、夏でも餌やりは1日に1回で問題ありません。冬はまったく動かないので餌を与える必要がありません。
餌のやりすぎに注意しよう
メダカは食欲が旺盛のため、餌をやった分だけ食べてくれます。しかし、餌の量や回数が多すぎると内臓に負担がかかり、消化不良で早死にの原因になります。
反対に、たくさんの栄養が必要な稚魚の時に餌が少なすぎると十分に成長できず繁殖しづらくなったり、体調が悪くなって体の色が悪くなったり、泳ぎ方が弱々しくなってしまいます。
生きているから大丈夫と思わず、毎日こまめに餌やりをしてくださいね。
餌やりの時間帯は?
餌やりの時間は、メダカの動きが活発になる水温が高い時間帯を選びましょう。水温が低い時間に与えてしまうと消化不良になってしまいます。
1回目は日が出ている朝の8時前後、2回目は遅くても夜の17時頃には餌やりをしてください。室内であれば消灯の1時間前までに与えましょう。
余った餌はすぐ取り除く
食べ残った餌は、水槽の底に沈んで水を悪くする原因になるのですぐに取り除きましょう。
毎日の観察でどれくらいの餌を食べるのか見ておき、餌は食べる分だけ与えるようにしてあげてくださいね。
短期間の旅行なら餌やりしなくても大丈夫
メダカは2〜3日ほどの数日間であれば、留守や外出で餌やりをしなくても大丈夫です。
1週間以上外出するときは自動エサやり機を活用しましょう。留守番フードと言われる固形餌もあり、少しづつ水に溶けるタイプの餌も便利です。
可能であれば大量のミジンコをいれて、隠れ家になる水草を入れることで、適度に食べられるようにしておくと最適です。普段から水草をたくさん入れておいて、微生物を繁殖させておくのもいいですね。
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メダカの稚魚の餌やり方法
メダカの稚魚の餌は口に入る大きさであればなんでもよく、親に与えている餌を粉状にすり潰したものをあげましょう。
こだわるのであれば、栄養価が高くて粒が小さい稚魚用の餌を与えます。可能であれば食いつきが抜群のブラインシュリンプを与えるといいですよ。
稚魚は餌を食べるスピードが遅いので、餌の量は少しづつ与えてあげてくださいね。
稚魚は生後1日〜2日はヨーサックという栄養袋をもっているので、餌は必要ありません。お腹の膨らみで確認できるので、それが無くなってから餌をあげましょう。
メダカの稚魚の飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
メダカが餌を食べない原因と対処方法
新しく水槽にいれたメダカは環境の変化に慣れておらず餌を食べてくれません。2〜3日ほどは様子をみてください。それでも食べてくれない時は次の原因が考えられます。
新しい環境に慣れていない
購入してきたばかりのメダカは、新しい水槽の環境にや人に慣れておらず、2日〜3日程度は餌を食べないことが多いです。
慣れてくると水槽の前に出て、餌を食べるようになるので、待っておきましょう。水草や石組みなどで隠れ家を作ったり、メダカ同士で群泳させておくと、慣れるのが早くなります。
水温が低い
メダカが餌を食べない原因で一番多いのが、水温が低いことです。
メダカは水温が15度を下回ると餌を食べる量が減り、10度になると完全に餌を食べません。水温が食べない原因の時は、越冬の準備をしているため、食べなくても気にしないでいいですよ。
屋内で飼育していると部屋の温度が変わりやすく、越冬は難しいので、水槽用のヒーターで水温を調整してください。
詳しくはメダカの水温で紹介しているので、ご参考くださいね。
水槽内に餌が十分にある
めったにありませんが、屋外飼育では水槽内で餌になる植物性プランクトンが多く発生しているので、お腹がいっぱいになっていることがあります。
とてもいい環境が作れている証拠なので、なにも心配する必要はありません。
病気になっている
メダカがいつもと比べて元気がない時は病気の可能性があります。外傷がないか、体表におかしいところがないか確認してください。
餌やりの時間はメダカの病気チェックに最適な時間です。きちんと全てのメダカが餌を食べているか観察しておきましょう。
メダカの病気の種類で紹介しているので、ご参考ください。
メダカの餌についてまとめ
今回はメダカの餌について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
メダカはどんな餌でもしっかりと食べてくれるので、餌のトラブルが少なく、飼育しやすい魚です。いろいろな餌をあげて、好物をみつけてあげてくださいね。
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