単独飼育が基本となるベタですが、今回は混泳にむけて、抑えるべきポイントや混泳できる魚を紹介していきたいと思います。
難易度は上がりますが、混泳に成功すると今までとは一味違うベタの楽しみ方が見つかりますので、ぜひ挑戦してください。
ベタの混泳が難しい理由
ベタが混泳に向いていない理由について紹介します。混泳が難しいのはオスの話であり、メスは温和な性格で混泳させやすいです。
混泳が難しい理由
- 気性が荒い
- 泳ぐのが苦手
- 長く伸びたヒレ
気性が荒い性格をしている
ベタのオスは縄張り意識が強く、オス同士で混泳するとどちらかが死ぬまで攻撃しつづけます。他の魚でも激しく攻撃を行い、致命傷を負わせてしまいます。
泳ぐのが苦手
ベタは沼地に生息しているため、水流がない場所でゆったりと泳いでいます。そのため水流がある水槽で飼育すると体力を使いすぎて元気がなくなります。さらには泳ぎが得意な他魚に餌を取られてしまいます。
他の熱帯魚はある程度の水流を求めていることが多いので、ベタとは環境があいません。
長く伸びたヒレが攻撃される
ベタのオスの最大の特徴でもある長く伸びたヒレは他の魚から頻繁につつかれて、ボロボロにされやすいです。さらにベタは泳ぐのが苦手なので、上手に逃げることができません。
ベタの混泳飼育を成功させるコツ
ベタの混泳を成功させるためには、次の5つのポイントを守るようにしてください。
チェックポイント
- ベタを攻撃しない温和な性格
- ベタから逃げられる遊泳力
- 隠れ家になる水草を植える
- 水流を弱くする
- オス同士は危険
水草をたくさんいれて、広い水槽で飼育することでベタの混泳に成功します。しかし、ベタは単体での美しさがある熱帯魚なので、そこまでして混泳させる必要があるかは難しいところです。
ベタとの混泳に向いている相手
ベタの混泳がうまくいく可能性がある相手について紹介していきます。混泳の成否は個体同士の相性や飼育環境によって変わるので、一度混泳をさせてみて、様子を見ることが大切です。
最初にうまくいっていても、急にバランスが崩れることがありますので、予備の水槽は用意してあげてください。
メダカとの混泳
メダカはベタよりも泳ぎが得意で、水面付近を泳いでいるので混泳させやすいです。しかし、体が小さいメダカは食べられてしまうので、しっかりと成長した成魚と混泳させましょう。メダカの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ネオンテトラとの混泳
ネオンテトラはベタとの混泳に向いています。小型カラシンは温和な性格で水流も苦手なので、飼育環境のあっています。ネオンテトラの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ラスボラとの混泳
ラスボラはベタとの混泳に向いています。ラスボラエスペイを代表する小型のコイもネオンテトラと同じく、小型で温和な性格なので混泳に向いています。こちらも小さすぎない個体を選びましょう。ラスボラの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
アカヒレとの混泳
ベタとアカヒレは混泳に向いています。アカヒレは泳ぐのが上手でベタから攻撃されても逃げることができます。反対にベタの餌を食べ切ってしまわないか観察するようにしておいてください。アカヒレの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
コリドラスとの混泳
ベタとコリドラスは混泳がうまくいきやすいです。ベタはコリドラスに興味を持つことがなく、攻撃することが少ないです。コリドラスはベタから餌を横取りしたりせず、生活スペースが異なるのでトラブルも少ないです。コリドラの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
オトシンクルスとの混泳
ベタとオトシンクルスは混泳に向いています。オトシンクルスと混泳させると、コケ取り要因として活躍してくれます。ベタの水槽では水草を入れることはあまりなく、活躍する場面は限られていますが、攻撃されることが少ないので、混泳することができます。オトシンクルスの飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
どじょうとの混泳
どじょうとベタは混泳に向いています。どじょうは水底、ベタは中層にいることが多く、縄張りがかぶらないからです。
さらにどじょうは大人しい性格をしており、ベタから攻撃されても素早く逃げることが出来ます。
ドジョウの飼育方法で紹介しているので、ご参考ください。
プレコとの混泳
ベタとプレコは混泳に向いています。プレコはガラス面に発生したコケを食べてくれる熱帯魚です。体表が硬い殻に覆われているので、ベタから攻撃されても無視してしまいます。大型種は気性が荒いため、小型種を選んでください。プレコの種類と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ベタとの混泳に不向きな生き物
ベタに攻撃されやすかったり、攻撃をしてしまったり。そんな混泳できない魚たちを紹介していきます。ここに紹介されていない熱帯魚でも関連する特徴があれば混泳は難しくなります。
ベタ同士の混泳
ベタは同種への攻撃性が強く、オス同士は殺し合いをするほど喧嘩するので、複数飼いすることはできません。必ず別の水槽で飼育してください。
グッピーとの混泳
ベタとグッピーは混泳することができません。ベタは自分に似ている魚への攻撃性が強く、グッピーの長いヒレを見て、同種と思って激しく攻撃してしまいます。
ヤマトヌマエビとの混泳
ベタはエビが大好物なので、ヤマトヌマエビと混泳することはできません。
金魚との混泳
金魚はベタとの混泳に向いていません。金魚は体が大きくて、泳ぐときに強い水流を発生させるため、混泳するとベタにストレスを与えて体力を消耗させてしまいます。
スマトラとの混泳
ベタとスマトラを混泳させることはできません。スマトラは気性が荒い魚として有名で、ベタのヒレを積極的につつく習性があるからです。
アベニーパファーとの混泳
ベタとアベニーパファーを混泳させることはできません。アベニーパファーも攻撃性が強く、ベタのヒレを攻撃してしまいます。高い確率でボロボロになってしまうので、やめておきましょう。
ディスカスとの混泳
ディスカスとベタの混泳は難しいです。
どちらも攻撃的な性格をしており、体の大きなディスカスが勝つことが多いです。ヒレをボロボロにされてしまうので、混泳はやめておきましょう。
ベタの混泳についてまとめ
今回はベタの混泳について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
ベタは泳ぎが苦手、長き伸長するヒレ、攻撃的な性格など混泳が難しい条件が揃っており、なかなか混泳がうまくいくことがありません。ストレスなく飼育することで美しさを発揮してくれるので、なるべく単独飼育をおすすめします。
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