コノハカメレオンは木の葉のような見た目をしたカメレオンで、体は小さくてとてもかわいいです。また、体が丈夫でペットとして飼育しやすいです。
今回は、そんなコノハカメレオンの飼育方法について、値段の相場やケージのレイアウト方法、ハンドリングの可否、おすすめの餌など紹介していきます。
コノハカメレオンの特徴
コノハカメレオンはカメレオン科カメレオン属に分類されるカメレオンの仲間です。英語ではPygmy Chameleons(ピグミーカメレオン)と書かれており、小さいカメレオンという意味があります。
亜種が豊富で、日本ではスペクトラルコノハカメレオンやソマリコノハカメレオン、ヒゲコノハカメレオンが人気です。
アフリカの森林地帯に生息しており、小型のクモやコオロギなどの昆虫を食べています。
名前の通り、全身が1枚の木の葉のような形状をしています。体色は周りの環境に合わせて茶色や褐色になるため、木の枝や落ち葉に紛れると、見つけるのが大変です。
体の大きさ
コノハカメレオンの大きさは平均して6cm、最大サイズでも9cmの小型のカメレオンです。
ペットとしてメジャーなエボシカメレオンだと体の大きさは50cmを超えてきます。コノハカメレオンはかなりの小型種であることがわかります。
寿命の長さ
コノハカメレオンの寿命は平均して2年~3年です。体が丈夫なので、飼育下でも長生きさせやすいです。
コノハカメレオンの飼育環境
コノハカメレオンは体が小さいため、飼育環境も小型で用意しやすいです、しかし、動いている水しか飲まないため、水容器には工夫が必要です。
必要なケージの大きさ
コノハカメレオンは体が小さいため、小型のケージで飼育することができます。
ケージの大きさの目安は30cm(横幅)×30cm(奥行き)がおすすめです。この大きさは爬虫類用ケージの規格サイズで、レイアウトをしたり、コノハカメレオンが動き回る環境を用意できます。
ケージ内の蒸れに弱いので、通気性が良いケージを用意してください。虫かごでも飼育できますが、前開きタイプの爬虫類ケージだと管理が楽です。爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。
床材
コノハカメレオンの床材はヤシガラマットや腐葉土がおすすめです。ヤシガラマットは吸水性が高く、ケージ内の蒸れを解消してくれます。また、見た目も綺麗で、ジャングルのような雰囲気を作り出してくれます。
コノハカメレオンのベビーは乾燥に弱いため、湿度を保ちやすいように、床材には水を含ませた水苔を使うのがおすすめです。
床材はフンをしたらこまめに交換し、月に1回は全ての床材を交換しましょう。
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水入れ
コノハカメレオンは動いている水しか飲まないため、飲み水はドリップ式かエアレーションで水の動きを作る必要があります。
ドリップ式の場合はケージの上から水滴を垂らします。エアレーションはタッパに水を入れて、熱帯魚のぶくぶくで水を動かします。どちらの方法でも水を飲まないときは、スポイトで直接水を飲ませないといけません。
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紫外線ライトやバスキングライトは必要ない
コノハカメレオンは他のカメレオンと比較して、あまり日光浴をしないため、紫外線ライトやバスキングライトは必要ありません。
その分、ケージ内の温度が下がらないように、しっかりと温度管理しておきましょう。
レイアウトは木の枝を使う
コノハカメレオンのレイアウトでは流木や枯れ枝をたくさんいれておきましょう。枝の太さは、掴みやすいように細い枝を用意して、倒れないようにしっかりと固定しておきます。
コノハカメレオンの入手方法
入荷時期はいつごろ?
コノハカメレオンは気温が暖かくなる4月~6月にかけて入荷量が増えてきます。
人気のカメレオンではないので、探すのは少し大変です。WEBやTwitterで検索したり、爬虫類ショップに通ったり、日本全国で開催されているペット即売会のイベントに参加してみましょう。
値段の相場
コノハカメレオンの値段は2,000円~6,000円で販売されています。一度に大量のコノハカメレオンが現地のアフリカから入荷されてくるので、お気に入りの個体を選べることが多いです。
コノハカメレオンの飼育方法
コノハカメレオンは丈夫な生き物なので、飼育しやすいです。ただし、最初の1ヶ月は新しい飼育環境に慣らすために毎日観察してください。
飼育に適している温度
コノハカメレオに適している温度は25度~27度です。温度の変化には弱いので、冷暖房の近くにケージを置かないでください。
低い温度は苦手なので、冬は爬虫類用のパネルヒーターを使って、ケージの側面や床面から暖めます。昼夜の気温差が激しい、秋や春にもヒーターを作動させておくと安心です。
ヒーターの使い方や商品の選び方については爬虫類のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
飼育に適している湿度
コノハカメレオンに適している湿度は60%~70%です。少し多湿な環境を好んでいます。特にベビーの頃は乾燥に弱いので注意してください。
毎日、湿度計をチェックしながら、朝と夜にたっぷりと霧吹きしてあげましょう。
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おすすめの餌
コノハカメレオンの餌はデュビアやレッドローチ、コオロギなどの生きた昆虫を与えます。
コノハカメレオンは体が小さいため、昆虫はSサイズやSSサイズなど小さいものを選びます。昆虫が大きく育つ前に食べきれる量を購入しましょう。
昆虫だけの餌ではカルシウム不足になるため、昆虫に爬虫類専用のカルシウム剤をまぶしてから与えます。
餌を与えるときは、ピンセットを使って、目の前までもっていくと食べてくれますよ。慣れてきたら、逃げ出せない大きさのコップに昆虫を入れて、獲物を狙う様子を観察しましょう。
餌の頻度は1日1回、昆虫を3匹程度与えます。
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多頭飼いに向いている
コノハカメレオンは大人しい性格をしているので、多頭飼いすることができます。オスとメスのペアで販売されていることも多いです。
多頭飼いをするときは、横幅で30cmのケージでは小さいため、最低でも横幅で45cmのケージを用意してください。
ハンドリングできる?
コノハカメレオンはハンドリングに向いてません。
カメレオンは神経質な性格で、人に触られたり、見られるだけでも強くストレスを感じてしまいます。体が小さい分、負担も大きいので、なるべく触らないようにお世話してあげましょう。
コノハカメレオンについてまとめ
コノハカメレオンは体が小さいため、小型のケージで手軽に飼育できるカメレオンです。
餌となる小型の昆虫をストックしておくのが少し大変です。水も飲んでいるかきちんと確認する必要があります。それでも、他のカメレオンに比べると丈夫で飼育しやすいため、初めてカメレオン飼育におすすめの種類ですよ。
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