金魚の水槽に水草を入れるとレイアウトに華やかさが増して、鑑賞の楽しさが増えること間違いありません。しかし、水草は初心者にとって飼育が難しい種類が多く、枯らしてしまうことも少なくありません。
今回はそんな金魚の水草について必要性やレイアウト方法、入れる量や効果など詳しく紹介していきます。
金魚に水草は必要?どんなメリットがあるの?
水草の効果
金魚の赤い体色と緑色の水草は色の相性が良く、水槽を華やかにしてくれます。観賞用水槽として魅力を高めてくれます。
他にも水草は、金魚が体を休めるための休憩所であったり、喧嘩をした時の隠れ家など安心できる場所を提供してくれます。金魚はストレスを感じやすいので、長く育てていくために、水草はとても重要な存在です。
他にも、水草は光合成をするときに水中に溜まったフンや餌の食べ残しなどの養分を吸収します。これにより水を綺麗に保つことに役立っています。
水草をいれるメリットは多いので、なるべくいれてあげましょう。
水草を食べる
金魚はフナの仲間で、フナは水草をメインに食べて生活しています。動物性の人工飼料だけで飼育するよりも、水草を食べさせる方が元気になります。食べ過ぎても大丈夫。
デメリットとして捉えられることが多いですが、旅行で長い間餌を上げられない時は、水草は餌として活躍してくれます。
しかし、水草を食べるときに葉をひっぱるため、水草を抜かれてしまいます。プカプカと水中に水草が浮かぶ様子を邪魔に思うことがあります。
水草なしで飼育できる?
金魚は水草なしでも飼育することができます。その時は酸素不足になってしまうため、酸素を供給できるエアレーションをいれてあげましょう。
エアレーションは安価な投げ込み式フィルターや外掛けフィルターで問題ありません。飼育数が多い時は酸素不足や水が汚れやすいので、エアレーションは必須になります。
金魚におすすめの水草
金魚の水草を選ぶ上で大切なポイントは、2つあります。
1つめは金魚は雑食性のため、お腹が空いてくると水草の葉を食べてしまうことがあり、葉が大きくて硬い水草や成長が早い水草を選ぶか、餌不足にならないように注意する必要があります。
2つめは大きなひれを使って力強く泳ぐため、砂に植えた水草を引き抜かれることがよくあります。フンも底によく溜まるので、掃除の頻度が多く、根をはるタイプは飼育が難しくなります。
丈夫なアナカリス
金魚の水草でもっともおすすめなのはアナカリスです。日本の小川に生えている水草で、多くのお店で販売されています。
安価で入手しやすく、適度に日光を当てていれば枯れることがないので、初心者におすすめです。水底に根をはることができますし、水中に浮かべているだけでも成長していってくれます。寒さにも強く、屋外でも飼育できます。
成長スピードが早いので、溜まったフンを肥料にすることで水を綺麗な状態に保ちやすく、苔の繁殖を抑えます。
デメリットは伸び過ぎるので2週間に1回は選定作業をしないと見栄えが悪くなってしまいます。
市販のアナカリスは鉛をおもりとして、固定して沈めていることが多いですが、鉛は水質に影響を与えるので、水槽には入れないでください。エビ類を混泳させている時は、水質変化が原因で死ぬこともあります。
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金魚にぴったりのマツモ
マツモは金魚藻(きんぎょも)とも呼ばれている水草で、金魚の飼育で定番の水草です。葉が特徴的で、日本の文化象徴したかのような細く繊細な形状をしており、和の金魚とよく似合います。
葉が柔らかいので、金魚に食べられてしまいますが、早く成長するので問題ありません。見た目が悪いので、都度トリミングする必要があります。
丈夫な種類ですが、アナカリスよりは飼育が難しく、強い光が必要になります。3時間程度は直射日光を当てるか、強い光量の照明を準備してください。
屋外飼育ならホテイアオイ
ホテイアオイは金魚の屋外飼育の時によく使う水草です。日陰をつくれるので、水温の上昇を防ぐことができるからです。
根っこの部分は金魚の産卵床としても使えます。金魚の繁殖方法で紹介しているので、ご参考ください。
種類によっては夏になると立派な花を咲かせてくれますよ。
浮き草の成長には強い日光が必要になるので屋内での飼育には向いていません。また、寒さに弱いので、冬は屋内に入れておきましょう。
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よくみる水草に飽きたらミクソロリウム
アナカリスやカボンバはどこでもよく見る水草で、飽きてしまったという人には同じくらい丈夫なミクロソリウムがおすすめです。
流木に活着するので、レイアウト変更が簡単にできますし、葉が硬いので金魚に食べられる心配も少ないです。
デメリットは値段が高いので大量に購入するのは難しく、綺麗なレイアウトにするまでには時間がかかってしまいます。
また、水温が30度を超えてくると葉が黒くなるシダ病にかかるので、温度管理がしやすい室内飼育が必須です。
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アヌビアスナナも丈夫で育てやすい
ミクロソリウムに並んで育てやすいのがアヌビアスナナです。こちらも同様に流木に活着することができます。低水温に弱く、20度を下回る季節になると水槽用ヒーターが必要になります。
こちらも値段は高めです。ミクロソリウムと比較て好みで選びましょう。
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水草を育てるのが手間なら人工水草もあり
水草を育てるのは金魚以上に難しく、枯らしてしまうことも珍しくありません。そんなときは市販の人工水草を検討しましょう。
食害にあったり、枯れることがないので管理がとても楽ですし、苔が生えてもじゃばじゃばと水道水で洗うことができます。
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金魚の水草の入れ方
水草を入れる量とレイアウト
水槽のメインはあくまでも金魚なので、レイアウトを作る時は中央に泳ぐスペースをしっかりと確保するのが基本です。
水草を入れすぎるともさっとした印象を受けてしまうので、2〜3種類の少数にしておきます。1種類だけでたくさん植えると味気なくなるので、種類ごとに3〜5本前後が適量です。水槽の半分くらいの高さにカットして、水槽奥の左右に植えてくださいね。
水草の植え方
金魚は水草にちょっかいをかけるので、水草の植え方が弱いと簡単に抜かれてしまいます。
底砂がある時は水草の根元の4cmは砂の中に埋めるようにしましょう。砂の量が少ない時はタコ糸で石や流木に固定してしまうといいですよ。
水草が枯れる原因と対策方法
水草の飼育は金魚以上に難しいものであり、慣れないうちはよく枯らしてしまいます。ここでは水草が枯れてしまう原因を紹介しますので、対策に役立ててください。
光量不足 | 枯れる原因でもっとも多いのが日光不足です。水草の飼育には強い光が必要なので、照明を使うか、たまに水草を移動させて日光をあててください。 |
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水温が低い、高い | 水温が低いと成長スピードが遅くなり、低すぎると枯れてしまいます。水草ごとに適温は異なりますが、およそ25度前後が目安になります。 |
栄養不足 | 水草は魚のフンから溶け出した肥料を栄養にして成長します。新鮮な水は肥料がないため、水草にとっていい環境ではありません。市販されている固形の肥料を与えるといいですよ。 |
病気 | 黒くなっている葉は病気になっていることが多いので、カットする必要があります。そのときに大きくカットしすぎると成長に必要なエネルギーがなくなってしまうので、注意してください。 |
金魚の水草についてまとめ
今回は金魚におすすめの水草について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
水草は見た目が綺麗ですが、金魚以上に飼育が難しく、枯らしてしまうことも珍しくありません。水草飼育の経験がない時は安価で丈夫な種類から初めて、徐々に慣れていきましょう。