カブトニオイガメの生態と飼育方法!必要になる水槽の大きさや水深の深さ、おすすめの餌は何?

カブトニオイガメは大きくて丸い頭と、とがっている甲羅がかわいい水中生息のカメです。餌を与え続けることで人慣れしてくれたり、元気に泳ぎ回る姿を観察することができるので、ペットとしても人気があります。

今回はそんなカブトニオイガメの生態や特徴、価格、混泳相手、繁殖など飼育方法について詳しく紹介していきます。

カブトニオイガメの生態と特徴

カブトニオイガメの飼育

カブトニオイガメはドロガメ科ニオイガメ属に分類されるカメの仲間です。北米のミシシッピ川に生息しており、流れが穏やかで水草や流木などの隠れ家が多い環境を好んでいます。

名前の由来は甲羅の真ん中に山なりのとがったキールがあり、これがカブトに見えることから名付けられました。ニオイガメとは天敵に襲われたときに腹部にある臭線から強烈な匂いを出すカメのことです。飼育下では匂いをだすことはほとんどありません。

完全に水中に生息しており、上下の泳ぎも得意なので、深い水深でも泳ぎ回ることができます。昼行性のカメで、普段は水中にたまった泥や落ち葉の下で休んでおり、日が出ると餌を求めて活動を始めます。雑食性で餌は小魚や貝類を捕食したり、水草を食べたりしています。

歩くのが上手なので、陸地でもそれなりに動くことができます。

体の大きさは甲長で15cmまで成長します。ニオイガメの中では最も大きくなる種類です。寿命は平均して20年ほど生きることができます。

繁殖について

カブトニオイガメは5月~8月に繁殖を行い、泥や水ゴケなど湿気が多い陸地を産卵床として使います。1度の産卵で2個~5個の卵を産んで、2ヶ月ほどで孵化します。

生後1年半ほどで成熟してオスとメスの判断をすることができます。比較すればわかりやすく、尻尾が太くて長いのがメスで、細くて短いのがメスです。

冬眠する

カブトニオイガメは水が完全に凍らなければ冬眠して越冬することができます。15度を下回る11月から冬眠の準備を始めて、4月になると冬眠から覚めます。冬眠は水中にたまっている泥や落ち葉の中で行います。

飼育下での冬眠は難易度が高く、そのまま死なせてしまうことが多いので、ヒーターを入れることをおすすめします。

カブトニオイガメの飼育に必要な水槽と器具

カブトニオイガメの飼育

カブトニオイガメの飼育環境は熱帯魚と同じガラス水槽やフィルターなどが必要になります。カメ専用の飼育セットも販売されており、初期費用では3万円ほどみておくといいですよ。

水槽

カブトニオイガメは水中内を元気に泳ぎ回るので、可能な限り大きな水槽を用意してあげてください。水槽の大きさは横幅で体長の5倍、奥行きで3倍あればしっかりと飼育できます。体長が13cmの個体だと65cm(横幅)×40cm(奥行き)以上が目安となるので、90cm水槽が必要になりますが、60cm水槽でも飼育することが可能です。

よく見る一般的な60cm水槽だと奥行きが30cmしかないので、45cmのものを探してください。

脱走するのが上手なので、隙間がないように水槽の蓋をしておいてくださいね。

ろ過フィルター

カブトニオイガメはフンの量が多いので、ろ過フィルターは水質を維持するために必要です。おすすめのフィルターは掃除が簡単な上部式フィルターか投げ込み式フィルターです。週に1回は詰まっているゴミを掃除してください。

底砂をしっかりと敷いていれば底面式フィルターも使うことができます。底にある砂がろ過の代わりをしてくれるので、高いろ過能力が期待できますよ。その場合は週に1回、底砂にたまったゴミを掃除する必要があります。

自分の飼育スタイルに合わせてフィルターを選んでくださいね。

ライト

カブトニオイガメは体を温めるためのバスキングは必要ありませんが、微量ながらも紫外線を必要としているので、防水機能がついたUVライトを設置します。

紫外線はカルシウムの吸収を助けるビタミンの生成に必要で、特に成長期であるベビーの頃に紫外線が不足するとカルシウム不足が原因のくる病にかかってしまいます。

大人になると週に2回程度日光浴させれば紫外線ライトは必要なくなります。

底砂

カブトニオイガメは水底を歩くように泳ぎますので、底がガラス面になっているとツルツルと滑ってストレスをためてしまいます。

しかし、底砂に厚みを持たせるとゴミがたまって掃除が手間になるため、川砂や玉砂利を3cm程度に浅く敷いておくといいですよ。

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カブトニオイガメの飼育方法について

カブトニオイガメの飼育

カブトニオイガメは飼育が簡単なので、初心者にもおすすめです。

子供の頃は水質の変化に敏感なので、こまめの水替えをする必要がありますが、大人になれば日々の管理は餌やりと水替えだけになりますよ。

値段と販売場所

カブトニオイガメの価格は1匹あたり5,000円~8,000円で販売されています。

カメなどの爬虫類は動物保護法の観点から対面販売が義務づけられており、ネット通販が禁止されています。人気の水棲カメなので比較的見つけやすく、ペット販売に力を入れているホームセンターや爬虫類専門店、熱帯魚専門店で見つけることができます。

どうしても見つからないときは、全国で行われているペット販売イベントに参加してみることをおすすめします。

レイアウト

カブトニオイガメの飼育

カブトニオイガメほぼ水中で生活していますが、呼吸のために水面に向かうため、足を引っかけられるカメ専用の浮島や石を積み上げて陸を作っておくと呼吸しやすくなります。

縦に泳ぐのが上手で自然界では水深1mの場所にも生息しています。飼育下での水深は20cm~50cmにしておきます。水量が多いほど水質が安定しやすいため、なるべくたくさんの水をいれてあげましょう。空気の部分は5cm以上はあけておいてくださいね。

ショップによっては水深を浅くして陸地をしっかりと作ることで、呼吸しやすいようにしている所もあります。そこからいきなり水深がある環境に移動させると対応できずにストレスを抱えてしまうため、最初はなるべく同じ環境にしてあげることが大切です。

適している温度と湿度

カブトニオイガメに適している温度は25度~30度です。低水温に強いですが、15度を下回るとほとんど動かなくなって鑑賞できなくなるため、冬にはヒーターをいれてあげてください。

水槽の大きさと必要になるヒーターのワット数の目安は60cm水槽で150W、90cm水槽で300Wです。

水質は弱酸性を好んでいます。飼育環境に慣れた大人であれば問題ありませんが、子供の頃や導入初期は弱酸性を保つ方が元気になってくれます。流木やphを下げるブラックウォーターをいれておきましょう。

おすすめの餌と給餌方法

レプトミン

カブトニオイガメは小魚や貝類、エビ類から水草などなんでも食べる雑食性です。

メインの餌はレプトミンなどのカメ専用の人工飼料です。カメに必要な栄養がすべてつまっているため、これ一つで終生飼育することができます。しかし、肉食性が強く飽きてしまうことがあるので、たまにメダカや金魚、シジミ、エビなどを与えてましょう。

肉食性の餌は大好物ですが、捕食が下手で普段からたくさん食べられるわけではないので、あげすぎると栄養の偏りや肥満の原因になってしまいます。カメ専用の人工餌を食べるようにしっかりと餌付けしておきましょう。

餌の頻度は成長期のベビーの頃は毎日食べられるだけ与え、大人になったら3日に1回に減らします。餌を何度もあげていると、慣れてきて、飼育者の顔を見ると喜んで近づいてきてくれるようになります。

日々のメンテナンス

ホース

カブトニオイガメはフンの量が多いので、週に1回は1/3ほどの水替えを行い、そのときに砂底にたまったゴミの除去とフィルターのスポンジの清掃をする必要があります。

その時に甲羅の掃除も行います。甲羅にはコケが付着しており、長く放置していると簡単にはとれなくなってしまいます。甲羅が傷つかないように柔らかいスポンジでコケをこすり落として、30分ほど甲羅干しすることで甲羅の乾燥と紫外線の吸収を行います。

屋外でも飼育できる?

カブトニオイガメは水温の適応力が高いので、屋外でも飼育することができます。

屋外飼育の注意点としては、フィルターを設置することができないと思いますので、なるべく大きな飼育容器を用意してください。水は週に2回は交換します。カラスや猫などが天敵になるため、侵入できないようにしっかりとフタをしておきましょう。

混泳について

ミシシッピニオイガメ

カブトニオイガメは肉食性ですが、大人しい性格をしているため、混泳を楽しむことができます。

混泳相手は口に入らない大きさの生き物であれば大丈夫です。体の大きな金魚やポリプテルス、コンゴテトラなどの熱帯魚がおすすめです。それでも餌不足で噛みつく可能性が高いので、トラブルは起きてしまっても仕方がないと思っておいてください。

同じニオイガメであるミシシッピニオイガメやヒメニオイガメとも混泳することができますが、体の大きさや必要なレイアウトが異なるのでおすすめはできません。

カブトニオイガメ同士で多頭飼いをするときは最低でも90cm水槽を用意してくださいね。

カブトニオイガメについてまとめ

カブトニオイガメの飼育

今回はカブトニオイガメの生態や飼育方法についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

ニオイガメの仲間は丸い頭がとてもかわいく、個人的には日本でよく知られているミドリガメやクサガメと比べても、ペットとしての鑑賞価値はかなり高いと思っております。

子供の頃は少しだけ水質の悪化に敏感ですが、しっかりと水替えをする習慣をつければ、初心者の方でも簡単に飼育することができます。興味をもたれたら、ぜひ飼育に挑戦してみてくださいね。

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