最近ではインテリアのためのおしゃれな水槽セットが出てきたり、グッピー飼育の幅が広がってきました。
今回はグッピー飼育のために必要となる基本的な水槽の立ち上げ方や選び方、種類を紹介していきますね。
グッピーの飼育に必要な水槽の大きさ
グッピーを飼育する水槽が小さすぎると水質の悪化や発育不良を招くことがあるため、適度な飼育数が元気よく育てるために大切です。
飼育数は水5リットルに対して1匹が目安です。水槽の大きさと飼育数の目安は次の通りです。
水槽の大きさ | 飼育数の目安 |
---|---|
30cm水槽 | 4匹~6匹 |
45cm水槽 | 10匹~15匹 |
60cm水槽 | 20匹~30匹 |
稚魚が増えると過密飼育になるので、フィルターのろ過力を強化するか、水槽の数を増やすなどしてあげてください。
グッピー水槽の選び方
グッピーの水槽の選び方は飼育の目的によって変わります。
繁殖を楽しみたいときには稚魚育成用の水槽が複数個必要ですし、インテリアとして楽しみたいときにはおしゃれな小型水槽、オーソドックスに水草をたくさん入れて観賞魚として楽しみたいときは通常の長方形のタイプがおすすめです。
しっかりと飼育するならガラス水槽
ガラス水槽は熱帯魚飼育で最も使用される飼育容器です。
透明度が高く、傷つきにくいため、鑑賞がしやすいです。ろ過フィルターや照明などのガラス水槽専用の商品が充実しており、飼育セットで困る心配はありません。
サイズは30cm水槽、45cm水槽、60cm水槽を使うことが多いです。
一回り大きな水槽を用意しておくことで、後から水草レイアウトや群泳など本格的な飼育に挑戦してみてもいいですね。
値段は高いですが、曲げガラスやフレームレスといったおしゃれな水槽も出てきているので、余裕があれば使ってみましょう。
繁殖を目指すときは30cm水槽を複数用意しておいてくださいね。
コンパクトにまとめるならオールインワン水槽
オールインワン水槽は照明やフィルターが一体化しており、水槽セットや飼育セット、小型水槽セットとして販売されています。
まとまりがあってデザイン性に優れているので、机の上やダイニングカウンターの上にも手軽におけますが、繁殖で数が増えたときには厄介です。
部屋のインテリアとして楽しみたい方におすすめです。
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小型水槽でグッピー飼育する時の注意点
小型の水槽でグッピーを飼育するときは、水温の変化と水質の悪化、酸素量に注意してください。
水温の変化は体力を消耗する
グッピーは低水温や高水温に強いですが、水温の変化には弱いです。
特に春や秋など朝と夜の気温差が大きい日には、なるべく気温の変化が小さいところに移動させてください。
水温の上昇を避けるためにも直射日光は避けて、日陰においておきましょう。季節の変わり目は大きな水槽に移しておく方が安全です。
水質悪化を防止するための水換え
グッピーはたくさんのフンをするので、水量が少ないとすぐに水質が悪化して住めない環境になってしまいます。
最低でも3日に1回は1/3ほど換水を行いましょう。
フィルターがないなら水草を使う
ろ過フィルターがあるなら、酸素量を心配する必要はありません。なければアナカリスなどの丈夫な水草を入れましょう。
グッピーの飼育に必要なもの
水温を上げるための水槽用のヒーター
グッピーに適している温度は22度〜25度です。冬場は水槽用のヒーターが必要です。ヒーターは水温が低くなる10月から翌5月までは稼働させておきましょう。
夏場で30度を越える時は水温を下げるために冷却ファンをつけてあげてくださいね。
おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
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ライトは発色をよくする
ライトは鑑賞しやすくするだけではなく、グッピーの発色を良くする効果もあります。薄暗い環境で飼育すると色が霞んでいきます。
点灯と消灯は毎日決まった時間に行い、毎日10時間を目安に忘れずにつけてあげましょう。
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ろ過フィルターの選び方
ろ過フィルターは酸素供給と、水のろ過機能のために必要です。
グッピーの飼育では一般的に普及している外掛けフィルターや底面フィルター、上部フィルター、スポンジフィルター、投げ込み式フィルターなど、どれを使用してもうまくいきますよ。稚魚は吸い込まれないように、吸込み口にスポンジを設置しておきます。
泳ぐのが得意ではないので、水流は弱くしてあげてくださいね。
グッピー水槽におすすめの水草
グッピーに水草は必須ではありません。
しかし、水草にはレイアウトを綺麗にするだけではなく、水中の養分を吸収してコケの発生を抑えたり、稚魚の隠れ家になるので、入れるメリットの方が多いです。
水草の育成はグッピー以上に難しいことが多く、初心者が飼育するのは大変です。なるべく安価で丈夫な種類から挑戦してください。
グッピーにおすすめの水草で紹介しているので、ご参考ください。
グッピー水槽におすすめの底砂
グッピー水槽には何もいれないベアタンクだと掃除が楽ですが、最初は砂利を入れて飼育することをおすすめします。
砂利のない水槽は味気がないだけではなく、グッピーが落ち着かないからです。また、砂利には水を綺麗にしてくれるバクテリアが繁殖するため、飼育も簡単になります。
砂利は厚さ3cm〜5cmで敷いておくと良いですよ。水槽の大きさと必要な砂の量については30cm水槽、45cm水槽、60cm水槽のそれぞれのページで紹介しているので、ご参考ください。
大磯砂はグッピーと相性抜群
大磯砂は海の砂から採取した砂利で厚さ3mm〜5mmほどのものがおすすめです。
水道水で洗えば半永久的に使用することができるので、コストパフォーマンスに優れています。まれに貝殻が含まれているので、phをあげる効果があり、弱アルカリ性を好むグッピーにぴったりです。
見た目がよく、石組みをするレイアウトと相性がいいです。
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国産グッピー向きのソイル
ソイルは肥料を含んでいる底砂で、水草が育てやすくなります。さらに水質を弱酸性に返る効果があり、国産グッピーの発色がどんどん美しくなりなります。
しかし、粒が崩れてしまうので、半年に一回はソイルを追加しないといけません。手間があるため、初心者の方にはおすすめできません。
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外国産グッピー向きのサンゴ砂
サンゴ砂は主成分が炭酸カルシウムなので水をアルカリ性に変えていきます。
外国産グッピーとの相性はいいですが、国産グッピーではphが高くなりすぎるので避けておきましょう。弱酸性を好む熱帯魚が多いので、使い回しがしにくい砂です。
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グッピー水槽の立ち上げ方法
立ち上げたばかりの水槽には、フンや餌の食べ残しなどの有害物質を分解するバクテリアが生息していないので、バクテリアを増やすために、実際に丈夫な魚(パイロットフィッシュ)を1ヶ月ほど飼育する必要があります。
グッピーは入門種といえる丈夫な熱帯魚なので、パイロットフィッシュを使う必要はありません。最初は2匹程度から飼育を初めて、徐々に飼育数を増やしていくと安全です。
水槽立ち上げの手順
- 飼育設備を用意する
- 水槽を置く場所を決める
- 水道水の塩素を抜く
- 水槽に底砂をいれて、水をそそぐ
- 水草や流木、石をいれる
- 水温計をいれてチェックする
- グッピーを水槽に入れる
水槽の立ち上げ方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
グッピー水槽の水作りの方法
カルキを抜く
グッピーの飼育水は水道水を使います。水道水には殺菌効果のある塩素があるので、カルキ抜きの調整剤を使って、塩素を中和する必要があります。
他にも、バケツに水を入れて天日干しにしたり、エアレーションを1日動かすとカルキを抜くことができます。
カルキの抜き方で紹介しているので、ご参考ください。
重金属が含まれていないか確認する
地域によっては水道水に重金属が含まれており、取り除く必要があります。最初にチェックをしておき、必要に応じて重金属の中和剤を使いましょう。
水あわせをする
もとの飼育水と新しく作った水に水温差や水質差があるとphショックで弱ってしまい、動かなくなる時があります。
新しく作った水にすぐにグッピーを入れず、1時間程度水温や水質に慣させてからいれてあげましょう。
グッピー水槽の水換えと掃除方法
グッピーの水槽の水質を維持するために定期的な水換えが不可欠です。
魚を飼育していると、フンや食べ残しから発生する有害物質が蓄積して、住めない環境になっていくからです。
水換えの頻度は週に1回部分換水を行い、月に1回は全換水を行ってください。明らかに過密飼育している時は毎日水換えを行います。
部分換水の方法
部分換水には、魚を水槽にいれたまま行います。
まずガラス面に付着したコケをこすり落とします。その後、水中に浮いた苔と砂利に溜まっているゴミと水を1/3ほど一緒にホースで吸い出します。
全換水の方法
全換水の時は水槽の掃除も行います。ガラス面とフィルター、砂利を掃除しましょう。
器具を掃除する時は水道水でゴシゴシと丸洗いしても問題ありません。バクテリアが死んでしまうと思いますが、もともとの水が綺麗であれば水質差が小さく、グッピーは丈夫です。
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グッピーの種類と飼育方法|値段や性格、大きさは?