ハムスターはいろんなものを食べることができるので、さまざまなおやつをあげることができて、餌やりがとても楽しいです。しかし、危険なものも多く、好奇心が旺盛で口に入りそうなものをなんでも食べようとするので注意が必要です。
ここではハムスターの餌について餌の量や与え方、おすすめのペレット、野菜、果物など詳しく紹介していきます。
ハムスターの餌の種類
ハムスターの主食はハムスター専用の人工飼料であるペレットです。他にも一部の野菜や果物、植物のタネ、昆虫などが候補になります。
基本的には人工飼料だけで必要な栄養を取れます。それ以外の餌を与えるときは、喜んでもらうためのおやつとして少量あげるようにしてください。
紹介する餌の種類
- ペレット
- 野菜
- 果物
- 穀物
- タネ
ハムスターの主食はペレット(人工飼料)
ペレットは穀物を粉末にした人工の餌で、ハムスターにとって必要な栄養がつまっています。
栄養面を考えると、ペレットだけ与えておけば、他の餌を与える必要がないほどです。反対にペレットを食べられないくらい他の餌を食べさせてしまうと、栄養の偏りが起きてしまうので注意してください。
ペレットの種類
ペレットには柔らかいタイプと硬いタイプの2つがあります。
普通のペレットは硬くなっており、ハムスターの歯を削るために役立ちます。柔らかいペレットは歯が発達していないハムスターの赤ちゃんや、顎の力が弱くなっている年老いたハムスターに使います。
ペレットをあげる量、何粒あげればいいの?
ハムスターは食べきれる量しか餌を食べないので、与える量にはそこまで気をつける必要はありません。1回の餌やりで適切な量は体重の5%になります。
体の大きなゴールデンハムスターやキンクマだと餌の量は10g〜15g、体の小さなジャンガリアンやロボロフスキーだと3gが目安です。
ペレットだと1粒あたりの重さがだいたい0.1gなので、ゴールデンハムスターで100粒、ジャンガリアンハムスターで30粒です。
ペレットの交換タイミング
古いペレットは消化不良の原因になるので、3日以上残っていたら捨てるようにしてください。理想は毎日食べきれる量を与えることです。
おすすめのペレット
ハムスターのペレットで人気の種類は、ニッパイの「ハムスターフードハード」か「プレミアムフード」です。
ハムスターフードは値段が安い餌ですが、栄養バランスが整っています。さらに餌が固いので、歯が伸びる問題が起きにくいです。デメリットは粒が大きいのでゴールデンハムスターやキンクマにしか与えられないことです。
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プレミアムフードは栄養が豊富で定番のペレットです。私の家ではこの餌を与えており、すでに飼育を初めて2年半ですがまだまだ元気にしてくれています。ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどドワーフハムスターにも与えることが出来ますよ。
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ブランド名がなく、安価なペレットには体に良くない物質が含まれている可能性が高く、短命になりやすいです。長生きさせたいときは、きちんとした餌を選ぶようにしてください。
ペレットを食べない原因
ハムスターにも好き嫌いがあるので、ペレットを食べない時があります。また同じペレットを食べ続けると飽きてしまいます。
そんなときは別のペレットに変更するか、水でふやかしてみてください。飽きがこないように、おやつなどで餌のバリエーションを増やしておくといいですよ。
ペレットを残す原因
ハムスターがペレットを残すようになったら体調不良の可能性があります。まずは体重が減っていないかこまめに確認してください。
体重が減っていないときは量が多いか、飽きていることが考えられるので、減らすか餌を変えるか検討してみましょう。
ハムスターのおやつ
ハムスターは雑食性なので、ペレットの他にも野菜や果物、タネなど多くのものを食べることができます。
餌のバリエーションが増やしていると餌に飽きることが少なくなり、効率的に水分やビタミンを得ることができます。しかし、ペレット以外の餌を与えすぎると栄養過多になって肥満の原因にもなってしまいます。
おやつをあげるとハムスターが喜んでくれるので、仲良くなるために量を守って積極的に使っていきましょう。
ハムスターにおすすめの野菜
野菜は料理中に用意できるので、お手軽なおやつです。いつから食べさせてもいいので、子供の時から積極的に与えましょう。
ハムスターが食べてもいい野菜とダメな野菜があるので、しっかりと把握しておいてください。あげる前につど調べておくと安心です。
生野菜は1日以上時間が経つと腐ってしまうので、食べ残しは捨てるようにしてくださいね。
あげてもいい野菜
ハムスターにあげてもいい野菜はキャベツ、白菜、サラダ菜、人参、ブロッコリー、サツマイモ、カボチャ、パプリカ、大根、きゅうりなどになります。
人参は生でも食べさせることができますが、子供や歳を取ったハムスターは歯が弱いので、茹でたり、レンジでチンしてあげましょう。
あげたらダメな野菜
レタスやトマトは食べることはできますが、水分が多く、下痢になりやすいのでさけておいた方がいいでしょう。ねぎやたまねぎ、ニラには中毒性があり、少しでも食べてしまったら死に至ることがある危険な野菜です。
ハムスターは食べたものを吐き出させるほどの体力は無く、もし食べてしまったときは2日〜3日以内に症状が出ないように祈っておくしかできません。
野菜をあげる量と頻度
野菜は水分やビタミンが取れるので、少量であれば毎日与えても問題ありません。野菜の大きさは5mm角を目安に、ハムスターが手に抱えられる量にしてください。
ハムスターにおすすめの果物
ハムスターは果物も食べられますが、果物は甘味があって嗜好性が強いので、主食のペレットを食べにくくなることがあります。
あげる量は多くても週に1回以下にしておいてくださいね。
あげてもいい果物
バナナやリンゴ、イチゴ、みかんをあげることができます。1回にあげる量は5mm以下にしておきましょう。
あげたらダメな果物
アボガドはけいれんを引き起こし、モモは中毒症状を起こすのであげないでくださいね。
ハムスターにおすすめの穀物
麦やソバの実、トウモロコシなどの穀物はビタミンやミネラルが含まれており、栄養バランスのいい餌です。小鳥の餌には様々な穀物が含まれているので、便利ですよ。
ハムスターにおすすめの野草
ハムスターは野草も食べることができますが、排気ガスや犬の尿の心配もあるので、家の庭やベランダで飼育した野草を与えるようにしてください。
野草ならタンポポ、クローバー、オオバコ、ナズナなどを与えることができますよ。
ハムスターにおすすめのタネ
ハムスターはひまわりの種だけではなく、アーモンドやカボチャのタネ、くるみなどもよく食べてくれます。
これらのタネ類は脂質が多いので、あげすぎると太ってしまうので注意が必要です。1日1粒でも多いくらいで、週に3粒以下にしておきましょう。
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ハムスターにおすすめのタンパク質
タンパク質が多い餌は、ハムスターの妊娠中や活動量が減少する冬の前など、たくさんの栄養が必要なときに使います。
おすすめの餌はゆで卵の白身、小動物用のニボシ、ミルワームなどです。他にもささみを茹でたものも脂肪分が少なくていいですよ。
生きたミルワームについてはミルワームの繁殖と飼育方法で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
歳をとったハムスターにおすすめの柔らかい餌
歳をとって硬い餌を食べられなくなったハムスターにはペレットを粉々に潰して、水を足し、団子状にかためたお手製の柔らかい餌を与えます。水分を含んでおり、腐りやすいので、毎日交換するようにしておきます。
どうしても食べないときはペットミルクを水ボトルに入れて、糖分だけ確実にとらせるようにしてくださいね。
長生きの方法や老化の症状についてはハムスターの寿命で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ハムスターに食べ物をあげる時間と頻度は?
ハムスターは夜行性なので、餌の頻度は1日1回、活動前の19時頃にいれてあげましょう。
餌はすぐに食べるわけではなく、夜間に運動して、休憩しながら食べています。エサ入れに入れ、放置しておいてくださいね。
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ご飯は入れっぱなし?食べる分だけいれる?
ハムスターの餌は入れっぱなしがおすすめです。1日かけてゆっくりと食べるので、なくならないように注意しておきましょう。
次に餌をあげるときにちょうどなくなっているくらいの量が理想的です。
1日餌をあげなくても大丈夫?
しっかりと健康的に育っているハムスターであれば1日餌をあげなくても、元気に生きています。2日間以上あけると危険です。
ゲージのいろんな場所に隠しておくことで、すぐに食べるのを防止できるので、試してみるものいいですよ。
ハムスターが餌を食べない理由は?
餌をためて食べてくれない
餌を入れっぱなしにする理由にもつながりますが、ハムスターは餌の量が少ないと、すぐに食べず、自分の巣に蓄えるようになります。
また寒くなってくるとこの習性が増えてきます。餌が巣にあることで安心したいんですね。
衛生上よくないので、全ての餌を捨ててしまいたいところですが、ハムスターがショックを受けてしまうので、少しづつ減らすようにしてください。特に野菜などの腐りやすいものを優先して捨てましょう。
病気になっているかも
ハムスターが病気にかかると餌を食べようとせず、巣箱に引きこもってしまいます。
ハムスターがかかりやすい病気で紹介しているので、症状や対策方法を確認してください。
ハムスターの餌についてまとめ
今回はハムスターにおすすめの餌や与える頻度について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
食べてくれる餌の種類が多いので、人工餌をメインとして野菜やひまわりの種など餌のバリエーションを増やして、もっと仲良くなってくださいね。
おやつを与えすぎると、栄養のある人工餌を食べる量が減ってしまうので、与えすぎには注意してください。