ヘルメットゲッコーは大きな頭がかわいい、ペットとして人気の爬虫類です。飼育も簡単なので、初心者にもおすすめです。
今回はそんなヘルメットゲッコーの生態や特徴、繁殖、おすすめの餌など飼育方法について詳しく紹介していきます。
ヘルメットゲッコーの特徴
ヘルメットゲッコーはヤモリ科カベヤモリ属に分類されるヤモリの仲間で、正式名称はヘルメットヤモリといいます。アフリカのモロッコやサハラなどの、高温で乾燥した砂漠地帯に生息しています。
名前の通り、ヘルメットをかぶっているような頭をしており、丸い頭の形と反り返った首元が特徴的です。体は短くて頭が大きいので、そのアンバランスな二頭身が人気を集めています。ウリ科の植物の種のように丸い頭から、ウリボーヤモリという名称で親しまれています。
夜行性で朝は岩のくぼみや他の生き物が掘った砂の中で休んでいます。ニホンヤモリのように天井に張り付いたりすることができず、せいぜい低い木に登ったりする程度です。
大人しい性格で物怖じもしないので、観察とハンドリングがしやすく、楽しく飼育することができますよ。
体の大きさ
ヘルメットゲッコーの体の大きさは7cm~10cmになる小型のヤモリです。
寿命の長さ
ヘルメットゲッコーの寿命は平均して5年です。体が小さいので環境の変化に弱く、温度や湿度の管理をしっかりしないと、短命になってしまいます。
ヘルメットゲッコーの飼育環境
ヘルメットゲッコーはほとんど日光浴をしないので、専用のライトなどは必要なく、初期費用では1万円もあれば十分に設備を整えることができますよ。
必要なもの
- ケージ
- ライト
- 床材
- 水容器
ケージの大きさと選び方
ヘルメットゲッコーはガラス面を登ったりはしないので、床面積の広さが大切になります。ケージの大きさは30cm(横幅)×30cm(奥行き)が目安です。
爬虫類専用ケージであるグラステラリウム3030がちょうど、この大きさなので使い勝手が良いですよ。
大人しい性格なので多頭飼いすることもできます。そんなときは横幅45cm以上のケージを準備してあげてくださいね。
おすすめの爬虫類用ケージで紹介しているので、ご参考ください。
ライトは観賞用に
ヘルメットゲッコーは夜行性なので、バスキングライトやUVライトは必要ありません。観賞用に蛍光灯を入れておくと良いですよ。
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床材の選び方
床材は爬虫類専用の砂漠砂が、雰囲気もありおすすめです。フンや尿をしたらこまめに交換してください。厚みがありすぎると砂の中の風通しが悪くなるので、4cmほど敷けば大丈夫ですよ。
30cm四方のケージであれば、重さ2kgで厚さ3cmちょっとほど敷くことが出来ます。
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水容器
飲み水として使うので、水容器が必要です。毎日交換して、新鮮な状態を保ってくださいね。
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ヘルメットゲッコーの飼育方法
ヘルメットゲッコーは丈夫なヤモリなので、初心者にもおすすめです。日々のメンテナンスでも以下の3つをきちんとやっておけば大丈夫ですよ。
チェックポイント
- 餌を与える
- 必要に応じて霧吹きをする
- フンを取り除く
値段と販売場所
ヘルメットゲッコーの値段は1万5千円~3万円です。
4月になると海外で繁殖されたCB個体が多く入荷されてきます。ホームセンターではなかなか取り扱いが無いため、お近くの爬虫類専門店に探しに行ってみてくださいね。
おすすめのレイアウト方法
ヘルメットゲッコーは地表を歩き回るので、レイアウトを複雑にして、歩くスペースが減ってしまっては意味がありません。
レイアウトは低い流木や石を2~3個ほど入れることで、少しだけ立体移動できるようにしてください。
飼育に適している温度
ヘルメットゲッコーに適している温度は25度~28度と比較的、高温を好んでいます。
低温には弱いので、冬にはパネル式ヒーターをケージの下に敷いて、床を暖めるようにしてください。床の全面にヒーターを敷くと暑くなったときに逃げられないので、ケージの1/3くらいを占めるようにします。
おすすめの爬虫類用ヒーターで紹介しているので、ご参考ください。
適している湿度
ヘルメットゲッコーに適している湿度は40%~60%です。
乾燥には強いですが、規定値の湿度を下回るときは霧吹きをしてください。霧吹きなどは必要ありません。梅雨の時期に湿度が上がるようなら、床材に砂漠砂を入れたり、風通しが良い場所に置いて、湿度を調整しましょう。
湿度が不足すると脱皮不全とって、皮が最後まで剥けないようになってしまいます。そんなとき30度ほどのお湯を準備して、10分ほど温浴しながら皮をこすり落としてください。
飼育になれたら繁殖に挑戦しよう
ヘルメットゲッコーは繁殖が簡単なので、飼育になれてきたらぜひ挑戦してください。
生後1年で繁殖が可能になります。オスとメスを1匹ずついれておくと、自然と繁殖してくれます。小さいときからコオロギなどの生き餌をたくさん食べさせて、しっかりと成長させておきます。
卵は土の中に2個ほど産卵をします。産卵床床材を腐葉土にしたケージを産卵床として使います。産卵を確認したら、別のケージに移動させて湿度と温度管理を徹底します。
卵は産卵から2ヶ月ほどで孵化します。孵化する前に赤ちゃんでも食べられる大きさのデュビアを確保するために、こちらも繁殖をさせておきましょう。
ヘルメットゲッコーの餌は昆虫と人工餌がメイン
ヘルメットゲッコーは餌の食いつきが良いので、拒食などのトラブルは少ないです。
ベビーの頃は、栄養がたくさん必要なので、大好物のコオロギやデュビア、レッドローチなどを毎日食べられるだけ与えます。
成長してきたらレオパゲルやレオパブレンドフード、グラブパイなどのヤモリ用の人工餌に慣していきましょう。成体が餌を食べ過ぎると肥満になるので、餌の頻度は2日に1回にしておきます。
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ヘルメットゲッコーについてまとめ
今回は頭のアンバランス感がかわいいヘルメットゲッコーについて紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
普段はぼーっとしているくせに、餌を見つけたときにすさまじい早さで動いたりと、見ていて飽きることはありません。
餌に生きた昆虫を用意する必要がありますが、飼育は難しくないので、爬虫類飼育の初心者の方にもおすすめです。興味を持たれた方はぜひ挑戦してみてくださいね。
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