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アシナシトカゲの種類と飼育方法|値段やヘビとの違いは?

2020-04-23

アシナシトカゲは足のない奇妙なトカゲです。体は丈夫でいろんな餌を食べてくれるので、ペットととして飼育しやすいです。

今回はそんなアシナシトカゲの特徴や種類、値段、飼育環境、寿命の長さ、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。

アシナシトカゲの特徴

アシナシトカゲ

アシナシトカゲはアシナシトカゲ科に分類されるトカゲの仲間です。生息地はヨーロッパの森林や草原地帯です。

名前の通り、足のないトカゲで、まるでヘビのような姿をしています。顔つきはキリっとしていてトカゲそのものです。

昼行性のトカゲですが、日中でも土の中や岩陰に隠れていることが多いです。臆病な性格で、人になつきにくいため、なかなか姿を見せてくれません。餌は昆虫や小型の哺乳類を食べる肉食性です。

アシナシトカゲとヘビの違い

アシナシトカゲにはまぶたがあり、口の横に外耳があります。しかし、ヘビにはどちらもありません。また、アシナシトカゲは体が硬いのでとぐろを巻くことができません。さらに、顎を外せないため、ヘビのように大きな獲物を丸呑みできません。

尾切りをする

アシナシトカゲは天敵に尻尾を捕まえられると、尾切りをします。尾切りされた尻尾は数分間ジタバタと動くので、気を取られている間に逃げようとします。

尾切りをしやすいため、飼育下でハンドリングをするときは尻尾を触らないように注意してください。

体の大きさ

アシナシトカゲの体の大きさは90cm~120cmまで成長します。体が細いので圧迫感はありませんが、大型トカゲ級の大きさです。

寿命の長さ

アシナシトカゲの寿命は30年~40年です。最長だと50年を超えてきます。とても丈夫なトカゲで、飼育下でも長生きさせやすいです。

アシナシトカゲの種類

アシナシトカゲ

ヨーロッパアシナシトカゲ

生息地 バルカン半島、カスピ海の周辺
体の大きさ 80cm~120cm

ヨーロッパアシナシトカゲはヨーロッパ近辺に生息するアシナシトカゲで、正式名称はバルカンヘビガタトカゲといいます。

アシナシトカゲといえば、このヨーロッパアシナシトカゲをさしていることが多く、全身は薄茶色の大型の種類です。

亜種(交配できるが、生息地の違いで特徴差がある種)にはギリシャに生息するトラキアアシナシトカゲがいます。こちらは首から下が黒光りしており、迫力があります。

アシナシトカゲの飼育環境と必要なもの

アシナシトカゲ

必要なケージの大きさ

アシナシトカゲは体が大きくて硬いので、大きなケージが必要です。ケージの大きさは横幅で90cm、奥行きで45cmが目安です。体を大きく育てたり、元気に長生きさせたいときは横幅で120cmのケージを用意してください。

ケージ内の蒸れに弱いので、爬虫類用の通気性がいいケージがおすすめです。爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。

床材

アシナシトカゲの床材はヤシガラマットなどの保湿性が高いものを使います。

床材に潜るのが好きですが、たくさんの床材を入れると潜ってしまって、観察できなくなります。そこまで深くする必要はないので、厚みで4cmほどにしておけば十分です。

床材はフンをしたらこまめに掃除して、月に1回はすべての床材を交換してあげましょう。

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紫外線ライトとバスキングライト

アシナシトカゲは日光浴をするので、紫外線ライトとバスキングライトが必要です。しかし、そこまで日光浴をしないので、要求量は多くありません。

アシナシトカゲは紫外線を浴びることでカルシウムの吸収に必要なビタミンを作り出します。カルシウムが不足するとクル病など骨の病気にかかるので、注意してください。

バスキングライトは30度~35度の高温地帯を部分的に作り出します。活動前や食後の消化促進のために体を温めます。ライトの下にいる時間が短い時は熱いので、ライトと床の距離を遠ざけて、温度を下げてください。
爬虫類のバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。

アシナシトカゲの飼育方法

アシナシトカゲ

アシナシトカゲは体が丈夫なので、とても飼育しやすいトカゲです。長生きするので、大切に育ててあげてくださいね。

値段と販売場所

アシナシトカゲの値段は5,000円~15,000円で販売されています。爬虫類の中では比較的安価です。

日本で人気の爬虫類ではないので、販売しているのを探すのは少し大変です。爬虫類ショップで販売されていないときは、全国で開催されているペット即売会のイベントに参加してみるといいですよ。アシナシトカゲだけではなく、珍しいペットがたくさん販売されていて、とても楽しいです。

飼育に適している温度

アシナシトカゲに適している温度は23度~28度と低温にも強いです。それでも、冬の寒さ対策のためにはヒーターで保温しないといけません。

パネルヒーターを使ってケージを底面から温めてください。パネルヒーターを使うときは床面積の1/3を温めます。床全体に設置すると熱くなりすぎた時に、逃げ場がなくなるからです。

爬虫類のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

おすすめの餌

アシナシトカゲの餌はコオロギデュビアレッドローチなどの活きた昆虫が主食です。動かない餌にも反応しやすく、冷凍ゴキブリや人工餌も食べてくるため、餌やりはとても楽です。

昆虫を与えるときはカルシウム不足になるため、専用のカルシウム剤をまぶしてから与えます。捕食が上手ではなく、床材の誤飲の可能性があるため、餌はピンセットから直接与えるといいですよ。

餌の頻度は3日に1回、アシナシトカゲの成体だと昆虫を10匹ほど食べます。運動量が少なく、餌の量が多いと簡単に肥満になってしまうので、注意しておきましょう。


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アシナシトカゲについてまとめ

アシナシトカゲ

アシナシトカゲは足のない奇妙なトカゲですが、顔つきはトカゲらしく、きりっとした顔つきを楽しめるヘビといった感じです。

大きな飼育容器が必要ですが、餌は何でもよく食べてくれて、温度や湿度の変化にも強いため、飼育は簡単です。見た目がヘビなのですが、動きがトカゲなので、その奇妙さにはまる人がいらっしゃいます。

他にもアシナシ系だとミミズトカゲアシナシイモリなど変わった生き物がいます。興味を持たれた方はこちらも参考にしてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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