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タカチホヘビの飼育方法|毒性や値段、餌、生息地は?

2020-04-19

タカチホヘビは美しい体色を持った日本固有の小型の蛇です。山地に生息しているため、採集は難しく、販売価格も高いので入手は困難です。

今回はそんなタカチホヘビの生体や特徴、販売価格、寿命、おすすめの餌など飼育方法について紹介していきます。
 

タカチホヘビの生態と特徴

タカチホヘビ

タカチホヘビはタカチホヘビ科タカチホヘビ属に分類されるヘビの仲間です。日本の固有種で本州や四国、九州地方の山地に生息しています。

下顎に比べて上顎が突出しており、口先で地面が掘りやすい形状です。夜行性で昼間は岩陰や土の中で休んでおり、夜になると餌を求めて活動し始めます。餌はミミズなどの地中の生き物を食べる偏食家です。

地中に潜っていることが多く、採集は困難です。珍しい蛇ではありませんが、人目につく場所では見かけません。捕まえたいときは雨が上がった時や日没前で湿度が高くなっているときに、岩陰や倒木の下を探してみましょう。

沖縄県には別のタカチホヘビの種類が生息しており、沖縄本島に生息するアマミタカチホヘビや、石垣島や西表島に生息するヤエヤマタカチヒヘビがいます。

タカチホヘビの色は地域差がある

タカチホヘビは独特な体色をしており、赤ちゃんの頃は黒褐色ですが、大人になると背筋に黒色のラインが入り、腹部は黄褐色に変化していきます。光沢があり、光が当たると虹色に輝く美しい体色をしています。

体色の地域差が激しく、黄褐色が背部まできてオレンジに近くなる個体もいれば、黒褐色のままの個体もいます。

毒性はない

タカチホヘビは毒性はありません。しかし、歯には細菌が付着していることが多く、噛まれた場所は腫れる可能性があります。噛まれたらすぐに水道水で洗い流し、消毒をしましょう。

体の大きさ

タカチホヘビの体の大きさは40cm~60cmの小さい蛇の種類です。

寿命の長さ

タカチホヘビの寿命は4年~6年です。飼育下では温度や湿度管理が難しく、短命になりやすいです。

タカチホヘビの飼育環境

タカチホヘビは体が小さい蛇なので、小型のケージで飼育できます。臆病な性格をしているため、隠れ家は必ず用意してあげましょう。

必要なケージの大きさ

タカチホヘビなどの地表棲のヘビで立体移動はあまりしません。飼育に必要なケージの大きさはとぐろを巻いたときの3倍の表面積が目安です。タカチホヘビの場合は60cm(横幅)×45cm(奥行き)の大きさのケージを用意すれば十分です。

ケージはガラス水槽や爬虫類の飼育で使う前開きのタイプ、虫かごなどが候補です。ケージ内の蒸れには弱いので、ケージは風通しが良い場所に置いておきましょう。

おすすめの60cm水槽おすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。

床材

タカチホヘビの床材は腐葉土を使います。ミミズを餌としているため、ミミズが生息しやすい環境を整える必要があるからです。

床材の厚みは3cm~4cmほど敷いておきます。ミミズから出る粘液やフンで床材を汚してしまうため、こまめに床材の掃除を行いましょう。

隠れ家になるシェルターや落ち葉

タカチホヘビは臆病な性格をしているため、隠れ家になるシェルターか、たくさんの落ち葉が必要です。

ヘビは体に何かが接していると落ち着けるので、シェルターの大きさはとぐろを巻いた状態でジャストフィットするものを選びます。

タカチホヘビの飼育方法

タカチホヘビは環境の変化に弱く、適した温度や湿度を維持することがとても大切です。さらに偏食家なので、餌を確保する労力もあり、飼育は大変です。

値段と販売場所

タカチホヘビの値段は5,000円~10,000円で販売されています。日本の蛇ですが、採集するのが困難なので、販売されることはほとんどありません。

爬虫類ショップの人と仲良くなっておいたり、ネットで販売情報を気長に探していきましょう。

飼育に適している温度

タカチホヘビに適している湿度は20度~25度と低い温度を好んでいます。

夏に温度を25度以下に保つのは難しく、高温対策には冷房が必要です。冬はパネルヒーターを使ってケージの下から温めるようにしてください。パネルヒーターで床全体を暖めると逃げ場がなくなるので、床面積の1/3を目安に暖めます。

詳しい使用方法やおすすめ商品などは爬虫類のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

飼育に適している湿度

タカチホヘビに適している湿度は60%~70%と多湿な環境を好んでいます。

乾燥していると簡単に体調を崩してしまうので、湿度管理はとても重要です。特に赤ちゃんの頃は乾燥に弱いので、湿度管理を徹底するために、床材には水苔を使います。

床材には毎日朝と夜に霧吹きをしてあげましょう。

商品情報と価格をチェック

おすすめの餌

ミミズ

タカチホヘビの餌はミミズが必要です。餌用ミミズはホームセンターや爬虫類ショップで購入できれば良いですが、めったに販売されていないので、ネット通販で購入するのが便利です。

餌の頻度は幼蛇の頃は毎日与え、大人になると1週間に2回、タカチホヘビの頭部と同じくらいの量を目安に与えてください。

タカチホヘビについてまとめ

タカチホヘビは日本の固有種で虹色に輝く、非常に美しい蛇です。しかし、夜行性で山地に生息しているため、その姿を見ることはほとんどありません。

飼育下でも低い温度と高い湿度を維持する必要があり、夏の高温対策には特に注意が必要です。餌のミミズもコンスタントに用意したりと、なかなか大変です。

販売量も少ないため、採集できればラッキーという気持ちで山や林近くの林道を探索してみるのもいいでしょう。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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