ロボロフスキーハムスターは最小のハムスターです。そのかわいい姿でケージ内をせわしく走り回る姿に一目惚れしてしまった人も少なくないのではないでしょうか。
それでもジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターと比べるとそこまで人気のあるハムスターではありません。
今回はそんなロボロフスキーハムスターの値段や販売場所、おすすめの餌、寿命、飼育が難しい理由など詳しく紹介していきます。
ロボロフスキーハムスターの生態と特徴
ロボロフスキーハムスターは最小のハムスターです。
体色は背中の部分は茶色やねずみ色で、目の上に白い眉毛があり、カラーバリエーションが豊富です。全身真っ白のアルビノや茶色の部分が少ないパイドなど珍しい種類もいます。
ハムスターの中でも縄張り意識が低いので、多頭飼いすることができる種類としても知られています。ハムスターの多頭飼いで詳しく紹介しているので、ご参考ください。
大きなケージでハムスター王国を作ってみるのもいいかもしれませんね。
臆病な性格
ロボロフスキーハムスターは臆病な性格をしているので、なつかせるのには少し苦労します。最後までなつかないこともあります。
かなり活動的で、落ち着きがなく、ケージ内を慌ただしく動き回る様子は見ていて楽しいです。
体の大きさ
ロボロフスキーハムスターの体の大きさは7cm、体重は最大でも25gです。ジャンガリアンハムスターの大きさ9cmと比較すると一回りほど小さいです。
寿命の長さ
ロボロフスキーハムスターの寿命は平均して1年半~2年です。人間の30倍の速さで年齢を重ねていき、2年で60歳ほどになります。
ハムスターの寿命で年のとり方なども詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ロボロフスキーハムスターの飼育が難しい理由
ロボロフスキーハムスターは臆病な性格をしているので、人間になつくことはほとんどなく、ケージから出して一緒に遊ぶというよりは、ケージ内で鑑賞するだけになりやすいハムスターです。
人間からは逃げることが多く、手に乗せても暴れ回ります。手乗りなどで触れ合うのは難しいと思っておきましょう。
さらにロボロフスキーハムスターはトイレの場所をなかなか覚えてくれないので、床材の掃除の手間があります。
見た目はかわいいのですが、これらの理由で飼育を諦める方が多いです。
ロボロフスキーハムスターの飼育環境
ロボロフスキーハムスターの飼育設備は同じドワーフハムスターのジャンガリアンハムスターのものと同じです。ゴールデンハムスターのものは大きいので、購入時に注意しましょう。
必要なケージの大きさ
ロボロフスキーハムスターのケージには水槽と金網の2タイプがあります。
水槽のケージは透明度が高くて鑑賞しやすいですが、風通し悪いので、臭いがこもりやすいです。金網タイプは風通しが良いですが、金網部分を噛む癖があるハムスターには使うことが出来ません。それぞれメリットとデメリットがあるので、飼育スタイルに合わせて検討してください。
ケージの大きさは横幅で40cm、奥行きで30cm以上あれば十分です。ただ、散歩をしないので、一回り大きい60cmのケージを選んであげてもいいですね。
ハムスターにおすすめのケージで紹介しているので、ご参考ください。
床材は紙製がおすすめ
ロボロフスキーハムスターの床材は紙製、ウッドチップ、牧草の3種類があります。これは見た目の好みで選べばいいですが、ウッドチップや牧草はアレルギーなどのトラブルが起きることがあるので、紙製を使うことが多いです。
それぞれの特徴についてはハムスターの床材で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
床材の掃除は、おしっこなどで汚れた部分を毎日交換し、月に1回は全交換をしてください。
隠れ家になる巣箱
ロボロフスキーハムスターは臆病な性格をしているため、隠れ家になる巣箱は必須です。デザイン性に優れていて、かわいい巣箱が多く販売されているので、楽しく選ぶことが出来ます。
おすすめの巣箱は陶器製か木製です。ハムスターの巣箱で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
体に合った大きさの回し車
野生のロボロフスキーハムスターは長い距離を走り回るので、運動不足を防ぐために回し車が必要になります。ドワーフ用の体に合った大きさのものを選んでくださいね。
ハムスターにおすすめの回し車で紹介しているので、ご参考ください。
体が濡れない水容器
ロボロフスキーハムスターは体が濡れるのを嫌がるので、置き水ではなく、給水器が必要になります。2日に1回は水を交換して新鮮な状態を維持してくださいね。
エサ入れ
ロボロフスキーハムスターは必要以上に餌を食べることはないので、エサ入れには常に餌をいれている状態にしておきます。腐らないようにだけ注意しておきましょう。
トイレの覚えは悪い
ハムスターはきれい好きで、決まった場所にトイレをしますが、ロボロフスキーハムスターはトイレの覚えが悪いので、苦労します。
どうしてもトイレを覚えないときは、おしっこをした場所をこまめに掃除してあげましょう。ハムスターのトイレのしつけ方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ロボロフスキーハムスターの値段と販売場所
ロボロフスキーハムスターの値段は1,500円~2,000円程です。ジャンガリアンハムスターよりも値段が高く、販売数も1店舗で1~2匹ほどと少なめです。
入手方法はホームセンターやペットショップの販売店で購入をするか、ブログを書いているブリーダーに直接連絡を取る、里親募集の掲示板で探すなど様々です。
気温が暖かくなる春から取り扱い数が増えてくるので、その時期になったら探し始めてみましょう。
ロボロフスキーハムスターの飼育方法
ロボロフスキーハムスターの飼育方法は他のハムスターと同じく、難しいことはありません。
飼育に適している温度
ロボロフスキーハムスターに適している温度は18度~25度です。寒さには弱いので、絶対に10度を下回らないようにハムスター用のヒーターなどで保温してあげてください。
慣れないうちから温度の調節をするのは大変なので、温度調節が不要な4月から飼育を始めると少しだけ楽になります。
ハムスターの温度で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
餌はペレットを与える
ロボロフスキーハムスターの餌はハムスター用のペレットを与えておけば、大丈夫です。
おやつとなるヒマワリの種やキャベツなどの野菜を与える必要はありません。ただ、人の手から大好物のおやつを貰うことで、ロボロフスキーハムスターになついてもらえる可能性が出てくるので、積極的に試してみると良いですよ。
食べさせていい餌についてはハムスターの餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
かかりやすい病気と治療方法
ロボロフスキーハムスターは乾燥地帯に生息しているため、多くの水分を必要としていませんが、キャベツやキュウリなど水分が多い野菜を食べさせると下痢になることがあります。
下痢は脱水症状を引き起こして、最悪の場合は死に至ります。下痢になったときの対処法についてはハムスターの下痢で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
他にも様々な病気にかかる可能性があります。ハムスターの病気一覧で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
ロボロフスキーハムスターの繁殖方法
ロボロフスキーハムスターは繁殖させやすいので、初心者でも十分に狙うことが出来ます。繁殖力が高く、増えすぎには注意してください。
お見合いから出産まで
ロボロフスキーハムスターを繁殖させるときは、最初にオスとメスのお見合いから始めます。別々のケージに入れて1週間程度お互いの姿を見れるようにしておきます。
慣れてきたら、同じケージに入れて喧嘩をしないか注意深く観察してください。うまくいくと5日程度で交尾をし始めますので、それが終わったらまた別々のケージに戻してあげましょう。
メスのロボロフスキーハムスターは妊娠から3週間ほどで赤ちゃんを産みますよ。出産の兆候としてはメスのお腹は大きく膨らみ、ほとんど動かなくなります。そして、1回の出産で4匹~6匹ほど生まれます。
ハムスターの繁殖方法で紹介しているので、ご参考ください。
赤ちゃんの育て方
ロボロフスキーハムスターのメスは出産後はストレスを抱えやすく、親子に危険が迫っていると感じると子供を共食いしてしまうので、必要以上に観察するのはやめておきましょう。
こちらからは親への餌やりと水換えだけにとどめておけば、ロボロフスキーハムスターのメスが自然と子育てを赤ちゃんを育ててくれます。詳しくはハムスターの赤ちゃんの育て方で紹介しているので、ご参考ください。
ロボロフスキーハムスターの赤ちゃんはだいたい4週間ほどで大人になって、また繁殖が出来るようになりますよ。
ロボロフスキーハムスターについてまとめ
今回は最小のハムスターで知られているロボロフスキーハムスターについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
臆病な性格でなついてくれないのでふれ合いを楽しめなかったり、トイレを覚えてくれないので飼育の手間が増えたりなど、他の人気ハムスターにはないデメリットもあります。
それでも多頭飼いができたり、ケージをせわしく動き回る姿は見ていてとてもかわいいものです。ケージ内をこったレイアウトにするのも楽しいですよね。
他のハムスターとは変わった楽しみ方が出来ると思いますので、興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。
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