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コーンスネークの飼育方法|寿命や最大の大きさ、レイアウトは?

2019-03-19

コーンスネークはかわいい顔つきと飼育のしやすさ、カラーバリエーションでペットとしてトップクラスの人気を誇っているヘビです。

今回はそんなコーンスネークについてヘビ初心者にもわかりやすいように生態や寿命、性格、値段、レイアウトなど飼育方法について紹介していきます。

コーンスネークの生態と特徴

コーンスネークの飼育

コーンスネークは北米に生息するナミヘビの仲間です。

森林や草原など草木が多い場所を好みます。主に地表で行動していますが、木登りも上手です。半夜行性で朝や昼は石の隙間で休んでおり、夜が近づくと小動物や両生類などの餌を求めて動き始めます。細長い体をして、想像以上に素早い動きをすることができます。毒性はないため餌は丸のみします。

最大の特徴は体色の豊富さで、数え切れないほどのカラーバリエーションと斑点模様の組み合わせがあります。コレクション性の高さから世界中で人気を集めるヘビとなりました。

体の大きさ

コーンスネーク

コーンスネークの大きさは平均して100cm、最大サイズだと150cmまで成長します。成長速度は個体や餌の量によって異なりますが、、2年で大きさは1mを超えて、成体になります。

寿命の長さ

コーンスネークの寿命は平均で10年、最長だと15年はいきます。体が丈夫で飼育させやすく、飼育下では長生きさせやすいです。

コーンスネークのモルフ(種類)

コーンスネークの飼育

コーンスネークは飼育と繁殖が簡単なため、世界中でモルフ(カラーバリエーション)が生み出されています。ここでは人気種に厳選して紹介していきます。

コーンスネーク オケッティ

オケッティはコーンスネークの原種でオレンジ色の体色をベースに赤色の斑点模様が黒色で囲まれています。

コーンスネーク アメラニ

コーンスネーク アメラニ

黒色の色素が欠乏した種類で、黒い斑点模様や目の色が赤色になっています。目立つ色合いが美しく、初心者におすすめです。

コーンスネーク アメリ

赤色の色素が欠乏した種類で、グレーの体色をベースに黒い斑点模様が入っています。

コーンスネーク スノー

アメリをアルビノ化した種類で、全身は白く目は赤色になっています。完全な白色は珍しく、アメリの斑点模様が薄い黄色で出ていることが多いです。

一般的にアルビノ個体は弱いことが多いですが、コーンスネークのスノーは他種と変わらずに丈夫なので心配いりません。

コーンスネーク ブラッドレッド

赤色がさらに濃く、深みを増した色合いになっている種類です。ベビーは模様がありますが、アダルトになると赤一色になります。

コーンスネーク ゴースト

ねずみ色をベースに、薄い赤色の斑点模様が入っている種類です。コンクリートに溶け込むような色合いで、薄いピンク色が出てくる個体は人気があります。

コーンスネークの飼育に必要な設備

コーンスネークの飼育

コーンスネークはほとんど動かないため、体の大きさのわりには小さな容器で飼育することができます。レイアウトも非常にシンプルで大きなプラスチックケースと水容器があれば飼育できてしまいます。

飼育設備にかかる費用は最初に3万円、月に1,000円ほどみておけばしっかりと器具を揃えることができますよ。

必要なケージの大きさ

コーンスネーク

コーンスネークは上下に移動しないので、床面積が大切になります。大きさは最低でもとぐろを巻いた時の3倍、5倍以上あると余裕がでてきます。

成体の最大サイズの1.5mだととぐろを巻いた時に直径で25cmほどになるので、床面積は60cm(横幅)×30cm(奥行き)が必要になります。理想は体のサイズに合わせてケージを大きくしていくことで、最初は45cmのものを使ってあげましょう。

上から接近されるのを嫌うので、前開きタイプのものを選んでください。おすすめのケージはケースバイケース60Mやグラステラリウム6030などの、横幅があって高さが低いケージです。

最後に脱走がとても上手で、頭を使ってグイグイとこじ開けることがあるため、しっかりと戸締りを忘れないようにしてくださいね。

おすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。

ライトは観賞用に

コーンスネークは夜行性のため、紫外線やバスキングライトを必要としておらず、ケージの温度調整はパネル式のヒーターでできるので、照明は必要ありません。観賞用にほしいときは温度が上がらないLED式のものを選んでくださいね。

床材の選び方

コーンスネークの床材は清潔に保つことができればなんでも構いません。

人気なのは広葉樹のチップやウッドチップ、ヤシガラマット、ハスクチップなどです。他にも新聞紙やトイレットペーパーで代用することができます。後者は管理が楽なので、複数のコーンスネークを飼育している人によく見られる床材です。

餌を捕食する時に床材を誤飲することが多いため、食べても問題のない小さな床材を選んでくださいね。

体がぴったりとおさまるシェルター

シェルター

コーンスネークは体に何かが接触している状況が最も落ち着くため、とぐろを巻いていたり、ガラス面の近くにいます。なので体がぴったりとおさまるシェルターを置いてあげることは大切です。

水浴びに使える大きさの水容器

水容器は水を飲むときや脱皮前の体に水分が欲しい時に水浴びにきます。水容器の中でもとぐろを巻くため、シェルターと同じように全身がぴったり収まるくらいの大きさのものを用意してください。

ひっくり返されるようでしたら、プラスチックタッパーの蓋の中心に円形の穴を開けて、出入りさせる方法が効果的です。

コーンスネークの値段と販売場所

コーンスネーク

コーンスネークの値段は人気の基本種であれば1万円〜2万円で販売されており、ベビーとアダルトともに同じくらいの値段です。ベビーは食が細かったり少し手間があるので、ヘビ飼育の初心者であればアダルトの購入をお勧めします。

爬虫類は対面販売が義務付けられているため、大きなペットショップがあるホームセンターか爬虫類専門店を探してください。春から夏にかけて入荷量が増えてきますよ。

コーンスネークの飼育方法

コーンスネークの飼育

コーンスネークは体が丈夫で、餌の量が少なくケージもなかなか汚れないので、初心者にもおすすめです。

飼育のデメリットとしてあまり動いてくれなかったり、神経質で長時間触るとストレスを感じさせてしまうので、触れ合ったりできないことです。

お迎えした日にすること

コーンスネークは臆病な性格をしているため、飼育環境の変化にはとても敏感で、落ち着かないことが多いです。

特に初日はストレスを抱えているので、じろじろ見たりせず、3日ほど経過してから観察や餌やりを始めてください。

飼育に適している温度と湿度

コーンスネークに適している温度は25度前後です。冬眠することができますが、飼育下での冬眠はとても難しいので、パネル式のヒーターを使って暖めてあげましょう。

ヒーターはケージの下に敷きますが、前面に敷くと暑い時に逃げ場がなくなるため、半分くらいを目安にしておいてください。

乾燥に強いので、霧吹きは必要ありません。

おすすめの爬虫類用ヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

餌はピンクマウスがメイン

コーンスネークは完全な肉食性ですが、冷凍のピンクマウスを食べてくれるので、餌やりは簡単です。まれに餌付けされていない個体もおり、初心者には大変なので、購入前に確認しておきましょう。人口餌は食べません。

給餌方法はピンクマウスを水に濡れないようにジッパーに入れて、60度のお湯で解凍してください。冷凍されている部分がなくなったら、ピンクマウスをピンセットで掴んで、口先までもっていきます。ピンセットに警戒しているようでしたら、底床においておきましょう。

餌の頻度は30cmの成長期には週に2回、それを超えてくると10日に1回で大丈夫です。餌の大きさは胴体部分より少し小さいものを選びましょう。コスパがよく、餌の費用は月に1000円もいかない程度です。

コーンスネークの餌については蛇におすすめの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ハンドリング向きの大人しい性格

コーンスネーク

コーンスネークはおとなしい性格をしているためハンドリングを楽しむことができます。たまに餌と間違えて噛まれることがあります。ベビーの時は問題ありませんが成体サイズだとかなり痛いので、注意してください。

飼育を始めて1ヶ月はハンドリングをせずに新しい環境に慣らしてから、手を近づける回数を増やすことで飼い主の匂いを覚えさせていってください。

毎日のハンドリングはストレスになってしまうので、多くても週に2回程度におさえておいてくださいね。

ケージの掃除方法

ケージの掃除はこまめにフンは取り除くようにして、汚れが目立ってきたら床材を取り替えましょう。夏場は特に水が腐りやすいため、2日に1回は交換するようにしてください。

かかりやすい病気と治療方法

コーンスネークがかかりやすい病気は拒食と脱皮不全です。

脱皮不全

脱皮不全は脱皮がうまくいかずに、部分的に古い皮が残ってしまう症状です。ケージの湿度が不足しているときになりやすいです。

脱皮不全をみかけたら、30度のぬるま湯で湿らせたタオルでコーンスネークを30分ほどつつみ、ふやけた皮を優しく指でこすり落としてください。

拒食

餌を全く食べなくなることを拒食といいます。原因は次の5つが多いです。ストレスを感じていることが多いので、環境を改善していきましょう。

  • 温度が低い、高い
  • 脱皮直前で食欲が落ちている
  • 毎日触ってストレスを与えている
  • エサの与え方が間違っている

コーンスネークについてまとめ

コーンスネークの飼育

今回はヘビのなかでも圧倒的な人気を誇るコーンスネークについて紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

体が大きくなるので、ずっしりとした重みを感じながらハンドリングを楽しんだり、慣れてきたら繁殖を楽しんだり。カラーバリエーションも豊富なので、自分だけの1匹を見つけて、育て上げてくださいね。

コーンスネークと同じ小型蛇だとシシバナヘビが人気です。シシバナヘビの特徴と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考くださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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