コバルトツリーモニターは鮮やかな青色の体色が美しいオオトカゲです。鑑賞価値は高いですが、入荷量が少なく、値段も高くて入手は困難です。
今回はそんなコバルトツリーモニターの特徴や寿命、生息地、体の大きさ、適している湿度、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。
コバルトツリーモニターの特徴
コバルトツリーモニターはオオトカゲ科オオトカゲ属に分類されるトカゲの仲間です。正式名称はアオホソオオトカゲといいます。生息地はインドネシアのバタンタ島にだけ生息する固有種です。バタンタ島の気温は年間を通して22度~30度になる熱帯雨林です。
名前の通り美しい青色の体色には、圧巻の存在感があります。爬虫類でここまで鮮やかな体色は珍しく、鑑賞価値の高いトカゲとして人気があります。
ほとんどの時間を木の上で生活する樹上棲のトカゲです。コバルトツリーモニターは手足が細長く、発達したかぎ爪で木を移動します。
餌はベビーの頃は小型の昆虫やトカゲなどの爬虫類を食べ、成長すると鳥類や哺乳類を捕食します。
神経質な性格でハンドリングはできない
コバルトツリーモニターは神経質な性格をしており、人に慣れることはほとんどありません。手を近づけるとすぐに隠れてしまいます。ハンドリングをしようとしたら暴れ回り、鋭い爪に当たると出血する危険性があります。
最大の体の大きさ
コバルトツリーモニターの大きさは最大で110cmになります。飼育下では90cm前後で止まることが多いです。
体の半分以上は尻尾で、胴体は細いため、オオトカゲと呼べるほどの迫力は出てきません。
寿命の長さ
コバルトツリーモニターの寿命は10年~15年です。飼育下では長生きさせるのが難しく、ケージが狭くて運動不足になったり、湿度の維持が大変です。
コバルトツリーモニターの飼育環境と必要なもの
コバルトツリーモニターの飼育に必要なものを紹介していきます。体長は1mを超えるオオトカゲなので、飼育容器もそれなりの大きさが必要です。
必要なケージの大きさ
コバルトツリーモニターの飼育に必要なケージの大きさは横幅で体長と同じ大きさ、高さで体長の1.5倍が目安です。
体長が100cmのコバルトツリーモニターだとケージの大きさは100cm(横幅)×50cm(奥行き)×150cm(高さ)が最低でも必要になります。木の上に登るのが好きなので、ケージの高さを200cmほど用意すると、活発に動き回る姿を観察できます。
この大きさのケージは市販されていないため、自作をするか特注で依頼しましょう。
必要な床材
コバルトツリーモニターの床材は吸水性が高いヤシガラマットがおすすめです。たくさんのフンや尿をするため、こまめに掃除してください。
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バスキングライトと紫外線ライト
コバルトツリーモニターは日光浴をするため、バスキングライトと紫外線ライトの2つのライトが必要です。
バスキングライトは30度~35度の高温地帯を部分的に作り出します。紫外線はカルシウムの吸収に必要なビタミンを作るために必要です。
温度や紫外線量の要求量は多くありません。ライトにしがみついて火傷をしないように、ケージの外から照射しましょう。
爬虫類のバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。
水容器
水容器はコバルトツリーモニターが水を飲むために必要です。水浴びをするかどうかは個体差があり、水浴びが好きなコバルトツリーモニターなら、全身が浸かる大きさの水容器を用意してあげます。
コバルトツリーモニターの値段と販売場所
コバルトツリーモニターの値段は10万円~15万円で販売されています。とても高価なトカゲで、美しく発色している個体はさらに値段が上がり、30万円を超えてきます。
入荷量が少ないため、爬虫類ショップの人に入荷されたらすぐに連絡をもらえるようにしておきましょう。時期が合えば日本全国で開催されているペット即売会のイベントにも参加してみてください。珍しいペットが販売されているので、コバルトツリーモニターもいる可能性があります
コバルトツリーモニターの飼育方法
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飼育に適している温度
コバルトツリーモニターに適している温度は24度~27度です。
低い温度に弱いので、冬は寒さ対策が必要です。爬虫類用のヒーターで高さのあるケージを十分に暖めるのは難しいため、暖房をつかって部屋全体を暖めてしまいましょう。
飼育に適している湿度
コバルトツリーモニターに適している湿度は60%~70%と多湿な環境を好んでいます。特にベビーの頃は乾燥に弱いため、毎日湿度計で計測をしておきましょう。
霧吹きは朝と夜の1日2回、たっぷりをしてあげます。水容器から水を飲まない個体もいるので、霧吹きの水をきちんと飲んでいるか観察しておいてください。
湿度維持が難しいときは、ケージの中に水の流れを作ったり、自動で霧吹きをしてくれるミスティングシステムを用意します。
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おすすめの餌
コバルトツリーモニターの餌はベビーの頃はデュビアやレッドローチ、コオロギなどの昆虫を与え、大人になると冷凍マウスやウズラ、ヒヨコを与えます。
生きた昆虫は爬虫類専門店で購入することが出来ます。昆虫のストック用の虫かごを用意しておきましょう。昆虫だけではカルシウムが不足するため、爬虫類専用のカルシウムパウダーをまぶしてから与えます。
餌の与え方は最初は置き餌にしておき、慣れてきたらピンセットで直接食べさせてください。
餌の頻度はベビーの頃は1日1回、大人になると肥満防止のためにも週に2回まで減らします。
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コバルトツリーモニターの飼育についてまとめ
コバルトツリーモニターは鮮やかな青色をしているとても美しいオオトカゲです。
神経質な性格で隠れてしまいますので、ハンドリングは難しいです。ケージの登木などのレイアウトをしっかりとしてあげて、鑑賞を楽しみましょう。
飼育環境は多湿な環境を好んでいるため、乾燥しないように注意してください。性格の気難しさや飼育環境の維持が大変で、初心者にはおすすめできません。
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