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シルバーアロワナの飼育方法|寿命や混泳、最大サイズは?

2018-04-07

熱帯魚ショップに行った時、はじめて出会う古代魚はシルバーアロワナではないでしょうか。それくらいポピュラーに販売されており、簡単に手に届く価格で販売されています。

しかし、成長速度は早く、あっと言う間に120cm以上の大きな水槽が必要になったりと、初心者を困らせる熱帯魚でもあります。

今回はシルバーアロワナに必要な水槽の大きさや成長速度、おすすめの餌など飼育方法を詳しく紹介していきます。

シルバーアロワナの生態と特徴

シルバーアロワナの飼育

シルバーアロワナは南アメリカのアマゾン川に生息しているアロワナの仲間で、最も体が大きいアロワナです。

名前の通りに全身が銀色のウロコに覆われています。個体差はありますが、成長するにつれて赤みや淡いピンク色が出てきたりときれいな発色を見せてくれます。

稚魚の時は水温が高い浅瀬で生活していますが、成長するにつれて運動量が減り、日陰が多く水の流れがゆっくりした場所に移動します。完全な肉食性で、水面付近をゆっくりと泳いでおり、水面に落ちた昆虫や鳥、小動物、甲殻類、魚などを捕食しています。

現地では食用として利用されており、浅瀬にいけば網で簡単に稚魚をすくうことができるくらい大量に繁殖しています。

寿命の長さ

シルバーアロワナの寿命は平均して10年です。大きな水槽で飼育すると長生きさせやすく、最長で15年は生きます。

参考ページ

シルバーアロワナの大きさ

シルバーアロワナの飼育

最大の大きさ

シルバーアロワナの大きさは平均して100cmになります。重さは2kg〜3kg、体高は20cmを超えてきます。

ワイルドのシルバーアロワナだと最大で120cmの大きさを超えるため、最も大きなアロワナの種類です。

他のアロワナの大きさは60cm前後なので、大きさの違いがわかります。体高の大きさも合わさって圧倒的な存在感をみせつけてくれます。

飼育下の水槽では90cm前後の大きさで止まることが多く、大きく成長させるのは難しいです。

成長速度はどのくらい?

シルバーアロワナの成長速度はかなり早いです。たくさん餌を食べてどんどん成長していきます。

成長速度はは6ヶ月で体長40cm、1年で体長70cmを超えてきます。3年目で90cmになって成長が止まります。成長速度は餌や水温、水換えの頻度によって変わってきます。

大きく成長させたいときは、水温を28度前後と高くし、エアレーションを追加して新陳代謝を活性化させます。そして、成長期の幼魚のときに、食べられるだけ餌を与えます。

シルバーアロワナの種類

シルバーアロワナの飼育

シルバーアロワナは品種改良がされており、体色が違う種類がいます。養殖は比較的簡単ですが、品種改良は難しいため、非常に高価です。

アルビノシルバーアロワナは突然変異で体色が抜け落ちた品種です。体色は白く、目が真っ赤になっています。

プラチナシルバーアロワナは全身が白銀に輝く希少種です。市場にでまわることはほとんどなく、50万円以上で販売されています。

シルバーアロワナの飼育に必要な水槽と設備

シルバーアロワナの飼育

シルバーアロワナの飼育設備は体の大きさに比例して大きいものとなります。餌を食べる量が多いので、水が悪くなりやすく、水質を維持しやすい環境を整えることが大切です。初期費用では10万円ほどみておきましょう。

レイアウトは掃除のしやすさや体を傷つけないことを重視して、なにもいれないベアタンクで飼育するのがおすすめです。

必要な水槽と大きさ

シルバーアロワナの飼育には180cm水槽が必要になります。

特に奥行きが重要で最低でも90cm必要です。このサイズだと水を入れた時の重さが1000kg近くになるので、置く場所にも注意が必要です。

120cm×45cmの水槽や150cm×60cmの水槽で生涯飼育することはできません。水槽の大きさが足らずに、背骨が曲がったりして奇形になってしまいます。水槽を用意できる状態にしてから飼育を初めてくださいね。

水槽が大きすぎるとストレスを感じるので、体の大きさに合わせて水槽のサイズを45cm水槽60cm水槽90cm水槽と大きくしていってください。難しいときは大きな水槽でセパレーターを設置します。

水槽の選び方や大きさについてはアロワナの水槽で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

ろ過フィルターの選び方

シルバーアロワナはフンの量が多いので、物理ろ過に優れており、掃除が簡単な上部フィルターかオーバーフロー式が必要です。

最初は水質をこまめにチェックして、phが安定しているかを確認しましょう。変動が大きければサブで投げ込み式フィルターを追加する必要があります。

ライトの選び方

シルバーアロワナのライトは暗すぎても明るすぎても色が飛んでしまいます。色揚げを狙うときは、底面が反射しないように底砂を敷いておき、少し暗めの光量にしておきましょう。

180cm水槽にはワンサイズ小さい120cm水槽や150cm水槽用のライトを使うなど調整してください。

水槽の設置場所

シルバーアロワナの水槽は120cm水槽で300kg、180cm水槽で950kgを超えてきます。一般の家の耐荷重は250kgを基準なので、補強工事をするかコンクリート床に置く必要があります。

使用する水量が多いので、水道も近くにあると便利です。人通りが多いと人馴れするのが早くなってくれますよ。

シルバーアロワナの飼育方法

シルバーアロワナの飼育

シルバーアロワナは稚魚の時は水質と水温の変化に注意する必要がありますが、大人は体が丈夫なので、飼育は簡単です。大きな水槽を用意することと餌をしっかりとあげることが大切です。

値段と販売場所

シルバーアロワナの幼魚

シルバーアロワナの値段は10cm前後の幼魚が1,000円〜3,000円程度で販売されています。

成魚が販売されていることはほとんどありません。東南アジアで養殖された個体が年中を通してコンスタントに輸入されてきます。

ホームセンターで見かけることはあまりないため、熱帯魚専門店かネット通販で購入するといいでしょう。基本種の値段は3,000円〜5,000円、アルビノシルバーアロワナの値段は30,000円〜60,000円前後になります。

野生種であるワイルド個体は体が大きく、美しく体色が出やすいです。ワイルドは攻撃的な性格の個体が多いので、水槽での混泳が難しいです。

養殖されたブリード個体は体がすらっとして細長く、スマートな印象を受けますよ。好みに合わせて選んでくださいね。

水槽の立ち上げ方法

シルバーアロワナ水槽の立ち上げで特別な手順はありませんが、水量が多いので、水質が安定するまで時間がかかります。

糞量が多いので、バクテリアが繁殖していない状態だとすぐに有害物質が溜まって、住めない環境になります。水の準備に1ヶ月はかかりますので、事前に準備しておきます。

水槽の立ち上げの手順

  1. 水槽の置き場所を決める。床の耐荷重のチェック
  2. 水槽台と水槽、濾過フィルター、ヒーター、照明器具をセットする
  3. 水槽に水を入れる
  4. カルキ抜きを入れる
  5. 濾過フィルターを回して水漏れがないか確認
  6. パイロットフィッシュを入れて1ヶ月待つ
  7. 水質が安定したらシルバーアロワナをいれる

水槽の立ち上げ方でも詳しく紹介しているので、ご参考ください。

適した水温は?

シルバーアロワナの適した水温は24度〜28度です。低温に弱いので、冬は水槽用のヒーターが必要です。

おすすめの水温は、幼魚のときは28度前後と高い水温にして、60cmを超えてくると25度前後まで落とします。高水温は食欲促進と病気の予防効果がありますが、成魚では短命になってしまうからです。

適した水質と水換えの頻度は?

シルバーアロワナに適した水質はph5.0〜8.0の弱酸性です。適応範囲が広いので飼育しやすいアロワナです。

幼魚のときは水質の変化に強いので、一気に水換えをしても問題ありませんが、成魚は水質変化を嫌うので、ゆっくりと水換えをする必要があります。

水換えの頻度と量は週に1回、1/4ほど交換してください。

おすすめの餌と与え方

シルバーアロワナは大食感で多くの餌を食べてくれます。食欲を刺激するためにも、なるべく多くの餌を準備してあげれるといいでしょう。

成長期に餌の量を制限すると最終的な体型に悪影響です。大好物の冷凍アカムシやメダカ和金(金魚)などの生き餌を体の大きさに合わせて与えてください。

30cmの大きさを超えてきたら「カーニバル」などの肉食魚用の人工餌に慣らしてきましょう。栄養バランスもいいため、主食として使います。

人工餌だけで飽きないように、おやつとしてコオロギやゴキブリ、野生で採集したムカデ、トンボ、カエル、セミなどを与えると喜んでくれますよ。

餌の頻度は1日2回、2〜3分程度で食べきれる量をあたえます。食べ残しは水を悪くしてしまうのですぐに取り除いてくださいね。

アロワナの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

かかりやすい病気と治療方法

アロワナ全般にいえることですが、薬に弱い魚なので予防が基本となります。病気にかかったときは水換えを行なって自然治癒を促していきます。回復力が高いので、これで治ることが多いです。薬は最終手段といえるでしょう。

白点病 全身が白い点々に覆われる病気で、導入初期の幼魚にかかりやすい病気です。発症を確認したら別の水槽に隔離して水温を28度にして1週間様子をみます。治らなければひとつまみの塩をいれてください。
目垂れ アロワナがかかりやすい病気で目が常に下を向いている状態になります。原因は諸説ありますが、アロワナの目線が高く、下を向く頻度が増えるとかかりやすいと言われています。混泳で改善することがありますが、完治は難しい病気です。
松かさ病 ウロコが逆立つ病気で、エロモナス菌に感染することが発症します。水質がかなり悪化している状態なので、症状を確認したらすぐに全ての水を交換して様子をみましょう。定期的な水換えで予防してあげます。

シルバーアロワナの混泳方法

ポリプテルス

混泳は難しい?

シルバーアロワナは縄張り意識が強い魚で、混泳は難しいです。特に同じアロワナには強い攻撃性をもつので、基本は単独飼育がおすすめです。

シルバーアロワナ同士やアジアアロワナとの混泳はうまくいかないことが多いです。気性が荒いオスカーなどのシクリッド系も避けておきましょう。

2匹〜3匹の少数で飼育していると、どちらかが死ぬまで喧嘩することがあります。混泳を成功させるために過密飼育にすることで縄張りを作れないようにしてください。

おすすめの混泳相手

パロットファイヤー

混泳相手には生活スペースが異なるポリプテルスプレコパロットファイヤークラウンローチがおすすめです。

シルバーアロワナのまとめ

シルバーアロワナ

シルバーアロワナは最も大きくなるアロワナで、最大で120cm前後まで育ちます。飼育下でも100cmまで育つので、事前に大きな水槽を用意できる環境を整えてください。

大きな水槽さえ用意できれば飼育は難しくなく、餌をよく食べてすくすくと成長していきます。

大きな水槽で育て上げたシルバーアロワナは体長だけでなく、体高や肉厚も出てきて素晴らしい迫力を見せてくれます。

安価な値段で販売されていますが、大型魚水槽でもトップクラスの存在感を見せつけてくれますよ。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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