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金魚の繁殖と産卵時期|兆候や卵を産んだらどうする?

2018-10-16

金魚を元気に育てられるようになったら、ぜひ繁殖にトライしてみましょう。金魚は繁殖も難しいことはなく、オスメスを揃えてしっかりと餌をあげ、水質の変化を行うことで繁殖させることが出来ます。

今回はそんな金魚の繁殖方法や産卵、卵が生まれた後にすることなど詳しく紹介していきます。

金魚の繁殖はかんたんにできる?

金魚の繁殖

金魚はとても繁殖力が強い魚なので、初心者でも簡単に繁殖できます。

繁殖は金魚すくいで捕まえられるメジャーな和金だけでなく、らんちゅうピンポンパールといったかわいい金魚も同じ方法で狙うことができます。

金魚が産卵できる年齢

金魚のオスは2歳から、メスは3歳から産卵することができます。普段から栄養価の高い餌をあげて、しっかりと成熟させておいてください。

8歳は超えると繁殖力が落ちるので、若い個体を選んでください。

金魚を成熟させるためのおすすめの餌や与え方については金魚の餌で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

金魚の産卵時期!何回産卵するの?

金魚の繁殖期は水温が20度前後になる春〜夏の間になります。金魚用のヒーターをいれておけば秋でも産卵してくれますが、冬は10度前後の低水温で飼育しておかないと繁殖期に産卵しにくくなります。

1回の繁殖で約500個を、1〜3週間おきに繰り返し産卵します。生涯の産卵数は5,000個〜10,000個ほどになります。

産卵の時間帯は早朝の7時までには終わっており、1時間ほどかけて行われますよ。

水温管理については金魚の水温で詳しく紹介しているので、ご参考ください。

金魚を繁殖させる環境を準備しよう

ホテイアオイ

金魚の卵は粘着力が強く、産卵床を用意しないとガラス面や底砂にくっついて取り出すのが大変になります。

産卵床にはキンギョモやホテイアオイ、産卵藻などの葉が細い水草がおすすめです。産卵床は水草の代わりに、人工水草や細く切ったビニールや毛糸を束にした簡易の産卵ネットでもかまいません。

産卵行動は水面付近で行われるので、浮かべるようにしてください。

水換えで繁殖を促そう

金魚にかぎらず、多くの魚は雨季で水量が増えて水質変化が起きた時に繁殖をはじめます。

水槽飼育ではオスとメスがいる環境で、水温が20度くらいになったら、一度1/2ほど水換えを行うことで繁殖を促すことができますよ。

水換えを行うと、多くの場合、翌朝には産卵してくれます。

金魚のオスとメスの見分け方

金魚はオスとメスで体の大きさは変わらないので、特徴で見分ける必要があります。

追星(おいぼし)

追星とは繁殖期になるとオスのエラブタや胸ビレに、小さい白い星のような突起のことです。これで簡単に見分けられます。

生殖孔(せいしょくこう)

メスの生殖孔は丸く、オスは小さくてだ円形をしています。追星がない時期に見分けるために使いますが、初心者が判別するのは難しいです。

妊娠した金魚の特徴

金魚の繁殖

金魚のメスは卵を持つと、お腹が大きくふくれてきます。餌をあげる前に膨れていれば、産卵している可能性が高いです。

泳ぎ方は少し窮屈そうになります。出産間近になると水草や水底の近くでじっとして動かなくなるので、それで見分けましょう。

金魚が産卵するときの行動

金魚の繁殖

金魚の繁殖は交尾ではなく、放精で行います。オスはメスを追いかけて、体をこすりつけたり、腹部をつついて、卵を出させようとします。

気性が荒いオスはメスへの追尾行動がすごく、しつこく追いかけ回すことがあるので、メスがストレスを感じないように隠れ家になる水草をいれてあげてください。

メスはオスからのアプローチを受けると産卵床に産卵を行い、オスはすぐに精子をかけます。

金魚が卵を産んだらどうする?

金魚の繁殖

産卵後の対応手順

  1. 親魚と卵を隔離する
  2. 卵を孵化させる環境を用意
  3. 無精卵と有精卵の見分け方

親魚と卵を隔離する

金魚の親魚は卵を食べるので、卵がついた産卵床を別の水槽に移動させます。

また、メスの金魚はオスに追い掛け回されてから産卵するので、体力を消耗しています。元気がなさそうでしたら、メスだけで隔離して、2週間ほど水換えや餌やりをしっかりとして体力を回復させましょう。

卵を孵化させる環境を用意

孵化用の容器は水温を20度〜25度に保ち、エアレーションを行っておきます。

卵の水槽には規定量の1/20に薄めたメチレンブルーを入れておくと、白カビの予防になって孵化率が上がります。メチレンブルーの使い方で紹介しているので、ご参考ください。

およそ4日前後で孵化が始まりますよ。

無精卵と有精卵の見分け方

白い卵は無精卵といって、うまく受精しなかった卵です。放置しているとカビが生えてきて、水質悪化させたり、まわりの卵に感染していくのですぐに取り除きます。

育っている受精卵は最初は透明で、徐々にオレンジ色に変化していきます。

粘着力が強く取れにくいので、かなり手間ですが、付着している砂や水草ごと掃除する必要があります。

メスはオスがいなくても抱卵するため、1匹でも無精卵を産みます。孵化しないので、すぐに掃除してしまいましょう。

金魚が産卵しないようにするには?

金魚を産卵させるには、季節を感じさせることが大切で、春と夏は暖かく、冬は寒くする必要があります。

なので年中ヒーターで飼育する環境ではなかなか繁殖することはありません。

しかし、それでも産卵してしまうことがあるので、確実にするならオスとメスを隔離する必要があります。

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  • この記事を書いた人

高木 浩二

ペットの中でも熱帯魚が一番好きで、飼育履歴は10年以上あり、ペットショップでアルバイトをしていました。今は多くの書籍やショップ店員との交流で最新情報をアップデートしています。あいまいな情報をなくして、はっきりと最後まで責任を持って飼育ができるのかどうかイメージを湧いてもらえるようにしていきます。正しい情報の掲載に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

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