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アロワナに必要な水槽の大きさ|種類別にサイズを紹介

2018-07-16

アロワナは最大で100cmにもなる大型魚なので、飼育するための水槽も巨大なものになります。一般的に販売されている、60cm水槽や90cm水槽で飼育することはできません。

今回はアロワナの飼育に必要な水槽の大きさや選び方、値段、水槽の手入れ方法など詳しく紹介していきます。

アロワナの水槽の選び方

アロワナの水槽

アロワナの飼育にはどれだけ大きな水槽を用意できるかは非常に重要です。アロワナの体が大きいということもありますが、遊泳力があり広々とした水槽を優雅に泳ぐ姿が魅力だからです。ギリギリいけるかな?というところで飼育を始めると、とてもかわいそうな目にあわせてしまいます。

必要最低限の水槽の大きさ

アロワナを単独で飼育するときの水槽の最低ラインは幅120cm×奥行60cm×高さ45cmの大きさです。このサイズであれば、グリーンアロワナ、アジアアロワナブラックアロワナノーザンバラムンディ、スポッテッドバラムンディなどの体長50cm以下の小型のアロワナを飼育することができます。

個体によっては大きくなることもあるので、餌の量を制限するなど、盆栽飼育を意識しておく必要があります。

90cm水槽ではギリギリいれることはできますが、飼育は出来ません。横幅で体長の倍もないような水槽では満足に泳ぐことができず、ストレスで寿命が短くなってしまいます。またストレスが原因で飛び出し事故も多くなります。

おすすめの水槽の大きさ

アロワナ水槽でおすすめの大きさは横幅が体長の3倍以上は用意してください。この大きさがあればUターンにも余裕が出てきて、優雅に泳ぐ姿を観察したり、しっかりと成長させることができます。

飼育するだけであれば、横幅は体長の2倍あれば十分です。65cm以下のアロワナだと150cm×75cm×60cmの水槽で飼育することができます。

体長が65cmを超えてくると180cm×90cm×60cmの水槽が必要になります。シルバーアロワナは体が大きいので確実にこの大きさが必要ですが、他の種類は個体によって変わってきます。

水槽は奥行きも大切!

アロワナ水槽の奥行きは体長のマイナス10cmが目安です。

アロワナは体が硬いのでUターンが苦手であり、横幅と同じくらい奥行きも大切です。体が柔らかいとされているシルバーアロワナブラックアロワナでも成長してくると体の厚みが増してきてしまいます。

奥行きがあることで、縄張り意識が少なくなったり、ストレスが減ったり、成長の抑制がなくなって奇形にならなかったりとメリットが多くなります。

高さはそこまで重要ではない?

アロワナは成長すると体高が15cmになり、高さ45cmの水槽だと水位が40cm程度しかないので、窮屈な印象を受けます。

飼育できないことはありませんが、高さ60cm以上の水槽を選ぶと余裕がでてきます。横幅と奥行きで水槽を選んでおけば、自ずと高さがある水槽になりますので、気にしなくても大丈夫です。

混泳時の水槽の大きさ

淡水エイ

アロワナを混泳させるときの水槽の大きさは混泳相手で決めてください。

ポリプテルス淡水エイなど下層に生息する大型魚だと150cm水槽で飼育することができます。同じ生活スペースになるアロワナ同士やガーパイクスネークヘッドと混泳するときは180cm水槽が必要です。

成長に合わせて水槽サイズを変えていこう

アロワナの幼魚は臆病な性格をしており、体の大きさに対して水槽が大き過ぎるとストレスを感じて、餌食いが悪くなります。

体長が20cmまでは60cm水槽で飼育して、35cmまでは90cm水槽で飼育してあげましょう。水槽を複数用意できないときは、大きな水槽にセパーレーターをいれて区切ってあげてくださいね。

アロワナの水槽の値段と販売場所

アロワナの水槽

アロワナの飼育に必要となる120cmの水槽はギリギリ市販されているサイズになるので、ネットや熱帯魚専門店で手軽に購入することができます。

水槽の値段

90cm以上の水槽はガラスでは割高になるでの、アクリル製であることが多いです。

値段の目安は、120cm×60cm×45cm水槽で4万円〜6万円、150cm×75cm×60cm水槽だと5万円〜15万円、180cm×90cm×60cmだとオーダーで20万円〜40万円で販売されています。

購入場所

アロワナの水槽は120cm水槽なら熱帯魚専門店で取り寄せたり、楽天やヤフオクなどのネット通販で購入することができます。

それ以上の大きさになると水槽を専門で作っている会社にオーダーする必要があります。だいたいの企業さんがネット通販をしているので、検索してみましょう。楽天やアマゾンなどショッピングモールで販売されていることはありません。

アロワナの水槽の立ち上げ方法

アロワナの水槽

アロワナの水槽の置き場所から飼育に必要な器具、立ち上げ方法を紹介していきます。水槽が決まってからも飼育ができるまで準備に時間がかかりますので、事前に用意しておきましょう。

水槽の重さを考えて、設置場所を決める

水を入れた時のアロワナの水槽はとても重く、一般家庭の床では抜けてしまうことがあります。事前に確認をしておきましょう。

水量の重さは(横幅)×(奥行き)×(高さ)/1000で計算することができます。例えば、120cm×60cm×45cm水槽にめいいっぱい水を入れると、水の重さは324kgになります。

一般家庭の床の耐荷重は250kgを想定されているので、120cm以上の水槽を使うときは補強の有無を確認しておいてください。

飼育に必要なもの

水槽以外にもアロワナの飼育に必要なものはたくさんあります。きちんと揃えておいてくださいね。

フィルター 大型魚のフィルターは、物理ろ過に優れており、定期的な掃除がしやすい上部フィルターかオーバーフロー方式が一般的です。酸素不足がみられるようなら、大型の投げ込み式フィルターを追加してあげてくださいね。
照明 照明は体色に合わせた色を選びましょう。紅龍には赤色を、青龍には青色を、金龍には白か黄色です。周りの環境が白っぽかったり、体色と違う色を使うと、体色が薄くなってしまいからです。
水槽の蓋 びっくりして水面を跳ねることが多いので、飛び出さないように水槽の蓋は必須です。パワーが強いので、しっかりと固定しておいてくださいね。
ヒーター 低水温に弱いので、冬は水槽用のヒーターが必要です。水温は25度前後に設定してください。W数と電気代は120cm水槽で500Wを入れておくと1ヶ月で3,500円ほどかかります。それ以上の水槽だと暖房をつけたほうが安くなりますよ。
水温計 水温はとても重要な指標なので、必ず設置して毎日確認してください。昼夜の温度差が激しい時は体調によくないので、ヒーターをいれて水温を固定してください。

水槽の立ち上げ方法

アロワナ水槽の立ち上げは、一般的な熱帯魚水槽の立ち上げ方法と同じです。

立ち上げで重要なポイントとして、立ち上げたばかりの水槽には糞や餌の食べ残しから発生する有害物質を分解するバクテリアがいません。バクテリアがいないと有害物質がたまって、生活できる環境ではなくなるので、最初に増やしておく必要があります。

バクテリアを増やすには、他の水槽で使っているフィルターを水槽につけてこするか、パイロットフィッシュを使います。水質の安定には2ヶ月は必要になるので、飼育前に準備しておきましょう。

立ち上げの手順

  1. 水槽台の置き場所を決める
  2. 水槽とフィルター、照明をセットする
  3. 水槽に水を入れて、ろ過フィルターを回す
  4. 水漏れがないか確認する
  5. 水を入れてバクテリアの繁殖を待つ
  6. 水質を毎日チェックして安定していることを確認
  7. アロワナをいれても問題ありません。

アクアリウム水槽の立ち上げ方でも詳しく紹介しているので、ご参考ください。

水槽のレイアウトはシンプルに

アロワナの水槽レイアウトは体が傷つくことをさけるためと、掃除のしやすさのために、なにも入れないベアタンクで飼育することが多いです。

水槽が白っぽいとアロワナの体色がとぶことがあるので、光量は弱くして、水槽のバックや底面を黒っぽくします。

幼魚のときは臆病なので、落ち着かせるために底砂をひいたり、流木を置くといいですよ。

アロワナの水槽の日々のメンテナンス

アロワナの水槽

最後にアロワナを飼育していく中で必要になるお世話を紹介していきます。特に水換えについては全ての魚飼育に必須の作業であり、手間暇おしまずに取り組んでくださいね。

水換えの方法

アロワナはフンをたくさんするので、水が汚れやすく、飼育水は週に1回、1/3ほど交換する必要があります。水換えを無しにアロワナを飼育することはできません。

最初にカルキを抜いた水を用意しておきます。カルキの抜き方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

まず1/3ほど水槽の水を抜いてから、ゆっくりと1時間ほどかけて水を足していきます。水は水温を手で確認してからいれましょう。水量が多いので、漏れないように注意してください。

日々のメンテナンスとして、糞や食べ残しがあったら、ホースで水ごと吸いだすようにしておくことで、水質悪化を防ぐことができます。

水槽の掃除の方法

アロワナの水槽は半年に1回、全ての水を交換する必要があり、そのときに一緒に掃除をします。

フィルターのろ材や底砂にはバクテリアが繁殖しており、これを水道水で洗うと死滅してしまうため、この2つは飼育水で軽く洗い流す程度にしておきます。他の水槽や流木、石などは水道水でじゃぶじゃぶと洗ってしまってください。

90cmを超えるとアクリル水槽であることが多く、傷つきやすいので、注意してください。ガラス面の掃除は普通のスポンジではなくメラミンスポンジを使います。

茶コケが掃除してもなくならない時

何度掃除してもガラス面や飼育設備に付着する茶コケが増えてくる時は、水槽内がフンや餌の食べ残しなどから栄養過多になっている状態が考えられます。

これを防ぐためには、フィルターのろ過能力をあげるのではなく、定期的に水換えをするしかありません。最低でも週に1回の水換えを1ヶ月ほど続けて様子をみてください。

アロワナの水槽についてまとめ

アロワナの水槽

今回は大人気の大型魚、アロワナの水槽についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

大型の水槽は値段や大きさだけではなく、重量もあるので、気軽に家に置けるわけではありません。飼育する水槽以外にも餌になる金魚やメダカをストックするための60cm水槽も必要だったりします。

アロワナの飼育前にしっかりと水槽についての知識を得てもらい、のびのびと成長できる環境を用意してあげてくださいね。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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