グールドモニターは美しい体色をもつオオトカゲですが、荒い性格で、手を噛むことがあるため飼育は大変です。
今回はそんなグールドモニターの特徴や最大の大きさ、性格、販売価格、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。
グールドモニターの特徴
グールドモニターはコモドドラゴンと同じオニオオトカゲ亜属に分類されるトカゲの仲間です。
正式名称はヒャクメオオトカゲといい、黄色の体色をベースに目玉のような黒色の模様が入っています。
他のオオトカゲと比べると手足は細長く、活発に素早く動き回ります。周囲を観察するために、後ろ足と尻尾を使って立ちあがるほどの器用さがあります。木に登るのが得意で、広いケージで飼育すると、動き回る様子を観察できます。
噛むほどの荒い性格
グールドモニターは荒い性格をしており、人になつくことはほとんどありません。手を噛むこともあり、掃除は難しく、初心者には飼育しにくいです。特に空腹時は気が立っているため、噛みつかれないように注意しないといけません。
最大の大きさ
グールドモニターの大きさは最大で150cmになるオオトカゲです。
生まれたばかりのベビーで25cm~30cmの大きさがあります。メスの大きさは平均して100cm、オスの大きさは平均して140cmです。
寿命の長さ
グールドモニターの寿命は平均して15年~20年です。長生きさせたいときは広いケージを用意して、運動不足に注意してください。
グールドモニターの飼育環境
必要なケージの大きさ
グールドモニターに必要なケージの大きさは200cm(横幅)×100cm(奥行き)が目安です。ただし、活発に動き回るオオトカゲなので、横幅で250cmの広いケージを用意して、元気に動き回る姿を観察したいところです。
120cmを超える大型サイズのケージは市販されていないため、特注か自作をする必要があります。自作をするときは、パワーが強いため、壊されて脱走されないように注意してください。
床材
グールドモニターの床材は吸水性があるヤシガラマットを使います。大量のおしっこやフンをするので、床材はこまめに交換してください。
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バスキングライトと紫外線ライト
グールドモニターは日光浴をするため、バスキングライトと紫外線ライトの2つのライトが必要です。
バスキングライトは部分的に30度~35度の高温地帯を作り出すライトです。このバスキングスポットで活動前や食後の消化促進のために体を温めます。
紫外線ライトはカルシウムの吸収に必要なビタミンを体内で作り出します。カルシウムが不足するとクル病にかかり、足腰が悪くなってしまいます。
ライトの選び方は爬虫類のバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。
水容器
グールドモニターは水浴びをするため、全身が浸かる大きさの水容器が必要です。トロ舟や大型のタッパを使うことが多いです。
飲み水としても使うため、2日に1回は水を交換して、新鮮な状態を維持してください。
流木で高さを作る
グールドモニターは木に登るのが好きなので、高さのあるケージに流木をいれておくと立体移動を楽しむことが出来ます。
力強く動き回るため、倒されないように太い流木をしっかりと固定しておいてください。
グールドモニターの飼育方法
グールドモニターは餌付けしやすく、大人になると温度の変化に強くなるので、飼育しやすいです。ただ、気性が荒いため、取り扱いには注意が必要です。
値段と販売場所
グールドモニターの値段は3万円~5万円で販売されています。性格が荒いため、人気は高くなく、比較的安価で取引されています。
販売場所はモニターなどのオオトカゲを販売している爬虫類専門店を探してみましょう。時期が合えば日本全国で開催されているペット即売会のイベントに参加してみると良いですよ。珍しいペットがたくさん販売されており、美しい体色のグールドモニターに出会える可能性があります。
飼育に適している温度
グールドモニターに適している温度は24度~27度です。
低い温度は苦手なので、冬は寒さ対策が必要です。ケージがかなり大きく、爬虫類用のヒーターで保温するのは非効率のため、暖房をつかって部屋全体を暖めてしまいましょう。
おすすめの餌
グールドモニターの餌は、ベビーの時はデュビアやコオロギなどの生きた昆虫を与え、大人になるとピンクマウスやラット、ヒヨコ、ウズラを与えます。
餌の食いつきが良いため、拒食などのトラブルはほとんどありません。お腹を空かせていると、手に噛みついてくるので、注意してください。
餌の頻度はベビーの頃は2日に1回与え、大人になると肥満防止のために1週間に1回程度にしておきます。
グールドモニターについてまとめ
グールドモニターは美しい体色を持っており、活発に動くので見ていて楽しいです。さらにはオオトカゲの中でも小型と魅力的なポイントがありますが、荒い性格でそこまで人気は出てきていません。
広々としたケージを用意して、この荒々しさを楽しめる玄人向けのオオトカゲといえます。
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