グッピーの飼育に慣れたら繁殖を狙おう!産卵から出産までの流れを紹介します。

グッピーは体色が綺麗で、体が丈夫で飼育しやすいため、初心者向けの熱帯魚として知られています。同時に繁殖も簡単にすることができるので、飼育に慣れてきたらぜひ繁殖にも挑戦していってほしいです。

今回はそんなグッピーの繁殖方法について必要な飼育容器や産卵から出産まで詳しく紹介していきます。

グッピーとは?どんな熱帯魚なの?

グッピーの繁殖

グッピーはカダヤシ目カダヤシ科グッピー属に分類されるメダカの仲間です。

もっとも有名な熱帯魚であり、初めて飼育する熱帯魚として選ばれることが多いです。体は丈夫で、安価で入手しやすく、カラフルな見た目で飼育者を楽しませてくれます。

繁殖の簡単さと見た目の美しさから、多くのブリーダーの手によって品種改良が行われているため、体色の数に上限はありません。入門種におすすめである安価なグッピーだけではなく、品種改良を積み重ねた非常に美しくて高価なグッピーもいます。

こうしたカラーバリエーションの豊富さも人気の理由です。

熱帯魚の繁殖に挑戦したいならグッピーがおすすめ!

グッピーの繁殖

熱帯魚の初めての繁殖でグッピーをおすすめする理由は5つあります。

  • オスとメスのペアが作りやすい
  • 親魚が稚魚を襲うことが少ない
  • 稚魚は体が大きいので、親と同じ餌を食べられる
  • 稚魚は水質と水温の変化にも強い
  • 成長スピードが速く、死にやすい時期である稚魚の時間が短い

他の熱帯魚で繁殖を狙ってみると、その違いがよくわかりますが、そもそもペアを作るのが難しく、産卵までいたることがありません。しっかりと性成熟した親を準備したり、水質や水温を適切にしたり、水草をたくさんいれたりと、専用の環境を用意して維持するのは大変だからです。

さらに卵を孵化させるために専用の水槽を準備して新鮮な水を維持しなければいけません。生まれてきた稚魚は泳ぐこともままならず、体も弱いので、少しの温度変化やフィルターの水流で死んでしまいます。稚魚の餌には稚魚専用餌であるブラインシュリンプが必要で、かなりの手間です。

その点、グッピーはオスとメスが1匹ずついればペアになり繁殖してくれます。稚魚も比較的丈夫なので育てるのが簡単です。体色に変化をつけるのも簡単なので、繁殖になれてくるとオリジナルカラーのグッピーを作る楽しさも出てきますよ。

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グッピーの繁殖に必要な水槽と飼育設備

グッピーの繁殖

グッピーの繁殖率を高めるために必要な設備を紹介していきます。基本的には飼育水槽がひとつあれば繁殖できてしまいますが、稚魚の生存率をあげたい!という方はご参考ください。

稚魚の飼育方法についてはグッピーの稚魚の飼育方法!生存率をあげるコツや隔離の期間、死ぬ原因を詳しく紹介!でも詳しく紹介しているので、ご参考ください。

水槽

グッピーは数が増えるのが早いので、1つの水槽で繁殖を楽しみたい時は60cm水槽を用意してください。45cm以下の水槽ではすぐに狭くなってしまいます。産卵専用であれば30cm水槽で問題ありません。

飼育数の目安は30cm水槽で10匹、45cm水槽で15匹、60cm水槽で30匹になるので、増えすぎないように繁殖数をコントロールしていきましょう。

大量に増やしたい時は交尾が盛んに行われるように、1つの大きな水槽でたくさん飼育しましょう。その時に酸欠になりやすいのでエアレーションを複数いれて、水換えの頻度を週に1回は行います。

ろ過フィルター

強い水流はグッピーにストレスを与えるため、フィルターは投げ込み式フィルターかスポンジフィルターがおすすめです。どちらも稚魚を吸い込むことがないので、稚魚の飼育にも使うことができます。

水槽のレイアウト

アナカリス

グッピーのストレスを軽減させるために隠れ家になる水草をたくさんいれてください。飼育が簡単なアナカリスやカボンバがおすすめです。

産卵箱

サテライト

産卵箱とは800円前後で販売されている、グッピー専用の産卵補助ケースで、サテライトという商品が有名です。グッピーの繁殖で一番気をつけないといけないのが、親魚が稚魚を食べてしまうことであり、これを防ぐために使います。

産卵箱は水槽の中にセットして、産卵を間近に控えたメスのグッピーを中に入れます。生まれた稚魚は、産卵箱にある仕切りの下側に落ちていって、親魚と隔離されていきます。下に落ちた稚魚は時間が経つと泳ぎだして、親魚のスペースにいってしまうことがあるので、稚魚が泳ぎだす前に、メス親を産卵箱から取り出しましょう。

産卵箱は狭いため、ストレスを感じやすく、メス親は暴れる時があります。産卵箱に入れる期間は長くても2日以内にする必要があるので、出産直前を予想してからいれてあげてくださいね。

稚魚を産卵箱で飼育できるのは生後5日までになります。産卵箱の中は狭くて水の流れが悪いので、長く飼育していると将来の健康によくありません。あくまで親魚と稚魚の分離用として使い、別の稚魚用水槽を用意してください。

本気で繁殖させるときに必要な水槽の数

繁殖を楽しむ程度であれば、水槽は1つあれば問題ありませんが、品種を維持したり改良を狙う時は1品種につき3つの水槽が必要です。

1つ目の水槽でペアを作りたい親魚同士の繁殖を行い、2つめの水槽で稚魚のオスを飼育、3つめの水槽で稚魚のメスを飼育します。稚魚水槽から厳選した個体を親水槽に移動させて繁殖をさせていきましょう。

品種改良の時はグッピーのパーツをよく確認して、いいところとベストな状態から不足している部分を観察していきます。ここで足りないと思える部分を補足してくれそうなグッピーを購入し交配をすすめていきます。

生まれた稚魚はオスとメスを分けて、3ヶ月後に結果を確認しましょう。交配を繰り返して理想のグッピーを作り出していきます。飼育している種類の系統を理解し、より美しくなるように頑張ってみてください。

グッピーの繁殖方法について

グッピーの繁殖

一般的な熱帯魚はメスが産卵をして、オスが上から精子をかけます。しかし、グッピーはオスの尻ビレにあるゴノポジウムという生殖器をメスの体内に入れることで、直接受精させます。

このような繁殖方法を卵胎生と呼び、親魚の体内で受精して子供の状態で生まれてきます。プラティやモーリーも同じ卵胎生の熱帯魚で、こちらも高い繁殖力を持っています。

繁殖可能な時期は?

グッピーは生後4ヶ月から親魚となり繁殖が可能になります。餌をたくさん与えて、しっかりと成長した個体ほどよく繁殖してくれます。

寿命は1年あり、それまでずっと繁殖することができますよ。

繁殖直前の行動、兆候は?

水温を23度〜27度にして、オスとメスで飼育していると1ヶ月ほどで自然とペアができます。

グッピーのメスは性成熟して繁殖の準備ができると、お腹が膨らんで黒っぽくなってきます。そのあたりから、オスが縄張り争いをはじめたり、求愛行動のためにメスを追いかけ回したりするようになります。

繁殖を促したい時はオス1匹にたいして、メス2匹を飼育してください。一度交尾をしたメスは、体内に精子を蓄えており、2〜3回は交尾をすることなく産卵をすることがあります。

寄り添って泳ぐことが増えているなと感じたら、ペアになっており繁殖が近いですよ。

産卵しそうなグッピーの見分け方

グッピーは妊娠してから25日〜30日ほどで稚魚を産みます。

産卵が近づくにつれて、丸みを帯びたお腹から角張ったお腹へと変化していきます。お腹をよく観察すると、稚魚の黒い目玉を見ることもできます。目が見えるようになると2〜3日以内に産卵が始まります。

産卵直前は行動も変わりはじめます。水中をゆっくりと上下に動いたり、水底でじっとしていたり、他の魚から逃げるようになります。これらの行動が確認できたら産卵箱か産卵用水槽に移動させてあげましょう。

出産にかかる時間は?

グッピーは出産を始めてから長くても12時間以内には産み終わります。肛門を観察して稚魚の尻尾などが見えなければ産卵が終わった指標になります。産卵を終えた直後でも、次の卵をもっていることがあり、お腹がへっこまないときがあります。

産卵の時間帯というのはありませんが、落ち着いている状態で産卵しやすので、人間がいない朝や夜に産卵することが多いです。

出産後どうなるの?

出産を終えた直後のグッピーは体力が落ちているため、2日〜3日は単独で飼育してあげてください。

水槽の数が限られている時は、隠れ家になる水草を多く入れてあげてくださいね。グッピーのオスは繁殖行動でメスを追いかけてしまうので、注意して観察してください。

産卵を終えたらすぐに次の繁殖行動をはじめます。産卵周期は40日に1回のペースで行えます。

どれくらいのペースで増えていくの?

グッピーの繁殖力の高さと一度の産卵数の多さは群を抜いています。初産は1回の繁殖で10〜20匹ほどですが、回数を重ねるごとに30匹〜50匹と増加していきます。

2ペアを飼育していると1ヶ月で40匹、2ヶ月目には80匹、3ヶ月目には120匹、4ヶ月目には最初の稚魚も繁殖できるので500匹近くのグッピーが生まれることになります。産卵数はメス親の体の大きさと成熟状態で決まります。稚魚の時からブラインシュリンプやイトムシなど栄養価の高い餌をたくさん食べて、体が大きく成長したメス親はたくさんの稚魚を産んでくれます。

年中産卵するので、1年間で10回の繁殖をし、生涯に200匹の稚魚を生みます。

グッピーの繁殖についてまとめ

グッピーの繁殖

グッピーは繁殖が簡単で、気がついたら繁殖して稚魚が生まれていたということも少なくありません。稚魚はとてもかわいく、愛情を持って育てることですくすくと成長してくれます。

繁殖に慣れてきたら、自分だけのオリジナルの体色を持った美しいグッピーの品種改良にも挑戦していきましょう!

反対に増えすぎて困っている人もおり、オスとメスを一緒に飼育していると意図せずにどんどん増えてしまいます。繁殖を狙わないときは必ずオスだけやメスだけで飼育して、稚魚を増やさないように注意してください。生まれた稚魚は最後まで責任を持って飼育してくださいね。

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