タイガープレコはプレコを初めて飼育してみたいという人におすすめのプレコです。体が大きくならず、小型水槽で十分に飼育することができるからです。
今回はそんなタイガープレコの大きさや混泳できる魚、おすすめの餌など飼育方法を詳しく紹介します。
タイガープレコの生態と特徴
タイガープレコはアマゾン河に生息する小型のプレコです。黄色と茶褐色の模様が虎のようになっていることからタイガープレコと呼ばれています。
流れが早い場所を好んで生息しており、流木や石にくっつきながら泳ぎます。ギザギザになっている吸盤状の口で流木や苔を削り取って食べています。
種類が豊富でコレクション性が高く、人気種になると3万円を超えることもあります。白黒模様がはっきりしたクイーンインペリアルターガープレコやグレーベースに黒バンドが入ったトカンチンスニュータイガープレコ、褐色とオレンジのバンド幅が同じのシングーブロードバンドタイガープレコなどが人気です。
臆病な性格
タイガープレコは夜行性で、臆病な性格をしているプレコです。
混泳相手が泳ぎ回っている昼間は流木や石の陰に隠れて出てこなかったり、水槽の奥でじっとしていることが多いです。慣れたら昼でも動きますが、元気に泳ぐ熱帯魚を鑑賞したいという方にはおすすめできません。
体の大きさ
タイガープレコは最小のプレコで最大でも7cmほどにしかなりません。プレコは30cmを超える大型種が多いですが、タイガープレコは小型熱帯魚水槽でも飼育できるので、手軽に飼育できる点が魅力です。
寿命の長さ
タイガープレコの寿命は平均して5年、最長で8年ほどいきることができます。体の大きさから考えるとかなりの長寿です。
タイガープレコのコケ取り能力はどのくらい?
※画像はブッシープレコです。
タイガープレコはコケ取り能力が高く、ヤマトヌマエビやオトシンクルスよりも強いので、混泳水槽のコケ掃除役として役立ってくれます。
食べられるコケの種類は水槽に生えやすい茶ゴケや緑の糸状のコケです。黒ひげコケは食べられないので注意してください。
同じく小型プレコでコケ取り要員として人気があるのはブッシープレコです。見た目の好みで選ぶといいですよ。
コケ掃除をしてくれる生き物については水槽のコケ掃除をしてくれる生き物一覧で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
タイガープレコの飼育に必要なもの
タイガープレコの飼育に必要な水槽と周辺器具について説明していきます。水槽は一般的な小型水槽でよく、初期費用で3万円ほどみておけば十分です。
水槽の大きさと飼育数の目安
45cm以上の水槽があれば飼育することができます。
飼育数の目安は45cm水槽で3匹、60cm水槽で8匹になります。
ろ過フィルターの選び方
ろ過フィルターは何を使っても大丈夫です。掃除が簡単で静音タイプやスリムタイプなどインテリアにも便利な外掛けフィルターがおすすめです。
スポンジや吸込み口に流木の屑が詰まりやすいので、こまめに掃除してください。
照明
タイガープレコは夜行性ですが、昼夜の認識をさせるために設置しておきましょう。
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タイガープレコの値段や販売場所
タイガープレコの値段は1匹1,000円〜1,500円で販売されています。
購入する時は熱帯魚専門店かネット通販を利用しましょう。ネット通販だと珍しいタイガープレコを見つけるもの簡単ですよ。
タイガープレコの飼育方法
タイガープレコは丈夫な熱帯魚なので、初心者にもおすすめの熱帯魚です。水底で生活しているので、餌を十分に食べられているかは気にしてあげてください。
適している水温と水質は?
タイガープレコの適温は22度〜26度と少し低めです。冬は水槽用のヒーターを設置して、夏は冷却ファンを用意します。
水質はpH5.0〜7.5と適応範囲が広く、丈夫な熱帯魚です。削られた流木が水質を悪化させやすいので、水換えは週に1回、1/3ほど行います。
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水槽のレイアウト
タイガープレコは植物食性強いため、水草をいれるのはさけましょう。葉の幅が狭いウィローモスや葉が硬いアヌビアスナナなら大丈夫です。
野生では流れが早い場所の生息して、流木にくっつきながら泳いでいます。流木は必須ですので、水を汚さない程度にいれてください。酸素量が多くて強めの水流をつくることで落ち着いてくれますよ。
餌は植物性の人口餌
タイガープレコの餌はプレコ専用の植物性人工餌を与えます。水槽内に発生するコケだけだと、餌の量が不足するため、餌なしで飼育するのはやめてください。
また、普通の熱帯魚の餌も食べますが、脂質が多く肥満になりやすいので、メインの餌には使わないでください。
餌の頻度は1日に2回、1〜2分で食べきれる量を与えてください。夜行性なので、昼間は出てこないこともあります。夜にしか動かない場合は、消灯前に餌を与えましょう。
餌を食べない時は体調が悪い可能性があるので、水を換水して様子をみてください。または、食いつきがいい冷凍赤虫をあげてみましょう。
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タイガープレコの混泳方法
タイガープレコは縄張り意識が強く、近くにいる生き物を攻撃することがよくあります。しかしながら、水底で生活しているので、中層や上層で生活する熱帯魚とは問題なく混泳することができます。
おすすめの混泳相手
タイガープレコとのおすすめの混泳相手はネオンテトラエンゼルフィッシュ、グッピーなどの熱帯魚です。他にも金魚やメダカといった川魚とも混泳させることができます。
他のプレコと違って体が小さいので、中型種になるディスカスやエンゼルフィッシュとも混泳できますが、攻撃される可能性があるので、注意が必要です。
混泳できない相手
タイガープレコは縄張り意識が強いので、生活スペースが同じになる、コリドラスやヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、オトシンクルスとは喧嘩になるため、混泳はやめておきましょう。
当然のことですが、タイガープレコを食べられる中型魚以上のオスカーやアロワナ、ポリプテルスとの混泳もさけておいてくださいね。
混泳の注意点
タイガープレコは混泳水槽でコケを食べてくれる便利な魚ですが、他の熱帯魚に餌を取られやすく、餌不足になることが多いです。一度痩せてしまうと、もとに戻すのに時間がかかりますので、しっかりと餌を食べられているか確認しておきましょう。
また、成長するにつれて攻撃性が増すので、こまめに様子を見ておいてください。
タイガープレコの繁殖方法
タイガープレコは繁殖が簡単なプレコなので、初心者にもおすすめです。
繁殖には成熟した親魚がいることが大切なので、幼魚の時からしっかりと餌をあげましょう。体長が6cmを超えると繁殖が可能になります。
性別の見分け方は、オスはヒゲがしっかりと成長して、メスは腹部が大きくなっていきます。1ヶ月もすればペアになりますよ。
ペアになったら産卵用の水槽に移動させましょう。繁殖には土管などの産卵筒が必要になります。
稚魚の育て方
タイガープレコは産卵から1週間で孵化します。3時間もすれば泳ぎだしますよ。
孵化してから2日後に餌をあげはじめます。餌は孵化させたブラインシュリンプを砂底に埋めてあげましょう。体が成長してくると赤虫をきざんだものへ変えていきます。
ブラインシュリンプを使うメリットや与え方はブラインシュリンプとは?で詳しく紹介しています。
タイガープレコについてまとめ
タイガープレコは小型のプレコなので、小型熱帯魚の混泳水槽で活躍させることができます。
体は丈夫で長生きできますが、油断して水質が悪化しすぎないように注意してください。
餌にはプレコ専用の人口餌を用意して、大切に育ててあげてくださいね。
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プレコの種類と飼育方法|寿命や最大の大きさ、水温は?