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グリーンバシリスクの飼育方法|値段や餌、ケージの大きさは?

2020-03-30

グリーンバシリスクは頭の大きなトサカと美しい緑色の体色が特徴的なトカゲです。ケージの中を素早く動き回るので、野性味あふれる姿を観察する楽しさを味わえます。

今回はそんなグリーンバシリスクの特徴や性格、体の大きさ、レイアウトなど飼育方法について紹介していきます。

グリーンバシリスクの特徴

グリーンバシリスク

グリーンバシリスクはイグアナ科に分類される樹上棲のトカゲです。ホンジュラスやニカラグア、コスタリカ、パナマが位置する中央アメリカの高温多湿な森林地帯に生息しています。

体色は鮮やかな緑色で、体の横側には白いスポット模様が入ります。

成長するにつれて、オスの頭には大きなトサカが出てきます。トサカは繁殖の時にメスに、その大きさをアピールします。背中から尻尾にかけてクレスト(帆)が発達してきますが、飼育下では運動や栄養不足で大きく育ちにくいです。

危険が迫ると水面を走る

グリーンバシリスクは水面を走ることができます。ヘビなどの天敵が近づいてくると、木や石の上から水面に飛び込み、後ろ足を使って二足歩行で素早く水面を走り抜けます。

長い距離の水面は走れないので、疲れてくると水中に落ちてしまい、泳ぎに切り替えます。泳ぐのも上手です。

この走る姿はエリマキトカゲとよく似ていますが、エリマキトカゲは地上しか走ることができません。

性格は臆病で、口を開けて威嚇する

グリーンバシリスクは臆病な性格をしており、飼育をはじめて数週間はケージの奥に隠れて出てきません。手を近づけると噛むことがあるので、取り扱いには注意が必要です。

体の大きさ

グリーンバシリスクの体の大きさは最大で70cmです。

成長速度は1年で30cmの大きさ、2年で50cmを超えてきます。体の半分以上は尻尾なので、大人の片手でもつかめるくらいの大きさです。

寿命の長さ

グリーンバシリスクの寿命は平均して10年です。飼育下では運動不足で短命になりやすいため、なるべく大きなケージを用意して長生きさせてあげましょう。

グリーンバシリスクの飼育環境と必要なもの

グリーンバシリスク

必要なケージの大きさと選び方

グリーンバシリスクは木に上で生活するトカゲなので、飼育するケージは高さが重要です。

ケージの大きさの目安は高さが全長の1.5倍、横幅と奥行きは胴体の2倍です。最終的に体の大きさは70cmまで成長しますので、高さ110cm×横幅70cm×奥行き70cmのケージが必要です。

ケージ内の蒸れに弱いので、ガラス水槽のような密閉している飼育容器は避けてください。一部分が通気性のあるメッシュ式になっているケージがおすすめです。大きな鳥かごで飼育するのも効果的です。

爬虫類のケージで紹介しているので、ご参考ください。

紫外線とバスキングライトの2つが必要

グリーンバシリスクは日光浴をするので、紫外線ライトとバスキングライトの2つが必要です。

紫外線ライトはカルシウムの吸収に必要なビタミンを体内に作ります。バスキングライトは35度~40度の高温地帯を部分的に作り出し、体を温めるために使います。

どちらもケージの中から照射すると、ライトにしがみついてトサカや皮膚が火傷する危険があります。必ずライトはケージの外から照射しておきましょう。

爬虫類のバスキングライトと紫外線ライトで紹介しているので、ご参考ください。

床材

床材はあってもなくても問題ありません。レイアウトを気にするなら、保湿性が高いヤシガラマットを敷いておくと良いですよ。フンをしたときに交換するのが楽なので、ペットシーツで代用することもあります。

商品情報と価格をチェック

水容器

グリーンバシリスクは水浴びが大好きなので、全身が浸かる大きさの水容器を用意しておきましょう。飲み水としても使うので、毎日水の交換して新鮮な状態を保ってください。

グリーンバシリスクの飼育方法

グリーンバシリスクは体が丈夫で餌の食いつきが良いため、飼育しやすいトカゲです。人になつくことはほとんどないので、ハンドリングは諦めておきましょう。

値段と販売場所

グリーンバシリスクの値段は5,000円~10,000円で販売されています。

人気の爬虫類ではないので、ホームセンターやペットショップで見かけることはあまりありません。爬虫類専門店や全国で開催される爬虫類イベントで探してみましょう。

爬虫類イベントでは美しい体色や見事なトサカのグリーンバシリスクに出会える可能性があるので、タイミングが合えばぜひ足を運んでみてくださいね。

飼育に適している温度

グリーンバシリスクに適している温度は27度~30度と高温を好んでいます。夏の暑さは得意ですが、冬には温度対策が必要です。

ケージが小さいときは爬虫類のヒーターで保温できますが、パネルヒーターや保温球、暖突など複数のヒーターを併用する必要があります。

大きいケージで飼育するなら暖房をつけっぱなしにした方が温度が安定して、電気代も安くなります。

飼育に適している湿度

グリーンバシリスクの湿度は60%~70%のやや多湿な環境を好んでいます。湿度が低くなると脱皮不全の原因になったり、発色が悪くなるので、湿度管理は徹底してください。

湿度を保つために、朝と夜に1日2回は霧吹きをします。乾燥している地域であれば加湿器を使うといいですよ。

ケージのレイアウトと飼育環境

レイアウト

グリーンバシリスクのレイアウトでは立体的に移動できるように、木の枝を多く入れておきます。

縦の木に止まるのが好きなので、倒れないようにしっかりとした太さの枝を上か斜めに向かって立てかけておきましょう。

日陰になる観葉植物や木の枝を組み合わせて隠れ家を作っておくと、飼育環境になれやすいです。しかし、人慣れしにくくなるので、状況を見ながらレイアウトをシンプルにしていくのも検討してください。

餌は昆虫が主食

コオロギ

野生のグリーンバシリスクの餌は昆虫や小動物、果物などを食べる雑食性です。

飼育下での餌はデュビアレッドローチなどのゴキブリ、コオロギなどの生きた昆虫がメインです。爬虫類専門店で販売されているので、簡単に入手できますよ。

餌を与えるときは、カルシウム不足にならないように専用のカルシウム剤を昆虫にまぶしてから食べさせてください。ピンセットでつかんで直接食べさせることで、昆虫を追いかけたときに出来る怪我や床材の誤飲を防ぐことが出来ます。

餌の頻度は成長期の頃には食べられるだけ与え、成長が遅くなってきたら3日に1回まで落として、肥満の防止をしていきます。

ハンドリングはできるの?

グリーンバシリスクは臆病な性格をしているので、ハンドリングには向いていません。手でつかむと激しく暴れ回ります。動きが速いので、脱走すると大変です。

ベビーの頃から飼育することである程度は飼い主になれてくれますが、ケージに手を入れると逃げてしまうことがほとんどです。

どうしてもハンドリングをするときは噛まれないように革手袋をしておきましょう。

グリーンバシリスクについてまとめ

グリーンバシリスクは美しい緑色の体色と、大きく育ったトサカとクレストが迫力あるトカゲです。野生では水面を走る奇妙な姿を見せてくれます。

体が丈夫で飼育しやすいですが、臆病な性格で人が近づくと暴れ回るため、ハンドリングは難しいです。

レイアウトでは木や観葉植物を多めに入れて、野性味あふれる姿を味わってみてください。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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