カエルの餌といえば、トンボやバッタ、チョウチョなど昆虫を食べるイメージが強いかと思いますが、ペットとして飼育するときにそれらの餌を集めるのはなかなか難しそうに思ってしまうのではないでしょうか。
今回はそんなカエルの餌についてエサの種類や与え方など詳しく紹介していきます!
カエルとは?
カエルは両生類の仲間で、成長すると変態する生き物として知られています。
子供の頃はおたまじゃくしとして水中でエラ呼吸をします。餌は水中に生えている藻やプランクトンです。成長するとカエルになって、水辺近くの陸地で生活し、昆虫を食べるようになります。
ペットとして人気があるカエルは以下の4種類です。どの種類も昆虫をよく食べますが、体の大きさは違うので、与える餌は微妙に異なってきます。
カエルにおすすめの餌の種類
カエルはよく餌をよく食べる生き物で、目の前で動いていて、口に入りそうならとりあえず、バクッとくわえて飲み込もうとします。サソリに噛み付いてウエッと吐き出す動画を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
小さいヘビやカエル同士での共食い、おたまじゃくしでもなんでも食べてしまいます。
与えるエサの種類としては主に下の3つになりますが、基本的には目の前で動いているものに食いつきます。生きた餌ならともかく、人工飼料なら目の前で動かすなどの工夫が必要になります。
紹介する餌の種類
- 生きた餌
- 人工飼料
- 冷凍餌
主食は生きた餌
生き餌はカエルの食いつきが抜群で、メインの餌として使います。昆虫食だとコオロギやデュビア、レッドローチ、ミルワームなどが爬虫類ショップで販売されていて入手が簡単です。
特にコオロギやデュビアは栄養バランスに優れており、メインの餌として使えます。ミルワームは脂肪分が多くて肥満になりやすいので、おやつとして使います。
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次に候補になるのが和金(金魚)やメダカ、スジエビなどの水棲の生き物です。こちらは肉食魚用の餌として熱帯魚専門店で販売されています。しかし、野生のカエルが魚を捕まえられることはほとんどなく、おやつとして与えましょう。
最後にバッタやザリガニ、エビ、トカゲ、チョウチョ、ハエ、イモムシ、ミミズ、アリ、ガなど、その辺りで捕まえられる生き物は口にさえ入れば、ほとんどを与えることができます。農薬がまかれていたり、道路付近で汚れている場所などで採集するのはやめておいてくださいね。
ヤドクガエルやアマガエルなどの小さいカエルやカエルになりたての頃の餌は、コオロギやゴキブリ、ショウジョウバエを自家繁殖させて、その赤ちゃんを与える必要があります。
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人工飼料は食いつくか微妙・・でも栄養満点
虫以外の餌を!と考えるのであれば、候補は人工飼料になります。人工飼料は栄養バランスに優れているので、虫と違って1種類だけで育てきることが出来ます。
しかし、人工飼料を最初から食べてくれる個体は少なく、昆虫をメインに与えて、徐々に人工飼料に慣らしていく必要があります。
また、人工飼料を食べてくれる個体は、図太い性格をしているツノガエルなど比較的体が大きなカエルに限定されます。
人工飼料はツノガエル専用の餌が販売されているので、それを試してみるといいですよ。食べてくれる確率はだいたい60%くらいと言われています。
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冷凍餌はおやつとして使う
冷凍餌には2種類あり、冷凍マウスと冷凍コオロギです。
冷凍コオロギは昆虫を与えたくない人におすすめで、食いつきがいいので、最初に試してみるといいですね。
マウスはヘビやトカゲの餌として知られていますが、カエルにも与えることができます。栄養価が多く、カエルはあまり運動しないため、たくさん与えると肥満にで短命になってしまいます。月に1回のおやつとしてあたえるといいですよ。
カエルの餌として使えないもの
カエルの餌は肉食性のものが多く、家にあるもので代用することはできないと思っておきましょう。食べない餌を紹介します。
ダンゴムシ
ダンゴムシは手軽に捕まえることができますが、カエルの餌としては適していません。背中が硬いため、食べないか、吐き出す可能性が高いです。
パン
カエルはパンを餌として食べません。肉食性なので、口に入れたとしても吐き出してしまいます。反対にオタマジャクシの頃は好んでパンを食べてくれます。
かつおぶし
カエルはかつおぶしを餌として食べません。また、塩分が多いため、食べたとしても体に悪いです。
魚肉ソーセージ
カエルは魚肉ソーセージを餌として食べません。食べたとしても塩分が濃いため、体に悪いです。
カエルへの餌の与え方
餌の与え方
カエルに餌を与える時は生きた餌や人工飼料に限らず、ピンセットで与えるのが基本になります。
理由は、床に餌を置くと床材が付着して、床材ごと飲み込んでしまうことで病気にかかる可能性が出てくるからです。もちろん、床材がない環境であれば気にしなくても大丈夫です。
人工飼料など動かない餌を与える時は、口を傷つけないように先が丸まったピンセットで餌をはさみ、カエルの目の前で軽く揺らしてあげてくださいね。
コオロギなどの足は硬くて、カエルの口を傷つける可能性があるので、最初に取り除いておくと安心です。
慣れてくると、餌置き場においている止まった餌もバクバク食べてくれるようになりますよ。
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餌の頻度と量
カエルの餌の頻度は上陸したばかりで体が小さい時は、毎日食べられるだけ与えて、しっかりと成長させます。成長スピードが止まってきたなと感じたら、餌の頻度は2日に1回まで減らします。
カエルはじっとしていることが多く、エネルギーを使わないので、エサの与えすぎはすぐに肥満につながってしまいます。痩せすぎない程度に、少なめに与えるといいですよ。コオロギだと1回で3匹〜4匹が目安になります。
カエルが餌を食べない原因
カエルが餌を食べない原因で一番多いのが、温度と湿度が適切に保たれておらず、体調が悪化していることです。すぐに環境を見直すようにして下さい。
次に多いのが餌に飽きているか、嫌いな餌であることです。日頃から与える餌の種類を増やしたり、昆虫を採集しに行って普段とは違う餌を与えていくことが大切です。
いろいろな餌を与えることで、目の色が変わるくらいの好物を見つけてあげてくださいね。
カエルの飼育に大切な餌についてまとめ
今回はペットとして飼育していく上で大切なカエルの餌について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
慣らすことで人工飼料なども食べてくれるようになりますが、急に拒食することもありますので、コオロギやゴキブリなどの昆虫を与えられる環境を整える覚悟は持っておいたほうがいいですね。
カエルを飼育するなら、普段の餌だけではなく、昆虫採集をして、いろいろな昆虫をカエルにあげて、喜んでくれる姿を観察することに魅力を感じてもらえると嬉しいです。
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