ゼブラダニオは美しい縞々の体色をしている熱帯魚で、水槽のいいアクセントになってくれます。しかし、水槽内をせわしなく泳ぎ回るので、うざいと思われることもあります。
今回はそんなゼブラダニオについて混泳できる魚や繁殖方法、寿命、水温など飼育方法を詳しく紹介していきます。
ゼブラダニオってどんな熱帯魚なの?
ゼブラダニオはコイ科ラスボラ亜科に分類されている淡水の熱帯魚です。東南アジアに生息しています。
体色はオレンジや青色、黄色の縦模様やヒョウ柄をしており、とてもきらびやかです。
安価で体が丈夫なので入門種として親しまれています。群れで生活することを好むので、10匹単位で群泳させてあげてください。
体の大きさ
ゼブラダニオの大きさは4cmほどの小型の熱帯魚です。それでも泳ぐスピードが早く、群泳するので、しっかりとした存在感が出てきます。
寿命の長さ
ゼブラダニオの寿命は平均して2年〜3年です。うまく飼育すれば5年生きることもできます。老衰が近くなるとウロコのツヤやヒレのキレはなくなり、水底でじっとすることが多くなります。
ゼブラダニオがうざいと言われている理由
ゼブダラニオはすらっとした体形で、水面をスピーディに泳ぎ回る熱帯魚です。じっとしていることがないため、撮影でもほとんどの画像がブレてしまいます。
本来は美しい体色をしているのですが、落ち着きなく泳ぎ回るので、逆に目についてうざいと思われることが多いです。ゆったりと鑑賞しにくく、他の魚にストレスを与えてしまうので、嫌われることが多いです。
しかし、広い水槽で群泳させたときの美しさは見事であり、横幅いっぱいに元気よく泳いでくれるので見ていて楽しいですよ。
ゼブラダニオの種類
ゼブラダニオ
分布 | インド |
---|---|
体長 | 4cm |
水温 | 20度〜25度 |
寿命 | 2年 |
販売価格 | 100円 |
ゼブラダニオは銀白色の体に深青色の縦縞が規則正しく入っている熱帯魚です。東南アジアで養殖された個体がコンスタントに日本に輸入されてきます。丈夫で飼育しやすいので、初心者におすすめの種類です。
人気種のため原種をベースに改良品種が盛んに行われています。各ヒレが優雅に伸長したロングフィンゼブラダニオや金色がベースになったゴールデンゼブラダニオが人気です。
魅力を引き出す飼育方法として、本種だけで飼育して、10匹以上で群泳させてください。
パールダニオ
分布 | タイ、インド、マレーシア |
---|---|
体長 | 4cm |
水温 | 20度〜26度 |
寿命 | 3年 |
販売価格 | 150円 |
パールダニオは水面を泳ぎ回る種類で、群泳はせずにけん制しあいながら泳ぎまわります。体色は体側後半部を中心に青紫に色に色づいています。そこに2本のオレンジ色のラインがアクセントになっています。
ゼブラダニオの飼育方法
ゼブラダニオは熱帯魚の中でもかなり丈夫な種類なので、初心者にも飼育しやすい熱帯魚です。
次の4つのポイントに注意しておきましょう。
チェックポイント
- なるべく広い水槽で飼育する
- 泳ぐのが得意で混泳相手の餌を奪う
- 餌をたくさん食べて肥満になりやすい
- 水温の維持
飼育に必要な設備
ゼブラダニオは水槽を泳ぎ回る熱帯魚なので、広々とした水槽に飼育することで魅力を発揮できます。
水槽は最低でも45cm水槽を、可能であれば60cm水槽を用意してください。
ろ過フィルターは45cm以下の水槽なら外掛けフィルターや底面フィルター、60cm以上の水槽なら物理ろ過に優れている上部フィルターがおすすめです。
値段や販売場所
ゼブラダニオの値段は安価で100円〜150円で販売されています。繁殖が簡単なので年間を通して安く販売されています。
販売場所はホームセンターや熱帯魚専門店、ネット通販などをさがしてみてください。ネット通販だとチャームが人気ですよ。
飼育に適した水温
ゼブラダニオに適している水温は20度〜26度とあまり高くない水温を好みます。それでも15度以下の低水温では元気がなくなるので、無加温飼育は難しく、冬はヒーターが必要です。
高温に弱いので、30度を超える夏は冷却ファンを設置してください。
おすすめの水槽用のヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
商品情報と価格をチェック
飼育に適した水質
ゼブダラニオに適している水質は弱酸性です。水質の適応範囲が広いので、飼育で神経質になる必要はありませんが、弱酸性を維持していると発色がとてもよくなります。
飼育水槽には弱酸性を維持できる流木や、画像にある黒色の底砂であるソイルをいれてあげましょう。水質調整剤のブラックウォーターもおすすめです。
水換えの頻度は週に1回、1/4ほど交換してください。
商品情報と価格をチェック
おすすめの餌と与え方
ゼブラダニオは餌の好き嫌いが少なく、大食感でたくさんの餌を食べます。おすすめの餌はテトラプランクトンやメダカの餌など粒が小さい人工飼料です。
同じ餌ばかりあげていると栄養の偏りがでてくるので、バリエーションを増やして3種類以上はあげられるようにしておきます。
餌の頻度は1日2回、1〜2分で食べきれる量を与えてください。食べ過ぎることが多いので注意してくださいね。
商品情報と価格をチェック
かかりやすい病気は?
ゼブラダニオは体が丈夫なので、あまり病気にかかりませんが、導入初期は白点病にかかりやすいです。
白点病は全身が白い点々で覆われる病気で、寄生虫が原因です。購入してきたばかりのときや水温の急激な変化で体調が弱っている時にかかりやすくなります。とても感染力が強いので、発症している個体を見つけたらすぐに別の水槽に隔離して、1週間ほどメチレンブルーで薬浴してください。
ゼブラダニオの繁殖方法
ゼブラダニオの繁殖は簡単で初心者向けです。2週間に一回は産卵するほど多産です。
5匹以上で群泳させて、毎日餌をしっかりとあげて成熟させておけば、自然とペアができて繁殖します。繁殖時期になるとオスがメスを追いかけるようになるので、そのような行動が見られたら産卵が近くなります。
産卵するとお腹がパンパンにと大きくなるので、産卵用の水槽に隔離してください。水底にビー玉を置いておいて、ばら撒かれた卵が隠れるようにしておきます。
オスとメスの見分け方
明確な特徴差はありませんが、メスはオスに比べてお腹がふっくらしてくるので見分けることができます。
稚魚の育て方
ゼブラダニオの稚魚は水温を24度に維持することで、産卵から2日で孵化しはじめます。
孵化したばかりの稚魚はとても小さいので、栄養価が高くて小さいブラインシュリンプを用意する必要があります。親餌を食べられる大きさまであげてください。
2ヶ月もすればゼブラダニオらしくなりますので、それまで大切に飼育してあげてくださいね。
ブラインシュリンプの与え方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ゼブラダニオと混泳できる魚
ゼブラダニオは温和な性格をしているので、他の魚を攻撃することはありませんが、水槽内を素早く泳ぎ回ります。
餌を食べるのが上手なので、混泳相手は泳ぎが得意でないと餌不足になり、ゼブラダニオは肥満になってしまいます。
おすすめの混泳相手
おすすめの混泳相手は同じくらい泳ぎが得意なアカヒレや、同種のゼブラダニオになります。他にもコイ科のラスボラなどでまとめるのもいいですね。
さけたほうがいい魚
泳ぎが苦手なグラミーやグッピー、ネオンテトラ、プラティ、金魚、メダカはやめておいたほうがいいでしょう。下層に生息するコリドラスやヤマトヌマエビも同じです。
他にもゼブラダニオを食べられるくらいの大きさになるエンゼルフィッシュやポリプテルスなどの中型の熱帯魚とは混泳することはできません。
また、上手に逃げることができますが、攻撃性が強いスマトラやベタもおすすめできません。
ゼブラダニオについてまとめ
今回はゼブラダニオの生態と飼育方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ゼブラダニオは泳ぐスピードが速いことから、知らずに購入した方にはうざがられることが多いですが、運動量が多いので、見ていて気持ちがいい熱帯魚です。
体色は非常に美しく、餌をたくさん食べてすくすくと育ってくれるので、育てがいがあります。
興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。
-
おすすめの熱帯魚を12種類|初心者向けや小型種は?