メダカは丈夫な生き物なので、いろんな容器で飼育することができます。そのおかげでインテリアに優れた水槽や、屋外の自然にマッチした水槽、室内で鑑賞しやすい水槽など多くの種類から選ぶことができます。
今回はそんなメダカの水槽の選び方やおすすめの種類、立ち上げ方について紹介していきます。
メダカ水槽の選び方は?
メダカの水槽は飼育の目的に合わせて選びます。
飼育数が多いときは水槽の広さが重要になりますし、インテリアなら容器の形状を重要視しましょう。
基本的には水が入ればどのような容器でも飼育することが可能です。
メダカの飼育数と必要な水槽の大きさは?
メダカの水槽の大きさは飼育数に応じて選びます。目安は水1リットルにたいしてメダカ1匹です。
水槽が大きいほど水質が安定し、酸素も十分になるので飼育が楽になります。過密飼育をすると酸素不足になるので、エアレーションを複数動かして、2日に1回は水換えが必要です。
飼育数の目安を紹介します。
2〜3匹 | 2Lペットボトル |
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3〜4匹 | 金魚鉢 |
4〜10匹 | プラケース(虫かご) |
10〜15匹 | 30cmガラス水槽 |
15〜20匹 | 36cmガラス水槽 |
20〜30匹 | 45cmガラス水槽 |
40〜50匹 | 60cmガラス水槽 |
メダカにおすすめの水槽
屋内飼育で鑑賞するならガラス水槽
ガラス水槽は透明度が高くて傷がつきにくいため、もっとも屋内飼育での鑑賞に適している水槽です。
横幅は30cm~120cmと幅広く、専用のろ過フィルターやライト、水槽の蓋、水槽用のヒーターなど飼育設備も充実しています。
デメリットは重くて割れやすいので、しっかりとした水槽台が必要になることです。
家にもあるプラケース(虫かご)
プラケースはプラスチックで作られた飼育容器で、虫かごの素材として使われています。
傷がつきやすく、長く飼育していると透明度が悪くなるので、横からの鑑賞には向いていません。
メリットは大きなサイズでも安価に販売されており、入手が簡単なことです。短期間だけメダカを飼育したいときや、メダカの稚魚が増えすぎてしまったときに使いましょう。
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インテリアに使いやすい金魚鉢
金魚鉢やガラスコップは見た目を重視したつくりで、夏場に涼しみたいときにおすすめです。水槽のサイズが小さいので、テーブルでも安定します。
水量が小さいため、飼育数は多くても3匹程度に抑えておいてください。温度調整が難しいので、気温が暖かい春や夏だけの使用になります。
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屋外飼育なら発泡スチロールがおすすめ
発泡スチロールは断熱性と保温性が高く、夏や冬の屋外飼育で大活躍してくれます。
特に冬の寒い時期にメダカを越冬させるために、わざわざ睡蓮鉢から発泡スチロールに引っ越すことがあるほどです。
デメリットは耐久性は低く、数年使用するとボロボロになってしまったり、水を張ったまま移動させるのが難しいことです。崩壊する危険性があるので、室内での利用は避けておきましょう。
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水量が多く、レイアウトを楽しめるプラ舟
プラ舟は左官屋さんがモルタルを作成する時に使う容器で、ホームセンターで販売されています。
他の水槽と異なり、表面積がかなり広いので、メダカのビオトープなど自然に近い環境を再現したレイアウトで楽しみやすいです。
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睡蓮鉢(すいれんはち)
メダカの屋外飼育で一番使用されている水槽です。水草をいれたときの雰囲気がとてもよく、庭のインテリアとして人気があります。
水草の隙間からメダカが泳いでいる姿を見つけると心が和みますよ。
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メダカの飼育に必要な設備
メダカの飼育に必要なものを紹介していきます。
底砂の種類
底砂はメダカを飼育する上で、必須ではありませんが、底砂を敷いているほうが見た目がよく、メダカも落ち着いてくれます。
底砂を入れておくとバクテリアが繁殖しやすくなり、水質悪化を防いでくれます。反対に水換えが大変になるので、何も入れないベアタンクでの飼育も人気です。
大磯砂 | 大磯砂は黒っぽい色のもっとも基本的な観賞魚用の砂で、室内でのガラス水槽でよく使用されます。丸く角がないのが特徴ですが、粒の大きさで数種類あります。水質の影響がほとんどなく安価のため、初心者におすすめの砂利です。 |
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珪砂 | 珪砂はやや白っぽい茶色の砂利で、細かいものと粗いものがあります。粗いものは表面がザラザラしておりバクテリアが繁殖しやすいため、水質が安定しやすくなります。 |
川砂 | 目の細かい砂利です。屋内飼育でインテリア用の水槽の時にで使用されます。メダカは流れのゆるやかな水場に生息しており、それらの環境に一番近い砂です。メダカ本来の姿を観察することができますよ。 |
ソイル | ソイルは土を焼き固めた砂で、水草の育成に効果的です。草の根がはりやすく、栄養が豊富なので育成が難しい水草には必須の砂です。水質もメダカが好きな弱酸性に保ってくれます。高価なメダカを観賞魚として飼育するときに使われます。 |
赤玉土 | 屋外でプラ舟などで飼育している方がよく使います。コストパフォーマンスが良く、栄養が少なく苔が生えにくいです。表面がザラザラしているので、バクテリアが繁殖しやすく、水質が安定します。 |
水草
メダカの水槽に水草を入れておくと、見た目が綺麗になるだけではなく、水中にたまったフンなどの栄養分を吸収して、水を綺麗にする役割があります。
他にも喧嘩をさけるための隠れ家になったり、繁殖を狙うときの産卵場所になります。水草は育成が難しいことが多いので、はじめは飼育が簡単なものを選びましょう。
メダカにおすすめの水草で紹介しているので、ご参考ください。
ろ過フィルターとエアレーション
エアレーションはぶくぶくのことをさしています。どちらもメダカに酸素を供給する役割がありますが、ろ過フィルターはゴミを除去して水を綺麗にする機能がついています。
エアレーションはどんな水槽でも手軽に使用できますが、たくさんのメダカを飼育には向いていません。反対にろ過フィルターは水質悪化を防いでくれますが、ガラス水槽にしか使用できません。
ろ過フィルターは種類が豊富で、安価で設置しやすい外掛けフィルター、小型水槽でも強力なろ過を発揮できる底面フィルター、60cm以上の大型水槽に向いている上部フィルターがあります。
水温計
メダカは水温の適応範囲が広いので、春や夏の暖かい時期には水温計は必要ありません。
秋になると水温が下がってしまい、メダカが餌を食べなくなったり、動かなくなることがあります。そのときに水温計をもっていると、原因がはっきりとわかるので、用意しておいたほうが安心できます。
メダカの水温で紹介しているので、ご参考ください。
水槽用のヒーター
冬でもメダカが泳いでいる姿を観察したいときは、水槽用のヒーターが必要です。
低い水温に強いので越冬することが出来ますが、温度の変化があると弱ってしまうので、ヒーターをつけて水温を一定に保つ方が安全です。
ライト
ライトは屋内飼育で綺麗に鑑賞したい人に必要です。水槽内が明るくなるだけではなく、メダカの発色も良くなります。
繁殖には日照時間の長さが重要です。屋内飼育で繁殖を狙うなら用意しておきましょう。
メダカ水槽の立ち上げ方
メダカの水槽の立ち上げ方法を紹介します。屋内飼育でも屋外飼育でも立ち上げ方は変わりません。
水槽の立ち上げの手順
水槽立ち上げの手順
- 水槽の置き場所を決める
- 水槽を設置する
- 砂利を洗う
- 砂利を水槽に敷く
- フィルターとヒーターをセットする
- カルキ抜きした水を入れる
- 水草を植える
- フィルターの電源を入れて水の濁りを取る
- メダカを入れる
水槽の立ち上げ方で詳しく紹介しているので、ご参考ください。
水槽の飼育水の作り方
メダカの水は水道水から作ります。水道水には消毒用にカルキという塩素が入っているため、これを無くさないといけません。
カルキは中和剤を使うか、バケツに水を入れて1日太陽の下に置いておけば、抜くことができますよ。
カルキの抜き方で紹介しているので、ご参考ください。
水質を安定させるためにバクテリアが必要
バクテリアは水槽にたまったフンが有毒物質になるまえに無害な物質に変えてくれます。バクテリアがいない水槽は水がどんどん酸性に近づいていき、メダカが住めない環境になります。
新品の水にバクテリアはいませんが、1週間ほどメダカを飼育していると徐々に増加して、水質が安定していきます。最初はメダカの飼育数を1匹~2匹に抑えて、3日に1回は水換えをしてください。
新しく水槽を立ち上げる時には、魚を飼育していた古い水や砂を使うと、効率的にバクテリアを繁殖させることができますよ。
水槽の置き場所
メダカの水槽は直射日光が当たる環境だとコケがガラス面に繁殖して見た目が悪くなるので、水槽の置き場所には注意してください。特に屋外飼育でコケが生えやすく、コケ対策としてミナミヌマエビや石巻貝を混泳させておきましょう。
温度が変わりやすい電化製品の近くや、騒音が出るドアの近くも避けておきましょう。
メダカの水槽のレイアウト
メダカの美しさを引き出すために、メダカが一番目立つようにレイアウトを意識します。10匹以上の群泳を好みますので、中央に広い遊泳スペースをつくっておきます。
基本は背丈が低い水草や流木を前に持ってきて、水槽の後ろに向かって背丈を高い水草を植えていきます。
日本の河川をイメージして石や流木を多めに配置したレイアウトもおすすめです。
水流は弱くする
メダカは泳ぐのが苦手なので、水流は弱くしてあげましょう。
水流があると、落ち着くことができずに、ストレスを感じてしまいます。石や流木をうまく組み合わせて水流がない場所を作ってあげてくださいね。
メダカの水槽のまとめ
メダカの水槽は種類が多く、飼育スタイルによって柔軟に選ぶことが出来ます。
屋内飼育ではガラス水槽か金魚鉢、屋外飼育では発泡スチロールかプラ舟が一般的です。
水槽次第で役割や飼育方法が大きく変わるので、慎重に選んでくださいね。
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