グッピーは手軽に飼育することができる熱帯魚として人気を集めてきていますが、寿命はとても短く、ペットとして飼育できる期間は長くありません。
今回はそんなグッピーの寿命の長さや長生きさせるための飼育方法、老衰の兆候など紹介していきます。
グッピーとは?
グッピーは南米のオリノコ川やネグロ川の流れが穏やかな場所に生息している、メダカの仲間です。卵胎生のメダカで、卵ではなく直接子供を産む繁殖方法をとります。
体色が美しく、簡単に繁殖を行うことが出来るので、世界中でグッピーの品種改良が行われ、非常に美しい体色の個体も生み出されています。
グッピーの寿命は1年~1年半
野生のグッピーの寿命は平均して1年~1年半と長く生きることはできません。寿命は最長でも3年です。
寿命が短い理由として4cmほどの小さい体の割に、非常に高い繁殖を持っていることがあげられます。生後4ヶ月で出産が可能になり、1生涯で200匹近くの稚魚を産むことが出来ます。この産卵に使うエネルギーは小さい体に負荷が強く、たくさんの子供を産んで、繁殖を繰りかえす生存戦略をとっています。
グッピーの繁殖方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
グッピーを長生きさせる飼育方法
生物の種類によって細胞分裂の回数の上限が決まっており、その上限が来ると細胞が劣化して寿命で死んでしまいます。
細胞分裂はエネルギーを消費することで、回数がどんどんと増えていきます。その原因になるのが過度の運動やたくさんの餌を食べさせること、繁殖になります。
長生きさせる飼育方法として、次の4つを紹介していきますね。上手に飼育することで2年ほど生きてくれるようになりますよ。
紹介するコツ
- 水温を低めにする
- 餌の量を控えめに
- 繁殖をさせない
- ストレスを感じさせない
水温を低めにする
グッピーは水温が高いほど新陳代謝が活性化して、早く成長し、短命になってしまいます。
適している温度は22度~25度です。子供の頃は体が弱いので早く成長させるために27度に設定して、大人になると成長スピードを落とすために23度前後まで水温を下げましょう。
冬の温度調整にはヒーターを使いましょう。電気代や設置場所についてはおすすめの水槽用のヒーターで紹介しています。
夏は高い水温にならないように、冷却ファンを入れておきましょう。
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餌の量を控えめに
グッピーは餌を与えれば与えるだけ食べることができますが、食べ過ぎが原因で肥満になったり消化不良で死んでしまう可能性が高くなります。
野生化では満足に餌を食べられることはなく、常に飢餓状態で泳ぎ回っていることも珍しくありません。餌の頻度は1日1回、腹八分を目安に与えすぎないようにしておきましょう。
繁殖をさせない
繁殖活動はエネルギーを多く消費するため、繁殖を重ねるほど寿命が短くなり易いです。
オスとメスで混泳させていると毎月1回のペースでどんどん繁殖してしまうので、繁殖させたくないときは隔離しておきましょう。
ストレスを感じさせない
グッピーは図太い性格をしているので、そうそうの環境ではストレスを感じることはありませんが、春や秋などの昼夜の気温差が激しかったり、水質悪化が進むとストレスで体調が悪くなって病気にかかってしまいます。
特に稚魚が増えている水槽では水質悪化が早く、一斉に死んでしまうことも珍しくありません。週に1回は水換えをして新鮮な水を保ってあげてください。
また、強い水流は苦手なので、水の吐き出し口をガラス面にするなど、弱くするための工夫をしてあげましょう。
グッピーの寿命が近いときの兆候
グッピーの寿命が近づくと次の兆候がみられるようになります。
このような症状が見られたら、別の飼育容器に移動させて、水流を弱くして、水草をたくさん入れて落ち着ける環境で看取ってあげましょう。
チェックポイント
- 水草のかげでぼーっとしている
- 水底でじっとしている
- 体色のツヤがなくなる
- ヒレの張りがなくなる、ところどころで切れている
グッピーの寿命についてまとめ
今回はグッピーの寿命について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
平均寿命は1年と長くはありませんので、少しでも長く生きてもらえるように、飼育水の管理や餌やりなどきちんとお世話してあげてくださいね。
短い命ではりますが、しっかりと愛情を持って育てることで、元気な子供をたくさん産んでくれたり、見事な体色を見せてくれるようになりますよ。
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グッピーの種類と飼育方法|値段や性格、大きさは?