キンクマハムスターはとても人気があるハムスターで、かわいい毛色となつきやすい性格が魅力的です。体が大きいので、触れあって遊ぶにはもってこいです。
今回はそんなキンクマハムスターの特徴や性格、多頭飼いできるのか、おすすめのケージ、散歩など飼育方法について紹介していきます。
キンクマハムスターの特徴
キンクマハムスターはキンクマという愛称で親しまれているハムスターです。
野生には生息しておらず、ゴールデンハムスターを品種改良して作り出されました。一番の違いは薄いクリーム色の毛色で、ゴールデンハムスターよりもふんわりとした印象があります。ぬいぐるみのようなかわいらしさが特徴的です。
キンクマハムスターの性格や体の大きさはゴールデンハムスターと同じく、おとなしくてとても飼いやすいハムスターです。色の好みに合わせて選んであげると良いですよ。
なつく性格をしている
キンクマハムスターはなつきやすい性格をしています。飼育を初めて1ヶ月程度は警戒をしていますが、餌を与えていると徐々に懐いてきます。
なつくと飼い主さんの手から直接餌を受け取ってくれたり、自分から手に乗ってくるようになります。体が大きいので、子供も遊びやすいハムスターです。
人の手を噛むことがある
人になれていないキンクマハムスターに手を近づけると、手を噛まれる可能性が高いです。ゆっくりと手を伸ばしたときに、歯を見せて威嚇するようならいったん諦めましょう。
ハムスターが人の手を噛むのをやめさせる方法で紹介しているので、ご参考ください。
体の大きさと体重
キンクマハムスターの体の大きさは15cm~18cmです。ペットとして飼育されるハムスターの中では最大の大きさになる種類で、ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどのドワーフハムスターの大きさは12cm前後です。
体重は130g~150gほどになります。
寿命の長さ
キンクマハムスターの寿命は平均して2年~3年です。2年たったころから老衰で病気にかかりやすくなるので、注意してください。
長生きのコツや年老いたハムスターの飼育方法などはハムスターの寿命で紹介しているので、ご参考ください。
性別の見分け方
キンクマハムスターの性別は生殖器で見分けます。オスは肛門の近くにある睾丸が膨らんできますが、メスには睾丸がありません。生後3か月くらいで成熟するため、その時期になったら確認してみましょう。
キンクマハムスターの飼育環境
おすすめのケージ
キンクマハムスターに必要なケージの大きさは幅40cm×奥行き30cmです。
ケージの種類は金網タイプ、水槽タイプ、プラケースタイプの3つにわかれます。
金網タイプ | 通気性が高く蒸れにくい。夏におすすめ。キンクマが網を使って登れるので、落下事故が起きやすい |
---|---|
水槽タイプ | 透明度が高くて観察に適している。通気性が悪いので、蒸れないように注意が必要 |
プラケース | デザイン性に優れており、2階建てなど種類が多い。軽くて、掃除がしやすい |
ハムスターにおすすめのケージで詳しく紹介しているので、ご参考ください。
回し車
キンクマハスムターの飼育では回し車は必須です。運動量が多くて、ケージの中を歩き回るだけでは運動不足になってしまうからです。
体が大きいので、回し車の大きさは直径で20cm以上のものを選んでください。夜間に走り回るので、音が気になるときはサイレント式の回し車を選びましょう。
ハムスターにおすすめの回し車で詳しく紹介しているので、ご参考下さい。
床材
キンクマハスムターの飼育では床材を入れておいた方が良いです。
ハムスターは湿気を苦手としており、床材はおしっこを素早く吸収してくれます。さらに潜って遊んだりと、キンクマハムスターがケージの環境に慣れやすくなります。
床材はキンクマハムスターが全身を潜れるくらいの厚みまでしっかりと敷いておきます。
床材を口に含むことが多いので、食べても大丈夫な素材を選んでおきましょう。メインの床材は紙製、ウッドチップ、牧草の3種類です。それぞれ特徴がありますので、上手に使い分けてください。ハムスターにおすすめの床材で紹介しているので、ご参考ください。
隠れ家になる巣箱
ハムスターは暗い環境を好んでおり、穴を掘って、そこを寝床にしています。キンクマハスムターも同様に体を隠せる巣箱が必要です。
巣箱には陶器製や木製、プラスチック製など多くの商品が販売されており、お気に入りの1個を選ぶと良いですよ。
巣箱おすすめ商品についてはハムスターの巣箱で紹介しているので、ご参考ください。
エサ入れ
餌を床材の上に置いておくと、床材を食べてしまう可能性があるので、エサ入れが必要です。キンクマハムスターに倒されないように安定しており、かじっても大丈夫な陶器製のエサ入れがおすすめです。
商品情報と価格をチェック
トイレを覚えてくれる
キンクマハムスターはトイレを覚えてくれるので、トイレを用意しておきましょう。トイレを覚えさせると床材の交換頻度が下がったり、臭いが少なくなるので、メリットが大きいです。
ハムスターにトイレをしつける方法で紹介しているので、ご参考ください。
給水ボトルタイプの飲み水
飲み水は必ず置き水ではなく、ボトル式を使います。キンクマハムスターは体が水に濡れるのを嫌がり、強いストレスを感じてしまうからです。
水は毎日交換して、新鮮な状態を維持してくださいね。
キンクマハムスターの値段と販売場所
キンクマハムスターの値段は1,000円~2,000円で販売されています。人気があるハムスターなので、ホームセンターやペットショップなど小動物を販売しているお店なら、どこでも見つけることが出来ます。
赤ちゃんの里親募集も見つけやすいため、一度検索してみて、場所が近ければ利用してみると良いでしょう。
キンクマハムスターの飼育方法
キンクマハムスターは体が丈夫で人になれやすいため、飼育は簡単です。
日々のお世話では餌やりと床材の交換、水換えをしておけばいいので、手間もありません。寒さにとても弱いので、冬の寒さ対策はしっかりとしてあげましょう。
飼育に適している温度
キンクマハムスターの飼育に適している温度は18度~25度です。
夏は温度が上がらないように通気性の良い場所にケージを置いておきましょう。冬の寒さには弱いので、ハムスター用のヒーターか暖房をつけて室内全体を温めるようにしてください。
春夏秋冬の季節ごとの対策方法についてハムスターに適している温度で詳しく紹介しているので、ご参考下さい。
おすすめの餌
キンクマハムスターの餌は人工餌であるペレットを与えます。
ペレットは栄養満点の人工餌なので、これだけで健康的に飼育することができます。反対にひまわりの種や野菜などのおやつは嗜好性は高いですが、栄養の偏りがあるので、与えるメリットはあまりありません。
餌はいつでも食べられるように、常にエサ入れに入れておきましょう。
ハムスターにおすすめの餌で紹介しているので、ご参考ください。
臭いはする?
キンクマハムスター自体には臭いはほとんどありませんが、ケージを掃除していないとフンがたまって悪臭を放つようになります。
おしっこをしたらすぐに交換をし、2日に1回は床にたまったフンを取り除きます。1か月に1回はケージの大掃除をしましょう。ハムスターのケージの掃除をきちんとしておけば、ほとんど臭いは感じません。
どうしてもキンクマハムスターの臭いが気になるようなら、ハムスターの臭いの原因で紹介しているので、ご参考ください。
なつかせる方法
キンクマハムスターをなつかせるには、ゆっくりとスキンシップをとっていくことが大切です。
購入してから1ヶ月は強引に触らずに大人しく観察してください。飼育環境に慣れてきたら声をかけながら、ゆっくりと手を近づけて飼い主さんの臭いを覚えさせていきましょう。警戒している様子がなければ、手から直接餌を揚げてみてください。
ハムスターのなつかせ方で紹介しているので、ご参考ください。
散歩をする
キンクマハムスターのケージの中だけでは運動不足になるので、散歩が必要です。
散歩の方法は床で段ボールで仕切りを作って、その中を歩かせてください。よじ登るのが上手なので、逃げ出さないように注意してください。
キンクマハムスターの天敵であるフェレットや犬、猫などの動物がいるとストレスなになるので、近づけないでください。
散歩の頻度は1日1回、30分程度が目安です。
ハムスターの散歩で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
多頭飼いできるの?
キンクマハムスターは縄張り意識が強いので、多頭飼いすることができません。オス同士やメス同士だけではなく、オスとメスのペアでも喧嘩する可能性が高いです。
ペットショップでキンクマハムスターが多頭飼いされているのは、まだ赤ちゃんで縄張り意識が弱いからです。仲が良さそうに見えても成長するにつれて喧嘩するようになるので注意してください。
多頭飼いをしたいのであれば、ロボロフスキーハムスターがおすすめです。
ハムスターの多頭飼いで紹介しているので、ご参考ください。
キンクマハムスターについてまとめ
キンクマハムスターは人になつきやすい性格で、ペットとしてふれ合いたい人におすすめのハムスターです。
特にトイレの場所を覚えてくれるので、日々のお世話の手間も多くありません。
反対に縄張り意識が強いので、多頭飼いに向いておらず、犬や猫などのペットを飼育している環境だと強いストレスを与えてしまいます。
2~3年の短い寿命です。病気やケガに注意して、最後まで大切に育ててあげてくださいね。
-
ハムスターの種類|大きさや飼いやすさ、値段は?