ベタのコップ飼育はかわいそうなだけではなく、寿命も短くなってしまいます。水槽の飼育なら難しくありませんし、元気な姿を見せてくれるようになります。今回はそんなベタの寿命やギネス記録、老衰の症状などを紹介します。
ベタの寿命
ベタの寿命は平均して3年です。体が丈夫で酸素欠乏や水質悪化に強く、初心者にも飼育しやすい熱帯魚です。ペットショップで販売されているベタは生後3ヶ月~半年ほどなので、そこから2年ほどは飼育できます。
ギネス記録
ベタの寿命はギネスだと最長で5年ほど生きた記録があります。
寿命が短くなる原因
ベタはコップや瓶など水量が少ない飼育容器を使ってしまうと、1年ほどで寿命がきてしまいます。ベタが酸素欠乏や水質悪化に強いと言っても、水量が少ない環境では大きなストレスを受け、運動不足で短命になってしまうためです。
コップや瓶で飼育しているときは、水質悪化が早く、水換えが遅れると尾腐れ病などの病気を引き起こして、1年も待たずに寿命を迎えることがあります。コップや瓶での飼育はとても難しいのです。
長生きして欲しいときには、最低でも横幅30cm以上のきちんとした水槽を用意し、エアレーションや水槽用のヒーターなど設備を整えることが大切です。
ベタの水槽で紹介しているので、ご参考ください。
年老いたベタの特徴
年老いたベタの特徴
- ヒレの張りがない
- 体色がくすむ
- 水底でじっとしている
ヒレの張りがない
年老いたベタはヒレをピンと張ることができません。オス同士の戦いやメスにアピールするときヒレを広げるますが、若い頃ほどの大きさがでてこなくなります。
体色がくすむ
年老いたベタは体色がくすみ、ツヤがなくなってきます。反対に色がしっかりとしているのは若いベタです。コップなどの飼育でストレスを受けているときも、ツヤがなくなっていることがあります。
水底でじっとしている
年老いたベタは体力が落ちて、水底でじっとしている時間が長くなります。人なつっこいベタでも、水槽の前まで餌をくれと元気に泳いでくることができなくなってきます。
年老いたベタの飼育方法
単独飼育をする
年老いたベタは上手に泳ぐことができないため、混泳水槽での餌取りに負けて栄養不足になる可能性が高くなります。また、ベタの大きなヒレは他の熱帯魚から攻撃されてストレスを受けてしまいます。
30cmなど小型水槽でいいので、静かな環境を用意してあげましょう。
水温と水質の維持
年老いたベタは水温や水質の変化に弱くなるので、なるべく一定になるようにしてあげましょう。水温は水槽用のヒーターで26度~27度にしておき、水換えの水量は1/5ほどに抑えておきます。
水流を弱くする
強い水流はベタの体力を奪ってしまうので、エアレーションなどなるべく水流が出ないように調整します。同じ理由で水深を浅くすることで、上下の運動の負担を減らしてあげましょう。
水草をたくさん植える
水草はベタの隠れ家になるだけではなく、水流を弱めたり、体を乗せて休憩することができます。絡まって泳げなくなる危険があるので、植えすぎには注意してください。
ベタの寿命についてまとめ
ベタは飼育用の水槽を用意してあげれば長生きしてくれる熱帯魚です。コップや瓶での飼育は手軽ですが、長生きには向いていません。早いうちから水槽を用意して、たくさん運動して元気に泳がせてあげましょう。