カージナルテトラを飼育している人はとても多いですが、繁殖は難しく、自然と混泳水槽で稚魚が育ってくれることはありません。今回はそんなカージナルテトラの飼育に必要な環境や稚魚の育て方、餌などを紹介していきます。
カージナルテトラの繁殖は難しい?
カージナルテトラの繁殖はとても難しいです。産卵まではしてくれますが、稚魚がとても小さいので、育成が難しいです。
繁殖させるには日頃から餌をしっかりとあげて、親魚を成熟させることが大切です。3cm以上になると繁殖を狙えます。
60cm水槽に30匹以上入れておいて、水温は28度前後、pHを6.0を維持することでペアが出来ることがありますよ。
カージナルテトラの繁殖に必要な水槽環境
繁殖の条件
- 親魚を成熟させる
- 群泳と水草レイアウト
- 繁殖に必要な水温と水質
親魚を成熟させる
カージナルテトラに限らず、どんな熱帯魚の繁殖も同じ事ですが、親魚をしっかりと育てて成熟させることがとても大切です。なるべく体の小さな幼魚を購入し、毎日しっかりと餌を与えて、運動をさせて成熟させましょう。
群泳と水草レイアウト
カージナルテトラはオスメスの見分け方が難しいため、1つの水槽で20匹以上で群泳させておくとペアになる可能性が高くなります。20匹以上で飼育する場合は、水質悪化が早くなるため、60cm以上の水槽を用意してください。ペアができたときの隠れ家として、水草をたくさん植えておきしょう。
繁殖に必要な水温と水質
カージナルテトラは水温が暖かくなる時期に繁殖をします。繁殖を狙うときは水槽の水温を水槽用ヒーターで少し高めの27度~29度で維持しておきます。
水質は弱酸性を好んでいます。流木を入れたり、ソイルを使って弱酸性を維持しましょう。
カージナルテトラの産卵場所
カージナルテトラはペアができれば自然と産卵が行われます。産卵は1ヶ月に1回で50個~100個のペースで行われます。
産卵場所は水草や砂の上に産み落とすので、特殊な産卵場所を用意する必要はありません。しかし、卵は瞬く間に他の魚に食べられてしまうため、産卵ケースを用意しておくと確実です。底が浅いプラスチック製のケースに鉢底ネットを置いて、水底に設置してください。卵がケースの中に落ちるようにしておきましょう。
産卵ケースの用意が難しいなら、水底に葉の細かいウィローモスを敷き詰めて、卵が隙間に落ちるようにしておきます。
カージナルテトラの卵を孵化させるには
カージナルテトラの卵を見つけたら、親魚がいる水槽から別の水槽に移動させましょう。
卵は照明を当てずに薄暗い場所に置いてください。強い水流が発生しない程度にエアレーションを行います。水温を26度前後に保つことで産卵から24時間ほどで孵化が始まります。
カージナルテトラの稚魚の育て方
カージナルテトラの稚魚は孵化してから3日程度で餌を食べるようになりますが、稚魚がかなり小さく、なかなか餌を食べてくれません。
餌はブラインシュリンプよりもさらに小さいインフゾリアが必要になります。インフゾリアは市販されているインフゾリアの素で増やすことができますよ。
稚魚はとても臆病な性格をしているので、照明は消して、暗い環境で飼育してください。
水温の変化に弱いので、水換えは行わないか、1/10程度の水換えに抑えておいてください。生後10日ほどでブラインシュリンプを食べられるようになります。生後1ヶ月もすれば親魚と一緒に混泳することができます。
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カージナルテトラの飼育方法|寿命や混泳、餌は?