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キボシイシガメの飼育方法|値段やレイアウト、大きさは?

2019-06-04

キボシイシガメは体が小さくてかわいく、真っ黒な甲羅に黄色の斑点模様が美しいペットとして人気のカメです。水中に生息するくせに泳ぎが苦手で溺れてしまったりと、天然っぽいところもかわいいですね。

今回はそんなキボシイシガメの生態や特徴、販売価格、冬眠、飼育環境など飼育方法について詳しく紹介していきます。

キボシイシガメとは?生態と特徴

キボシイシガメの飼育

キボシイシガメはカメ目ヌマガメ科に分類されるミズガメの仲間です。北米やカナダに分布しています。

特徴は黒色をベースに黄色の斑点模様が入っており、黄色の小さい星に見えることからキボシと名付けられました。特にハイスポットと言われる種類は黄色の斑点が30カ所以上にあり、とても見応えがあります。

半水棲で水辺を泳いだり、陸地で日光浴をして休んだりしています。雑食性で餌は葉っぱや小魚の死骸や甲殻類など何でもよく食べます。

基本的に性格は大人しく食欲旺盛です。水槽内を活発に泳ぎ回るので、元気な姿を観察することができます。個体差が激しく縄張り争いする子もいますので、好みの性格があるときは慎重に選ぶようにしてください。

体の大きさ

キボシイシガメはペットとして普及しているカメの中では最小で、体の大きさは成長しても13cm前後にしかなりません。オスは一回り小さく最大でも12cmで止まります。

寿命の長さ

キボシイシガメの寿命は平均して20年です。水槽飼育では長生きさせやすく、25年ほど生きることも難しくありません。

冬眠をする

キボシイシガメは低温に強く、日本の冬も冬眠することで乗り切ることができます。冬眠は水の流れが穏やかで、水中の底にたまっている泥の中や落ち葉の中で行います。

飼育下で冬眠させるときは水が完全に凍らないように注意して、たくさんの落ち葉をいれておいてあげましょう。水量が多ければ屋外飼育をすることができますよ。

冬眠は難しいので、なるべくヒーターで加温して乗り切ることをおすすめします。

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キボシイシガメの飼育に必要なもの

キボシイシガメの飼育

キボシイシガメはミドリガメなどのカメ飼育専用セットで飼育することができます。初期費用で2万円ほどみておくといいですよ。

水槽の大きさ

キボシイシガメを飼育する水槽は透明度が高い熱帯魚用のガラス水槽がおすすめです。アクリル製の水槽は甲羅がぶつかって傷ついてしまうので、適していません。

横幅は最低でも45cm、元気に泳ぎ回る姿を観察したいなら60cmの水槽を用意しましょう。

おすすめの45cm水槽おすすめの60cm水槽で紹介しているので、ご参考下さい。

ライトはバスキングと紫外線が必要

キボシイシガメは日光浴を頻繁にするので、バスキングライトと紫外線を含んだUVライトの2つが必要です。

バスキングライトは体を温める機能があり、水中で下がった体温を温めたり、消化を促進するために必要です。

紫外線は浴びることで体内でビタミンを生成し、これがカルシウムを吸収するために役立ちます。カルシウムが不足する足腰が弱くなるクル病や甲羅の形成不具合などさまざま病気を引き起こすので、しっかりと紫外線を浴びられる環境を用意しましょう。

どちらも陸地部分に照射して、のんびりと浴びられるようにしてくださいね。

亀に必要な紫外線ライトやバスキングライトで詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ろ過フィルターは必要なの?

キボシイシガメを飼育する上でろ過フィルターはなくても問題にはなりません。しかし、フンの量が多く水が汚れやすいので、フィルターを入れておくことで水替えの手間を軽減することができます。

カメ用のろ過フィルターや投げ込み式フィルター、外掛け式フィルターなど安価なフィルターがたくさん販売されているので、作りたいレイアウトに合わせて選ぶと良いですよ。

おすすめの外掛けフィルターで紹介しているので、ご参考ください。

キボシイシガメの飼育方法

キボシイシガメの飼育

キボシイシガメは丈夫なカメなので、飼育は難しくありません。それどころか屋外でも飼育できるほど日本の環境に適応してくれるので、ビオトープを作ったり幅広く飼育を楽しむことができます。

値段と販売場所

キボシイシガメの値段は1万5千円~5万円と比較的価格が高いカメです。

原因は絶滅が危惧されており、保護の対象であるサイテス2に登録されており、現地からの野生種の輸出が著しく制限されているからです。日本で販売されている個体はアメリカや国内で養殖された個体がほとんどです。

爬虫類は動物愛護法の問題で対面販売が義務づけられているため、ネット通販で購入することはできません。貴重な生き物で、ホームセンターではほとんど販売されていないので、爬虫類専門店に通うか、国内ブリーダーさんのブログを探して連絡を取ってみましょう。

だいたいは7cm前後のベビーが、4月頃から入荷されてきます。そのくらいの時期になったら探してみてくださいね。

レイアウトの方法

水槽のレイアウト

※画像は別種のイシガメの水槽レイアウトです。

キボシイシガメのレイアウトには水中と陸地の両方が必要です。

最初は購入したショップの環境と似たようなレイアウトをしてください。急に水位や陸地の高さなどレイアウトが変わると環境の変化に適応できずに溺れたりストレスがたまってしまうからです。

最終的には水位を深くすることで立体的な泳ぎを見せてくれるようになるので、水槽の半分くらいは水を入れてしまいましょう。陸地は登りやすいように、水面から少し出るくらいに調整してください。

適している水温

キボシイシガメに適している水温は25度~30度です。

冬眠をすることはできますが、冬眠は難しく、全く動いてくれずに鑑賞できないので、冬には熱帯魚用のヒーターをいれて水温を上げるようにしてください。周りの温度が低いとどんどん蒸発して水が減っていきますので、こまめに継ぎ足すようにしてくださいね。

ベビーの頃は病気にかかりやすいので、水温を28度前後と高めに設定して、新陳代謝を促し、早く成長させることをおすすめします。

おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

餌は人工餌がメイン

キボシイシガメの餌はカメ専用の人工飼料であるレプトミンがおすすめです。栄養バランスに優れているため、これ一つで最後まで飼育することができます。

おやつとして乾燥エビや牛ハツ、冷凍赤虫などをあげると喜びます。拒食することがあるので、なるべく多くの餌を食べらえるようにしておき、緊急事態に備えておきましょう。

何度も餌をあげていると飼い主さんが近づくだけで餌をくれ!と、ガラス面に向かって必死の泳ぎ回ります。普段は臆病なくせに餌の時だけクレクレダンスを踊るんですから、そのかわいさはたまりませんよね。

餌の頻度は毎日1回、腹八分目を目安に欠かさずに与えてくださいね。

キボシイシガメの餌については亀におすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

甲羅と水槽の掃除

キボシイシガメの甲羅は放置していると頑固な茶苔が付着してとれなくなるので、月に1回は掃除をしてください。甲羅は傷つきやすいので、柔らかいスポンジで優しくこすり落としてくださいね。

少ない水槽の水の中にたくさんのフンをするので、水が汚れやすく、放置していると病気にかかってしまいます。臭い予防のためにも週に1回は1/2ほど水を交換して、新鮮な状態を維持してくださいね。

多頭飼いできる?

メダカ

キボシイシガメは多頭飼いすることができます。しかし、オスのキボシイシガメはメスをしつこく追いかけ回すため、多頭飼いするときはメスだけで飼育するとトラブルが少ないです。

多頭飼いをするときは、最低でも横幅60cm以上の水槽を用意してください。60cm水槽での飼育数の目安は3匹です。

大人しい性格をしていますが、体が小さいので他のカメとの混泳は向いていません。淡水魚でおすすめの混泳相手はメダカ金魚などになります。

キボシイシガメについてまとめ

キボシイシガメの飼育

今回は小さい体に、美しい甲羅の模様を持ったキボシイシガメの特徴や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

思いのほかフンの量が多く、水が汚れやすいので、こまめな水替えは徹底してください。あとは冬の寒さにも適応してくれたりと飼育しやすい生き物ですので、存分に楽しむことができます。

少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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