ネオンテトラは混泳飼育を楽しめる熱帯魚の代表格ともいえる存在ですが、大人しい性格をしているので、混泳相手には注意が必要です。
今回はそんなネオンテトラの混泳について一緒に飼育できる魚や混泳に不向きの魚、混泳のコツなどを紹介します。
ネオンテトラは混泳しやすい性格?
ネオンテトラは混泳に向いている熱帯魚です。体が小さく温和な性格で、一緒に飼育する混泳相手に危害を加えることはありません。
反対に単独での飼育に適しておらず、一匹だと水槽の奥でじっとすることが多いです。仲間意識が強く、同じ形で大きさの混泳相手を選んであげると、喜んで水槽の前で泳ぐようになってくれます。
ネオンテトラとの混泳飼育を成功させるポイント
チェックポイント
- 危害を加えない混泳相手を選ぶ
- 水草や流木などの隠れ家を入れる
- 弱い水流を好む混泳相手を選ぶ
危害を加えない混泳相手を選ぶ
ネオンテトラは大人しい性格をしており、泳ぐのが苦手なので、気性が荒い相手と混泳させると徹底的に攻撃されてしまいます。こうなると水槽の奥に隠れてしまい、ストレスで体色は薄くなり、短命になってしまいます。
同じ種類でも、性格には個体差があるため、購入前にしっかりと観察しておきましょう。
水草や流木などの隠れ家を入れる
ネオンテトラは喧嘩をすると負けることが多いため、隠れ家になる水草や流木をいれておくといいですよ。
弱い水流を好む混泳相手を選ぶ
ネオンテトラは泳ぐのが得意ではないので、同じくらい弱い水流を好む混泳相手を選びましょう。
ネオンテトラと一緒に飼育できる混泳相手
ネオンテトラは水槽の中層あたりを好んで泳ぐため、水底か水面付近を好む相手だとトラブルが少なくなります。
もちろん同じくらいの体の大きさで温和な性格であれば、ほとんど心配はいりませんよ。
メダカとの混泳
メダカはネオンテトラと混泳飼育することができます。メダカは日本の代表的な淡水魚であり、多くの人から親しまれています。特に日本の四季に適応しているので、ヒーターなしで屋外飼育できることが魅力的です。
体長は最大でも3cm、温和な性格をしており、水面付近に生息しているので、ネオンテトラとのトラブルもほとんどありません。
ただ、カラフルな熱帯魚水槽でメダカをいれるメリットはあまりありません。繁殖能力が高いため、増えすぎないように注意して下さい。
メダカの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
プラティとの混泳
プラティはネオンテトラと混泳飼育することができます。
プラティはメダカの仲間でカラーバリエーション豊富な体色が魅力的で、ネオンテトラのブルーとマッチします。プラティも体長は4cmで性格は温和、水面付近に生息しているので、トラブルが少ないです。
プラティについてはプラティの飼育方法で詳しく紹介しています。
グッピーとの混泳
グッピーはネオンテトラと混泳飼育することができます。
グッピーはカラフルなヒレで熱帯魚らしい熱帯魚として人気を集めています。温和な性格をしており、水面付近に生息しているので、トラブルなく混泳させることができます。こちらも繁殖力が高いので増えすぎには注意してください。
グッピーは派手になびかせる尾ヒレの存在感が強いため、ネオンテトラと一緒に混泳させるとごちゃごちゃする印象を受けるかもしれません。
グッピーの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
カージナルテトラとの混泳
カージナルテトラはネオンテトラと混泳飼育することができます。見た目はネオンテトラとそっくりですが、カージネルテトラは腹部の赤色が口先まであり、より色が濃くなっています。
生活スペースは同じですが、温和な性格をしているので問題なく混泳できます。しかし、見た目が似ているので、わざわざ混泳させずに同種でまとめあげたほうが綺麗かと思います。
カージナルテトラの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
グラミーとの混泳
グラミーの中でも小型のドワーフグラミーであればネオンテトラと混泳飼育することができます。グラミーは温和な性格をしておりちょこちょことした泳ぎ方がかわいい熱帯魚です。
体は6cm前後でネオンテトラと比べると大きめの混泳相手になりますが、口が小さいので問題ありません。
ドワーフグラミーの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
エビとの混泳
ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのエビ類はネオンテトラと混泳飼育することができます。水底に生息しており、ネオンテトラの食べ残しや水槽に発生したコケを食べてくれるので、掃除役として大活躍してくれます。
ネオンテトラが活きているエビを襲って食べることはありません。もし食べる光景をみたのなら、かなり弱っているか死んでいるエビです。
体の大きなヤマトヌマエビは餌不足なると攻撃性が増して危害を加えることがあるので、そこは注意が必要です。
どちらもタンクメイトとして人気のエビです。
ヤマトヌマエビの特徴と飼育方法やミナミヌマエビの特徴と飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
オトシンクルスとの混泳
オトシンクルスはネオンテトラと混泳飼育することができます。温和な性格をしており、ガラス面に付着したコケを食べてくれます。水草水槽であれば必須の存在と言えますよ。
オトシンクルスの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
コリドラスとの混泳
コリドラスはネオンテトラと混泳飼育することができます。温和な性格をしており、水底に生息しているため、多くの水槽で混泳相手として選ばれているおすすめの熱帯魚です。
コリドラスの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ネオンテトラと一緒に飼育できない混泳相手
次にネオンテトラとの混泳が難しい相手について紹介していきます。
ただ、水槽の環境や性格の個体差によっては、絶対に混泳できないということはありません。トラブルが起きる可能性が高いと思っておいてください。
ラミレジィとの混泳
ラミレジィはネオンテトラと混泳飼育することができません。ラミレジィは最初はおとなしいのですが、成熟して繁殖期に入ると縄張り意識が強く、ネオンテトラを攻撃してしまいます。
水槽が広く、ラミレジィの飼育数が少なければ混泳させることは可能です。
ラミレジィの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
スマトラとの混泳
スマトラはネオンテトラと混泳飼育することができません。攻撃性が強い熱帯魚の代表格で、自分よりも大きな魚にもつつこうとします。運動量が多く、泳ぐスピードの速いので、ネオンテトラは逃げ切れず、大きなストレスを抱えてしまいます。
スマトラの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ベタとの混泳
ベタはネオンテトラと混泳飼育することができません。こちらも縄張り意識が強く、気性が荒いためネオンテトラを攻撃してしまいます。
しかし、泳ぐのが苦手で、簡単に逃げれるため、隠れ家が多く60cm以上の大きな水槽であれば混泳することができます。しかし、隠れ家が多い環境でベタを飼育すると、長いヒレで優雅に泳ぐことができなくなってしまうので、おすすめできません。
ベタの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ゼブラダニオとの混泳
ゼブラダニオはネオンテトラと混泳飼育することができません。ネオンテトラに攻撃することはありませんが、泳ぐスピードが速いので、餌を横取りしてしまいます。特に水槽内をぐるぐると泳ぎ回るので、目につくことが多く、ネオンテトラをじっくりと鑑賞したい人には向きません。
ゼブラダニオの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
エンゼルフィッシュとの混泳
エンゼルフィッシュはネオンテトラと混泳飼育することができません。エンゼルフィッシュが幼魚のときは問題ありませんが、成長するにつれてネオンテトラを食べられる大きさまで成長してしまいます。
エンゼルフィッシュの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ディスカスとの混泳
ディスカスはネオンテトラと混泳飼育することができません。ディスカスは中型魚にあたり、ネオンテトラを食べられる大きさまで成長します。混泳はやめておきましょう。
ディスカスの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
金魚との混泳
金魚はネオンテトラと混泳飼育することができません。金魚は中型魚にあたるほど大きくなり、平均で20cmを超えてきます。そうなるとネオンテトラを食べてしまうので、混泳はやめておきましょう。
金魚の特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ブルーテトラとの混泳
ブルーテトラはネオンテトラと一緒に飼育することができません。大きさは3cmと小さいですが、縄張り意識が強く、同種のネオンテトラを強く攻撃してしまいます。
ネオンテトラと混泳相性がいい条件のまとめ
最後にネオンテトラと混泳できる魚の条件をまとめておきます。
今回紹介した魚以外にも混泳できる魚はたくさんいますので、ここでその条件を満たしているかチェックしてみてくださいね。
チェックポイント
- 生活層が異なる。中層ではない
- 温和な性格をしている
- ネオンテトラを食べられる大きさにならない
- 泳ぐスピードが同じくらい
-
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