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ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)の飼育方法|値段や寿命は?

2019-04-18

ミズオオトカゲは人馴れしてくれるペットとして人気の大型のトカゲです。しかし、水辺を好む生態や大きな体のため、飼育するためにはそれなりの環境を整える必要があります。

今回はそんなミズオオトカゲの特徴や性格、最大の大きさ、寿命、環境など飼育方法について詳しく紹介していきます。

ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)の特徴

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲはオオトカゲ科オオトカゲ属に分類される大型のトカゲです。別名でサルバトールモニターと言います。モニターは大型トカゲによく使われる名称で、木の上から獲物を眺めている姿から、監視者(モニター)と呼ばれています。

大型トカゲのなかでも随一の大きさを誇ります。子供の頃はほっそりとした体をしていますが、成長するにつれて胴体は太くたくましくなっていきます。爪は長く伸長し、獲物をしっかりと掴むのに役立ちます。

黒褐色をベースに黄色の斑点模様が入っています。成長するほど模様は薄くなり、黒ずむ姿はブラックデビルとも呼ばれています。

インドや中国、マレーシアなど東南アジアに広く分布しており、生息地域によってモルフ(体色)が異なります。名前の通り、水が好きなオオトカゲで、水辺近くの木に登っていたり、陸地で休んでいます。

体の大きさ

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲの体の大きさは平均して150cm〜200cmになります。飼育下でも2mを超えることが多く、最大だと3.2mを超えた記録があります。

成長速度は生後1ヶ月で20cm、半年で50cm、1年で80cm、1年半で1mを超えてきます。

寿命の長さ

ミズオオトカゲの寿命は平均して15年です。最長だと25年ほど生きることができます。

赤ちゃんから飼育すれば、なつくこともある

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲは赤ちゃんの頃から飼育することで飼育者になつかせることができます。

飼育を始めて1ヶ月ほどすると新しい環境にも慣れてくるので、毎日少しづつ触れ合って飼育者の匂いを覚えさせていってください。なんども餌を与えることで、匂いを覚えやすくなります。手を入れた時に餌をくれと乗っかってくるようになったら、大丈夫です。

慣れたからといっても、驚かせて少し噛まれただけで出血はまぬがれません。歯は小さいですが、噛まれるとかなり痛いのでできれば革手袋などをつけて触る方が安全です。噛まれた時はミズオオトカゲの体を床に置いたり、水辺につけて落ち着けるようにしてください。

ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)の生態

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲは臆病な性格をしており、人や大型の動物が近づくとすぐに水の中に入って、逃げてしまいます。しかし、タイやバンコクなどの都市部では公園や道路などそこら中を歩き回っており、こちらは非常に大人しくて人慣れしています。人間を襲うことはないので、うまく共存しているんですね。

昼行性で夜間は隠れ家の多い草木に間や穴のくぼみで休んでいます。完全な肉食性で魚や鳥の卵、小型の哺乳類を捕食しています。

天敵はワニや自分よりも大きなサイズのオオトカゲになります。子供の時は天敵が多いですが、大人になると天敵はほとんどいません。

ミズオオトカゲの危険性

ミズオオトカゲは体が大きくて力が強いのも危険ですが、野生のミズオオトカゲは腐った肉類を餌にしており、口には多くの細菌が付着している可能性が高いです。

この状態で噛まれると、傷口から細菌が侵入して化膿する可能性が高いです。噛まれたらすぐに病院に行く必要があります。

ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)の飼育環境

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲは大型のトカゲで、市販されているケージでは大きさが足りないので、自分で準備する必要があります。およそ10万円ほどみておくといいですよ。

必要なケージの大きさ

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲのケージには全身が入る大きさの水容器が必要です。水場を2/3以上にして、陸地は1/3ほどあれば十分です。

ケージは最低でも200cm(横幅)×180cm(奥行き)くらいの大きさになります。この大きさのケージは市販されていないので、ホームセンターで販売されている2mほどの大型のトロ舟を使って自作しましょう。

基本的には水場にいることが多く、水中にフンをしたりや飲み水として使います。ケージ内では運動不足になるため、毎日30分ほど部屋を散歩させましょう。

水は汚れやすいため、3日に1回は水の全交換を行います。ポンプを使うか、トロ舟を取り出せるようにしておけると掃除が楽です。

ライトは紫外線とバスキングの2つが必要

ミズオオトカゲは昼行性のトカゲなので、バスキング用の照明と紫外線を含んだUVライトの2つの照明が必要です。

バスキングライトは30度〜35度のバスキングスポットという高温地帯を部分的に作り出します。ここで日光浴をして体を温めてから活動を始めます。同時に太陽光から発せられる紫外線を浴びており、成長に必要なビタミンを生成します。

大型になると紫外線の必要性は高くありませんが、子供の時は体の成長に必須なので、必ず用意してあげてください。

ミズオオトカゲのライトについては爬虫類に必要なバスキングライトと紫外線ライトで詳しく紹介しているので、ご参考ください。

床材はない方が楽

フンは水中でしたり、保湿も大量の水で十分なので、床材を入れる必要はありません。フンを水中でしない時はペット用シートや新聞紙を敷いて掃除が楽になるようにしておきましょう。

ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)の飼育方法

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲは体が丈夫なので、飼育自体は簡単です。大型トカゲを飼育する人は少ないので、販売されている個体を探すのには苦労します。

値段と販売場所

ミズオオトカゲなどの爬虫類は対面販売が義務付けられているため、ネット通販ではなく爬虫類専門店で探す必要があります。

値段は希少なモルフなどによっても変わってきますが、基本的には40cm以下のベビーで2万円〜5万円、100cm以上の成体で10万円〜15万円ほどです。体色が綺麗な個体だと30万円以上で販売されています。

飼育に適している温度

ミズオオトカゲは高温を好んでおり、適している温度は28度〜30度です。ケージが大型なので、暖房で部屋全体の温度を上げる方が電気代の節約になります。

現地でも朝と夜の気温差があるため、夜は26度まで下げてあげましょう。

餌は昆虫や肉がメイン

ピンクマウス

ミズオオトカゲは肉食の生き物なので、餌も昆虫や哺乳類の肉を与えます。

体が小さいベビーの時はコオロギデュビアレッドローチミルワームなどを毎日食べられるだけ与えて体をしっかりと成長させてください。

成長するにつれてピンクマウス、スーパーで販売されている小魚、豚肉、鶏肉など餌のサイズを大きくしていきます。最終的には飼育しているミズオオトカゲの好みに合わせて与える餌を決めていきましょう。1.5mを超えてくると餌の頻度は1週間に2回ほどに減らして、肥満の予防に努めます。

栄養不足になるため、餌には爬虫類専用のカルシウム剤をまぶしてから与えるようにしてくださいね。

商品情報と価格をチェック

力が強く、脱走には注意

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲは力が強いので、簡素なケージでは破壊してしまいます。

ペットとして飼育されている個体が脱走したこともあり、沖縄県や愛知県の小牧ではニュースになって警察も出動したほどです。大型のトカゲで一般の人から見れば恐怖の対象でしかありません。

部屋を散歩させる時はベランダや外に逃げ出さないように注意してください。

ミズオオトカゲ(サルバトールモニター)についてまとめ

ミズオオトカゲの飼育

ミズオオトカゲは人馴れしやすいため、大型トカゲの中でペットとして高い人気があります。

飼育ケージは巨大で準備が大変ですが、餌付けや温度など費用を気にしなければ飼育は難しくありません。2mを超える巨体はペットではなく同居人ともいえる大きさでありますが、恐竜のような迫力と寄り添ってくるかわいらしさ、ふれあいなど楽しむことができますよ。

ペットとして人気があるオオトカゲの種類についてはオオトカゲの種類と特徴で詳しく紹介しているので、よければご参考ください。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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