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エリマキトカゲの飼育方法|値段や大きさ、寿命、なつく性格?

2019-03-31

エリマキトカゲは特徴的な襟(エリ)を広げた姿が恐竜を思わせる野性味あふれた姿が大人気のトカゲで、ペットとして飼育する人も多いです。

今回はそんなエリマキトカゲの特徴や飼育方法について紹介していきます。

エリマキトカゲの生態と特徴

エリマキトカゲの飼育

エリマキトカゲはアガマ科エリマキトカゲ属に分類されています。オーストラリアやインドネシアに生息しています。

オーストラリアに生息するエリマキトカゲは砂漠地帯での乾燥を好んでおり、インドネシアに生息するエリマキトカゲは森林地帯など多湿の環境を好んでいます。日本から輸入される個体はほとんどがインドネシア産です。

名前の通り、首元には立派なエリマキが付いています。天敵が来たときやオス同士でメスを奪い合うときにはエリマキを大きく広げながら口も広げ、シャーッと鳴き声を出しながら威嚇します。臆病な性格をしており、威嚇をしても敵が逃げない時は、エリマキを広げたまま、後ろ足で二足方向で安全な木陰まで走って逃げます。

独特な逃げ方から活発なイメージをもたれますが、普段はおとなしく、木の上に止まって動くことはほとんどありません。昼行性で朝になると日光浴をして体を温めてから餌を求めて動き始めます。完全な肉食性で餌はコオロギやチョウチョなどの昆虫から小動物を捕食します。

体の大きさ

エリマキトカゲの大きさは平均して70cm、最大だと90cmまで成長します。樹上棲トカゲの中でも大型種になります。

寿命の長さ

エリマキトカゲの寿命は平均して10年ほどですが、上手に育てることで15年は生きることができます。

大人しい性格でなれてくれる

エリマキトカゲは人なれしやすい性格で、ハンドリングも可能です。

最初は警戒心が強いため、飼育を始めて1ヶ月ほどしてからハンドリングのために飼育者に慣らしていきます。まずはピンセットから餌をあげることで飼育者の匂いを覚えさせます。次に手のひらに餌をおいてむこうから手のひらに乗ってくるように誘導していきます。飼育者が顔を近づけた時に寄ってくるようになったら、そのままハンドリングすることができますよ。

基本的にはおとなしいですが、驚かせるとパニックになって飛び跳ねるので、ハンドリング中は無理やり触らないようにして騒音にも注意してください。

エリマキトカゲの飼育環境

エリマキトカゲの飼育

エリマキトカゲは大型のトカゲのため、飼育ゲージは巨大なものが必要です。ケージと周辺器具の初期費用で13万円ほどみておくといいですよ。

必要なケージの大きさ

エリマキトカゲは木の上で生活する種類ですが、枝に縦止まりするため、横幅、高さ、奥行きの全ての大きさが大切になります。しかし、一度お気に入りの場所を決めたらあまり動かないので、そこまで大きなものが必要というわけではありません。

ケージの大きさは高さで体長の1.5倍、幅と奥行きは体長と同じ大きさが必要です。体長が80cmの個体だと80cm(横幅)×80cm(奥行き)×120cm(高さ)以上が目安です。この大きさは規格品として販売されていないので、特注で依頼しましょう。

蒸れに弱いため、ケージは通気性をよくするために、上部と左右が金網になっており、前開きタイプのものを選びましょう。

ライトは紫外線とバスキングの2つが必要

エリマキトカゲはビタミンを作るための紫外線を含んだUVライトと、体を温めるためのバスキングスポットを作り出すバスキングライトの2つが必要です。1日8時間は点灯するようにしてください。

ライトに飛びついて止まり木としたり、エリマキの部分が接触して火傷することがあるため、なるべくケージの外にライトを設置してください。ケージ内に入れるときは必ず接触しない場所に設置してくださいね。

エリマキトカゲのライトについては爬虫類に必要なバスキングライトと紫外線ライトで詳しく紹介しているので、ご参考ください。

床材の選び方

エリマキトカゲの床材は湿度を保ちやすいヤシガラマットがおすすめです。フンや尿をしたときは部分的にこまめに交換するようにしてください。

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全身が浸かる大きさの水容器

水容器は水を飲むためだけではなく、脱皮前に皮膚から水分を吸収するために使います。タッパなど全身が浸かれる大きさの容器を準備して、毎日カルキを抜いた新鮮な水に交換してください。

水容器から水を飲まない時は動いている水しか飲まない個体ですので、エアレーションで水の流れを作りましょう。

レイアウトは登り木で高さを作る

エリマキトカゲは木に登って休憩しているので、登り木が大切です。登り木はエリマキトカゲの胴体よりも太いものを用意して、ぐらつかないように縦向きに設置して、しっかりと固定してください。ケージの大きさにもよりますが2本ほどいれておけば大丈夫です。

狙っている位置に止まらずに、歩き回っている時はレイアウトが気に入っていない時ですので、様子を見ながら配置や枝の角度を変えてあげてくださいね。

観葉植物などは掃除の邪魔になるので、入れない方が日々のメンテナンスが楽ですよ。

エリマキトカゲの飼育方法

エリマキトカゲの飼育

エリマキトカゲは丈夫なトカゲなので飼育は難しくありませんが、湿度の管理には気を使ってあげる必要があります。

値段と販売場所

エリマキトカゲは30cm前後の個体が2万5千円ほどの値段で販売されています。

爬虫類は対面販売が義務付けれれているので、ネット通販で購入することはできません。人気の生き物なので販売量も多く、爬虫類専門店で比較的容易に見つけることができますよ。入荷量が多くなる春先の暖かい時期になった探し始めましょう。

飼育に適している温度

エリマキトカゲは高温の環境を好んでおり、適している温度は24度〜28度、バスキングスポットだと30度〜35度必要です。

寒さに弱いので、冬場は大きい保温球か暖突で上部から熱するか暖房をつけることで、ケージ全体を温めるようにしてください。30度を超える夏は冷房をつけてあげてくださいね。

おすすめの爬虫類用ヒーターで紹介しているので、ご参考ください。

飼育に適している湿度

エリマキトカゲは多湿の環境好むため、夏場は夜に1回、乾燥している冬は朝夜の2回ほど霧吹きをして湿度70%を保ってください。同時にケージ内の蒸れに弱いので、通気性のいい場所にケージを置いて、場合によっては小さなファンで風を当ててあげてくださいね。

温度が適切でないときは拒食してしまったり、水不足は脱水症状を引き起こすため温湿度計でこまめにチェックしてくださいね。

餌は昆虫がメイン

コオロギ

エリマキトカゲはコオロギやゴキブリ、ミルワームなどの生き餌や冷凍マウスが主食になります。昆虫食だけでは栄養不足なので、専用のカルシウム剤をまぶしてからピンセットで目の前まで持っていて与えてください。餌になる昆虫にも栄養価の高い餌やビタミン剤を与えてください。

慣れてくるとレパシーのグラブパイやブレンドフードなどトカゲ用の人工飼料も食べてくれる個体もいます。餌付けするためにはいつも食べている餌を2回ほど与えてから人工飼料に切り替えて、誤解して食べてくれるか試してみましょう。人工飼料を食べられると栄養バランスの管理や日々の餌やりが簡単になるので、ぜひ挑戦してくださいね。

餌の頻度は幼体は毎日食べられるだけ与え、大人になると3日に1回食べられるだけ与えてくださいね。

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エリマキトカゲについてまとめ

エリマキトカゲの飼育

エリマキトカゲは見た目の印象強さから凶暴なトカゲと思われがちですが、実はとても臆病で向かってくる敵には走って逃げるほどの性格をしています。

慣れていないうちは湿度の管理が大変ですが、比較的丈夫な生き物なので、様子を見ながら調整していく気力があれば問題ありません。なついてくると飼育者の手にのってくれたりかわいい一面を見せてくれます。

慣れてくるほどエリマキを広げてくれない!と悲しい問題も起きますが、飼育者さんに安心している証拠でもありますので、無理にストレスを与えずに、そのままの良い環境で飼育してあげてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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