ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)とは?生態と特徴、飼育方法を紹介します!

ロシアリクガメはリクガメの中でも小型種で比較的値段も安いので、初心者の方にも飼育しやすいカメです。餌を何度も与えているうちに飼い主さんを匂いを覚えて、なついてくれたり、エサのクレクレダンスを踊ったりととてもかわいい姿を見せてくれるようになります。

今回はそんなロシアリクガメの生態や特徴、おすすめの餌、冬眠、性別の見分け方など飼育方法について詳しく紹介していきます。

ロシアリクガメとは?

ロシアリクガメの飼育

ロシアリクガメはカメ目リクガメ科ヨツユビリクガメ属に分類されるカメの仲間です。生息域はロシアや中国、西アジアと広く分布しており、草原や砂漠地帯を好んでいます。

別名でヨツユビリクガメやホルスフィールドリクガメと呼ばれています。通常のカメは前足の指の数が5本ありますが、ヨツユビリクガメは名前の通り4本しか指がありません。足の形はシャベルのようになっており、砂の穴を深く掘るのに適しています。

甲羅の形は比較的平べったく、周囲は丸みを帯びています。甲羅の模様はオレンジ色をベースに黒色の斑点が入っています。

体の大きさ

甲羅の大きさで直径20cmまで成長する小型のリクガメです。

寿命

ロシアリクガメの寿命は平均して20年~30年です。上手に育てれば40年は生きることができます。

ロシアリクガメの生態

ロシアリクガメの飼育

ロシアリクガメの最大の特徴は穴を掘ることにあり、長さ3m前後の穴を掘って休憩しています。生息地の日中の気温はかなり高く、穴の中は地表に比べて涼しく湿度があるので過ごしやすくなっています。

昼行性で日光浴をして体を温めてから、エサになる植物や花などを探して歩き回ります。暑すぎる環境は苦手なので、真夏日は昼も巣穴で寝ていて、温度が上がりきる前の朝と涼しくなった夕焼け時に活動します。

とにかく運動量が多く、1日に300メートルから1キロ近くエサを求めて歩くことがあります。

冬眠について

ロシアリクガメは気温が10度を下回る11月から3月にかけて冬眠を行います。冬眠するために地上から50cmほどまで穴を掘って、そこで冬眠を行います。冬眠をさせるときは温度の変化をさせず、一定に保つようにしてください。

繁殖について

ロシアリクガメは4月~8月にかけて繁殖を行います。産卵は土の中で行い、一回の産卵で2個~5個の卵を産みます。卵は産卵から2ヶ月で孵化します。

オスとメスの性別を見分けるには、生後1年半以上経過して、性成熟している必要があります。オスの方が尻尾が太く、長いのに対して、メスは細くて短くなっています。

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ロシアリクガメの飼育に必要なケージと器具

ロシアリクガメの飼育

ロシアリクガメの飼育に必要なセットを紹介していきます。初期費用では6万円ほどみておく必要があります。

ケージ

ロシアリクガメを含むリクガメは運動量が多いので、床面積が大きなケージが必要になります。ケージの大きさは横幅で体長の5倍、奥行きで3倍が目安であり、体長18cmの個体だと80cm(横幅)×54cm(奥行き)以上のケージが必要です。

爬虫類専用の横幅90cmのケージだと、だいたい2万円~3万円で販売されています。

このケージでも運動不足になってしまうので、週に2回は外に出して散歩してあげてくださいね。

ライト

ロシアリクガメは日光量の多い乾燥地帯に生息しているので、バスキング用の照明と紫外線を含んだUVライトの2つが必要です。

バスキングライトはバスキングスポットという35度近くの高温地帯を部分を作りだし、体を温める場所として使います。寝起きや食後に消化を促すために、暖まりに来ることが多いです。バスキングスポットにいる時間が長いときは温度不足、時間が短いときは暑すぎるので、様子を見ながら温度を調整してください。

紫外線はカルシウムの吸収に必要なビタミンを作り出します。紫外線量が不足するとクル病という骨が弱くなる病気にかかり、足腰が悪くなってしまいます。特にベビーの時の紫外線不足は致命的ですので、注意してください。

床材

ロシアリクガメの床材は穴を掘る姿を観察したいときは砂漠砂を使い、厚さを5cm以上にします。しかし、砂の量が多くなると底の通気性が悪くなるので、たまにかき混ぜるなどしてください。フンをしたらこまめに取り除きます。

ヤシガラマットやウッドチップなどの保湿性が高い床材もおすすめです。特にベビーの時は湿度管理が大切なので、こちらの方が飼育しやすいです。

レイアウトにこだわらなければペット用のトイレシートでも代用することができます。こちらはフンをしても簡単に交換できるので、衛生的にも良くなります。

どちらにしても、床材の踏ん張りがきかない状態になっていると足腰が悪くなってしまうので、ツルツルと滑ってしまっていないか確認するようにしてください。

シェルター

光を浴び続けるのは苦手なので、隠れ家になるシェルターを入れてあげましょう。人慣れしていない個体は隠れる癖がついて引きずってしまうので、様子を見ながらシェルターをなくす日を作ったりしてください。

エサ置き場

ロシアリクガメに餌を与えるときは置き餌が基本です。置き餌にすると床材が餌に付着して誤食の原因にもなるので、平たい石やフチのないお皿などエサ置き場を用意してください。

常設しておかなくても大丈夫ですが、餌を食べるのは遅いので、大きすぎる容器は適していません。

水容器

ロシアリクガメは水浴びが好きなので、全身を浸かることができる水容器を入れてください。飲み水としても使ってくれます。水容器の中でフンをすることも多く、水は汚れやすいので、毎日交換するようにしてくださいね。

水容器の中に入りやすいように、床材の中に少し埋め込むか、フチが浅いものを用意してください。

ロシアリクガメの飼育方法について

ロシアリクガメの飼育

ロシアリクガメは丈夫なカメなので、初心者でも飼育は難しくありません。ベビーの頃は体調が悪くなりやすいので、温度管理や紫外線不足、エサ不足には注意してください。

値段と販売場所

ロシアリクガメの値段は10,000円~15,000円です。リクガメの中ではもっとも養殖が盛んであり、安価で入手しやすいです。それでも絶滅が危惧されるサイテス2に登録されており、野生種が販売されることはほとんどありません。

カメなどの爬虫類は対面販売が義務づけられているため、ネット通販で購入することはできません。ペット販売に力を入れているホームセンターに行くか、爬虫類専門店で探してみましょう。

時期が合えば日本全国で行われているペットの販売イベントにいくことをおすすめします。販売量が多いため、お気に入りの柄や大きさの個体に会える可能性が高くなります。

屋外飼育できる?

ロシアリクガメはベランダや庭で屋外飼育をすることができます。

屋外飼育のメリットはライトだけでは不足しがちな紫外線を浴びることができ、広いスペースで運動不足の解消になることです。反対にデメリットは雨天や日光が強くて暑くなりすぎたときには室内に避難させる必要があります。

庭で飼育するときは猫やカラスなどの天敵に注意して、網を張るようにしてください。穴を掘るのが上手なので、下からも逃げないように注意が必要です。ベランダで飼育するときは、コンクリート床が高温になりやすいため、日陰を作る必要があります。木製の板で囲いを作って、園芸用の土を入れることが多いです。

冬眠は一定の温度に保つ必要があり、ベランダなどでもかなり難しいので、室内での飼育をおすすめします。

適している温度と湿度

ロシアリクガメに適している温度は26度~30度と高温を好みます。

生息地は昼夜の温度差が激しいため、昼間は28度前後にして、夜間は20度前後まで落とします。バスキングスポットはケージの端に設置して、ケージ全体が暑くなりすぎないように注意してください。

冬は腹部を冷やさないように、パネル式ヒーターをケージの底面に設置します。全面を温めると暑くなったときの逃げ場がなくなるので、床面積の1/3ほど暖めるようにします。温度が十分に上がらないときは遠赤外線ヒーターで上部からも暖めます。

おすすめの餌と給餌方法

ニンジン

ロシアリクガメは草食性であり、スーパーで購入できるチンゲンサイ、コマツナ、サラダナ、モロヘイヤなどの葉野菜を主食に使います。

他にもおやつとして、ニンジンやカボチャ、タンポポ、トウモロコシなどを与えることができます。たまに貝殻を与えることで、伸びすぎた歯を削るのに役立ちます。カメ専用の人工飼料はタンパク質が豊富のため、主食にすると肥満がすすんでしまいます。こちらもおやつ程度に与えてください。

エサの頻度は成長期の子供の頃は毎日食べられるだけ与え、大人になったら1日2回、腹八分まで減らします。気温が低いと消化不良になってしまうため、消灯の2時間前にはエサを与えるようにしてください。

ロシアリクガメについてまとめ

今回はロシアリクガメの生態や飼育方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

ロシアリクガメはリクガメの中でも小型で安価に販売されているため、初心者の方にも飼育しやすいカメです。ケージは90cmの大きなものが必要ですが、規格サイズでいけるのがありがたいポイントです。

必要な器具をそろえれば飼育も難しくありません。寿命は30年ほどあるため、長年連れ添うペットとして大切にしてあげましょう。興味を持たれた方はぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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