ミジンコの生態と飼い方!種類や繁殖、おすすめの販売場所や採取方法は?

理科の教科書でミジンコの姿を見たことがある人は多いのではないでしょうか。ミジンコは動物性プランクトンと呼ばれており、自然界では他の生き物の餌として非常に重要な役割を果たしています。それだけではなく、見た目もかわいさに惹かれて、ミジンコを専門に飼育する人もいるほどです。

今回はそんなミジンコについて飼育容器やおすすめの餌、繁殖や飼育のコツを詳しく紹介して生きます。

ミジンコの生態

ミジンコの飼育

ミジンコは植物性プランクトンを食べて生活している動物性プランクトンです。プランクトンとは自力でちゃんと泳げる力がない浮遊生物のことをさしています。

甲殻類に分類されているのでエビやカニと同じ生き物ですが、体は非常に小さく、目でギリギリ見えるか見えないかの大きさをしています。

水の流れが穏やかな水辺を好んでおり、田んぼや池など日本全国に分布しています。水草をつつくと小さな黒い生き物が一斉に動き出しますが、それがミジンコです。

全身が透明な体で覆われており、顕微鏡で心臓から各器官まですべての臓器を見ることができます。

ミジンコの目の構造は特殊で、複眼(複数の目)が単眼(一箇所に集まっている)になっています。横からみると手のような触覚が生えており、とてもかわいいのですが、正面から見ると黒い点が1つだけある不気味な生き物です。

漢字では微塵子と非常に小さなチリのように見えることが由来になっています。英語では水中をジャンプするように泳ぐことからwater fleaと書き、水中のノミという意味があります。

ミジンコの種類一覧。大きさや見分け方は?

ミジンコの飼い方

ミジンコの種類は多く、10種類以上います。それぞれ泳ぎ方や見た目で違うので、簡単に見分けることができますが、とても小さいので顕微鏡が必要になってきます。

大人のミジンコだと目でも見ることができるので、成長してから判断するのも可能です。

大きさの比較なども合わせて代表的な4種類を紹介していきますね。

ミジンコ

ミジンコの基本種で体長は2mm〜3mmになる大型のミジンコです。

左右の腕を使って、バタフライのように上手に泳ぎます。

ケンミジンコ

体長は0.5mm〜1.0mmになる小型のミジンコです。細長い体と長い触覚が特徴的です。

腹部に小さい足がたくさんあり、犬かきのような泳ぎ方をします。まっすぐ泳ぐことができず、くるくる回りながら進んでいきます。

カイミジンコ

体長は1.0mm〜2.0mmになる中型のミジンコです。2枚貝のような姿が特徴的です。

自由形のように、両腕を交互に動かしならが泳ぎます。

オオミジンコ

体長は5.0mmまで成長する大型のミジンコです。サイズが大きいため、肉眼で内臓器官を見ることができます。

タマミジンコ

体長は1.0mm前後の小型のミジンコです。体が丸いのが特徴的です。

他のミジンコよりも殻が柔らかいので、熱帯魚の稚魚の餌として最も利用されている種類です。繁殖も簡単なのでどんどん増やすことができますよ。

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ミジンコの採取方法。どこに販売されているの?

田んぼ

ミジンコは水辺だとどこでもいるような生き物ですが、特に多く生息しているのは水の流れが少なくて、水草が浮いている池や田んぼになります。

日中は田んぼの土など泥の中で休憩しており、日の出や日の入りが近づいてくると水面に出てきます。捕獲する時はそのくらいの時間を狙いましょう。夜中だと懐中電灯を使っておびき出すこともできます。

捕まえ方は簡単で水面にいて、目視できるミジンコを目の細かい網ですくうか、瓶で水ごとすくいあげれば捕まえることができますよ。

採取する場所が近くにないときは、乾燥卵か生きているミジンコがホームセンターやネット通販で販売されているので購入しましょう。

ミジンコの飼育容器や設備は?

トロ舟
ミジンコは水をはることができれば、どのような容器でも飼育することができます。2リットルのペットボトルやバケツで飼育する方が多いです。本格的に繁殖させたい時は水量が多いトロ舟を使います。

飼育数が多くなってくると死ぬ個体が急激に増え出すので、こまめに間引くか容器を増やすようにしてください。酸素を出すだけのエアレーションをいれておくと、より多くのミジンコを飼育することができますよ。

ミジンコにおすすめの餌は?

ホテイアオイ
野生のミジンコはクロレラやミドリムシなどの植物性プランクトンを食べて生活しているため、それらの餌が大好物です。家にあるものだと青汁の粉末やドライイーストを好んで食べてくれます。

一番おすすめの餌は苔が生えて緑色になったグリーンウォーターという水です。これは1週間ほど日当たりのいい場所に、水をはったバケツに熱帯魚の餌を入れておけば作ることができますよ。

熱帯魚を飼育して入れば、その飼育水に植物性プランクトンがいる可能性が高いので、そのまま使うことで餌を与えることになりますよ。苔が生えた水草があれば、ぜひいれてあげましょう。

水温に注意しなければいけませんが、ミジンコを飼育している容器も日光の下に置いておくことで、自然と植物性プランクトンが発生して餌をあげなくても成長していってくれるようになりますよ。綺麗な水には餌がないので、なるべく古い水を使いましょう。

ドライイーストなどをあげる時は、頻度は1日に2回、1〜2分で食べきれる餌の量を与えましょう。

ミジンコに適した水温は?

ヒーター

ミジンコに適した水温は15度〜22度でこの水温を保っていると元気に泳いでくれて、繁殖行動も活発になります。低温に強いので、10度近くになっても死ぬことはありません。

しかし10度以下になると徐々に死ぬ個体が増え始めるので、冬越しは難しくなります。基本的に野生のミジンコは冬越しができる卵を産卵して親ミジンコはすべて死んでしまいます。冬場でも飼育数を保ちたい時は温度調整機能のついたヒーターを入れてあげる必要がありますよ。

ミジンコの繁殖のコツ

ミジンコの飼育
ミジンコにはメスしかおらず、単独で繁殖していくことができます。繁殖力がかなり高いので、2〜3匹ほどいれた飼育容器の水温を23度前後にたもっておけば、1日で倍、2日でさらに倍とどんどん増えていきます。

しかし、飼育水の環境が悪くなってくるとオスが生まれるようになり、オスとメスが交尾をすることによって、耐久卵と呼ばれる悪い環境に強い卵が生まれ始めます。耐久卵は乾燥や低温、高温に強く、長くて数十年は卵の状態で孵化できるタイミングを待つことができます。

ミジンコとメダカは混泳できるの?

メダカ

ミジンコはメダカの大好物の餌なので、混泳をすることはできません。しかし、水槽内の栄養が十分にあると、メダカがミジンコを食べるスピードよりも繁殖するスピードの方が早くなるため、ミジンコがほとんど減らないということがおきます。

しかし、メダカの稚魚だと食べられないミジンコもおり、ケンミジンコなど殻が硬いミジンコなどになります。

熱帯魚やメダカの餌に適したミジンコは?

野生の小型熱帯魚や稚魚はプランクトンを食べており、ミジンコは大好物な餌の一つです。ミジンコを日々の餌として与えることができれば、人工飼料への食いつきが悪い魚でもしっかりと食べてくれるようになります。

多くいるミジンコの中でも餌として最もおすすめなミジンコはタマミジンコです。タマミジンコは稚魚でも食べれる殻の柔らかさをしているからです。

熱帯魚にミジンコを食べさせる方法

ミジンコのもっともいいポイントは生き餌なので食べ残しても水が悪化しないことです。また、稚魚の時はたくさん餌を食べられないので、1日に5回は餌をあげないといけないのですが、ミジンコを入れておけば、お腹が空くと勝手に食べてくれるので楽チンです。

ミジンコを与える時は、水槽に餌を入れたということを気づかせないといけないので、目の前にスポイトで落としてあげるといいですよ。

ミジンコの寿命は?

ミジンコの寿命は孵化してから約1ヶ月ほどになります。

耐久卵の状態だと、40年前の卵が孵化したという事例があります。

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