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バトラクスキャットの飼育方法|餌や混泳、共食いをする?

2018-06-28

バトラクスキャットは大きな口と大きな頭、ぷっくりとしたお腹をしている、一風変わったナマズです。ナマズ本来のかわいい顔とひげをもちつつ、丸みを帯びたフォルムが人気を集めています。

今回はそんなバトラクスキャットの特徴や必要なレイアウト、混泳相手、おすすめの餌など飼育方法を詳しく紹介していきますね。

バトラクスキャットの特徴

バトラクスキャットの飼育

バトラクスキャットの生息地は南米のアマゾン川が流れているペルーです。流れが遅い川や池、沼地を好んで生息しています。

とても大きな口で、自分の半分くらいもある魚を丸呑みすることができます。食後はお腹がぽってりとして、とてもかわいらしいです。

体の大きさ

バトラクスキャットの大きさは最大で20cmになる中型魚です。

ナマズの仲間はコリドラスやプレコなど非常に数が多いのですが、いかにもナマズ!という種類は大型になること多く、大型の水槽が必要になってきます。

その点、バトラクスキャットは一般家庭でも用意できる60cm水槽で飼育できる手軽さが人気の理由です。

寿命の長さ

バトラクスキャットの寿命は平均して10年〜15年です。泳ぎが苦手であったり、餌の好き嫌いがあるので、水槽飼育で長生きさせるのは難しいです。

バトラクスキャットの飼育に必要なもの

バトラクスキャットはサイズはそこまで大きくないので、普通の熱帯魚の飼育設備でも飼育することはできます。

必要な水槽の大きさ

バトラクスキャットは60cm水槽で最後まで飼育することができます。

45cm水槽でも飼育できないことはありませんが、ろ過が不足するので、水換えが大変であったり、いい環境ではありません。

水槽が大きいとストレスを感じてしまうので、成長スピードに合わせて水槽サイズを大きくしていきましょう。

ろ過フィルター

大食感のため、フンの量が多く水が汚れやすくなります。物理ろ過機能が高い、上部式フィルターを設置してウールマットはこまめに掃除してあげましょう。

おすすめの上部フィルターで紹介しているので、ご参考ください。

照明

夜行性のため、暗めの照明にしてあげてください。最初は点灯させないほうが落ち着きやすいです。

バトラクスキャットの水槽レイアウト

バトラクスキャットのレイアウトは隠れ家になる土管を置いておくと落ち着きやすいです。夜行性なので、明るいライトは苦手です。

普段は泳ぎ回らない魚で、隠れ家がないと落ち着かずに水中をうろうろとすることになるので、痩せてしまう危険があります。水槽飼育に慣れてくると前面に出てきて、ひっくり返って遊ぶようになりますので、その時は土管をどけてあげましょう。

底砂の選び方

バトラクスキャットの底砂は角がなくて粒が小さい田砂がおすすめです。皮膚が弱いので傷がつきやすい角がとがった石や流木をいれないでおきましょう。

水流の強さ

バトラクスキャットは泳ぐのが苦手なので、水流は弱めにしておきましょう。しかし、たくさんの酸素を必要としているので、ある程度の水流も必要です。水流に負けていないなというくらいまで調整してください。

バトラクスキャットの飼育方法

バトラクスキャットの飼育

値段や販売場所

バトラクスキャットは販売している店が少なく、熱帯魚に力を入れているホームセンターか熱帯魚専門店、ネット通販で探してみることをおすすめします。

ネット通販であれば、熱帯魚の生体販売の多いチャームさんを使うといいですよ。10cm前後の稚魚が5,000円〜10,000円ほどの値段で販売されています。

飼育に適している水温と水質

バトラクスキャットに適した水温は22度〜27度です。

冬は水槽用のヒーターを設置して、夏は高水温に弱いので、冷却ファンを用意してください。

水質はpH6.0〜7.0の弱酸性を好みます。食べ残しや糞は見つけたらすぐに除去するようにしておき、週に1回は1/4ほど水を交換してあげましょう。

餌は生き餌がメイン

金魚

バトラクスキャットは肉食魚で、小魚や昆虫を食べて生活しています。

泳ぐのが苦手なので、獲物が来るのをじっと待っており、大きな口で丸呑みしてしまいます。自分と同じ大きさの鯉を丸呑みする動画がよくアップされており、他の魚にはない迫力ある捕食シーンを見ることができます。

人になつくことでも知られており、個体によってはピンセットで口元まで餌を持っていくと食べてくれるようになります。

ナマズの仲間に珍しく、餌付けが悪いので、購入したショップで与えられていた餌を確認して、慣れるまでそれをあげましょう。一度痩せ始めると、戻すのが大変なので、最初に好物を見つけておくことが大切です。餌を食べない時は、夜行性の魚なので、周りを暗くするか消灯前に餌を入れて様子を見ましょう。

餌は冷凍赤虫からメダカや金魚などの小魚、エビやザリガニなど甲殻類を好みます。消化器官が強くないので、生き餌は小さめにしておきましょう。慣れてくると肉食魚専用の人工餌にも慣れてくれるので、タイミングを見て餌付けしていってくださいね。

餌の頻度は1日に2回、2〜3分で食べきれる量をあげてください。

繁殖できるの?

バトラクスキャットは繁殖が難しい熱帯魚で、販売数の少なさと価格の高さがそれを物語っています。国内で繁殖例もありますので、挑戦してみる価値はあります。

繁殖に挑戦したい時はネット通販などでペアで販売されていることがあるので、それを狙いましょう。健康に育った親がいることが大切なので、毎日しっかりと餌をあげてください。

最初はセパレートでオスとメスを分けて飼育し、問題がなさそうであれば一緒に飼育してみてください。共食いすることがあるので慎重に。早ければ1ヶ月ほどでペアになって繁殖してくれますよ。

混泳できるの?

ポリプテルスセネガルス

バトラクスキャットは大きな口を持っており、想像以上に大きな魚も捕食することができ、混泳に向いていません。少しでも口に入りそうなら、共食いもしてしまいます

ポリプテルスセネガルスなどの同サイズの魚でも丸のみできるので、より大きな混泳相手が必要になります。

しかし、皮膚が弱いので、他の魚から攻撃されるとすぐに傷ついて弱ってしまいます。餌を食べるのも下手なので混泳させると痩せる可能性がとても高くなります。

なのでほとんどの魚と相性が悪く、単独飼育が基本となる熱帯魚です。

病気は白点病に注意

バトラクスキャットは白点病にかかりやすいです。

白点病とは全身が白い点々に覆われる病気で、導入初期にショップからもらってくることがあります。輸入されたばかりの個体が発症していることがあるので、購入前に販売開始日を確認しておきましょう。

薬に弱いので自己治癒に頼る必要があり、水換えをきちんと行うなど予防がとても大切になります。病気を確認したら濃度5%の塩水にして水温を28度にあげて様子をみてくださいね。

バトラクスキャットについてまとめ

今回はバトラクスキャットの特徴や飼育方法について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

バトラクスキャットは最大でも20cmの中型ナマズで、大きな口で捕食する姿が魅力的な熱帯魚です。臆病な性格で隠れ家が必要であったり、強い水流は苦手ですが、慣れてくるとピンセットから餌を食べてくれるようになります。

興味をもたれたかたはぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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