インコを飼育するうえで欠かせない、ケージを選ぶポイントやインコの品種別に必要なケージの大きさを紹介していきます。
インコ用のケージの選び方
ケージは高さがあると良い
インコはケージの網をよじ登ったり、天井にぶら下がって遊ぶことが好きです。横幅と奥行きが同じでも、高さだけ広くとったケージがあるのはこれが理由です。運動不足の解消になるので、余裕があれば確保してあげましょう。
インコの特性に合わせる
必要なケージの大きさは、セキセイインコやコザクラインコなどの小型インコなら1辺35cm、ウロコインコやモモイロインコなどの中型インコなら1辺45cmなどの目安がありますが、活発に動き回るのが好きな種類や尻尾が長い種類だとワンサイズ上のケージが必要になります。反対に動き回らない種類であればワンサイズ下のケージでも大丈夫です。
ケージの頑丈さ
インコはケージの網やプラスチックのケースを頻繁にかじって遊びます。木やプラスチック製のケージなら時間をかけて壊すことができますし、くちばしの力が強い中型以上のインコであれば、細い鉄製の網目を曲げるほどの力があります。網目の太さでインコ用とオウム用に分かれているので、購入前に注意してください。
形状はシンプルな角型
インコのケージは角型、アーチ型、家型、丸型、球型、飾り型の6種類があります。
インコはケージ内を動き回るので、シンプルで安定している角型かアーチ型のケージが安心です。丸型のケージはインコが網をつかんで移動しにくく、移動できる範囲も狭いので、避けておきましょう。
錆びにくいステンレス製
インコの寿命は長く、小型インコでも7年以上あります。鉄製のケージは水洗いで掃除をしたり、水飲み場があるため、3年程度で錆びてきます。インコがケージをかじって錆びを食べてしまう危険性もあります。
ステンレス製のケージであれば値段は高く、重いですが、錆びにくいので、長く使用することができます。予算に余裕があれば、ステンレス製のケージを選びましょう。
前面か天井が大きく開く
インコのケージには前面か天井が大きく開くタイプがあります。
前面が大きく開くケージは手乗りインコに使いやすく、ケージの窓にちょこんと乗ってくれるので、外に出すのが簡単です。天井が開くタイプはケージの中に手を入れやすく、掃除が簡単です。どちらもインコがパニックになって暴れた時に、すぐに外に出せるので、緊急時にも対処しやすくなります。
インコ用ケージの置き場所
ケージを置く部屋を選ぶ
インコのケージを置く部屋は昼間と夜の気温差が少なく、静かな場所を選びます。日光が入り、風通しがいい場所を選んでください。
リビングなどの人がくつろいでいる部屋に置くのがおすすめです。インコは飼い主のことをパートナーだと思っており、一緒の空間にいることで安心するからです。ただ、部屋の好みには個体差があり、静かな落ち着ける部屋を好む子もいるので、柔軟に対応してください。
ケージを置く高さ
インコのケージはインコの目線が人の目線よりも下に来る場所が理想です。飼い主とよく目が合い、声をかけられることで安心し、慣れやすくなります。
ケージは床に置いても問題ありませんが、人の目線より高い場所に置くのは避けてください。インコの方が上位であると認識され、言うことを聞かなかったり、攻撃的になってしまうためです。
ケージはインコが動いても安定するケージ台やラック、棚に置いておきましょう。
小型インコ用のケージ
体長が20cm以下の小型のインコは35cm(横幅)×35cm(奥行き)×35cm(高さ)のケージで飼育することができます。小型インコは飼育している人の数が多いため、ケージの種類が豊富です。
参考程度に、スズメの大きさは14cm~15cmです。
HOEI 35手乗り
他の小型インコ用のケージと比較して横幅が広く、ケージ内でもしっかりと運動ができます。前面と天井が大きく開くため、手乗りと掃除がしやすいです。
材質 | 鉄線 |
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大きさ | 幅37cm×奥行41.5cm×高さ54.5cm |
重さ | 3.4kg |
線径 | 1.8mm |
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錆びにくいステンレス製のケージはこちらになります。大きさや重さは同じですが、値段は3倍近く上がります。
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ミニマルランド 鳥かご バードパレス
少し奥行きが短いケージですが、横幅が35cm近くあるので、小型インコをきちんと飼育することができます。網がスチール製なので、かじって削れてきたら取り換える必要がありますが、安価で軽いので扱いやすいです。
材質 | スチール |
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大きさ | 幅34.5cm×奥行28cm×高さ47cm |
重さ | 1.8kg |
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オカメインコ用のケージ
オカメインコは中型インコですが、ケージは特殊なので別で紹介します。オカメインコは足とくちばしを使って移動しますが、そのときにくちばしが網にひっかけやすいように横網になっています。465オカメは前面と天井が大きく開くため、手乗りさせやすいです。
中型インコの中では噛む力は強くないので、細い網線で大丈夫です。
材質 | 銀色メッキ |
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大きさ | 幅46.5cm×奥行46.5cm×高さ58cm |
重さ | 4.9kg |
線径 | 2.0mm |
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ステンレス製のオカメケージはこちらになります。こちらも値段は3倍近く高くなります。
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中型インコ用のケージ
体長が20cm~40cmの中型インコは45cm(横幅)×45cm(奥行き)×60cm(高さ)のケージで飼育することができます。中型インコはくちばしの力が強く、小型インコに使われる細い網のケージは曲げて脱走してしまいます。網が太いオウム用のケージを使用しましょう。
参考程度に、鳩の大きさは30cm~35cmです。
飼育できるインコ例
- ウロコインコ 体長25cm
- オキナインコ 体長30cm
- ダルマインコ 体長35cm
- コガネメキシコインコ 体長30cm
- モモイロインコ 体長35cm
- クロカミインコ 体長30cm
- ナナイロメキシコインコ 体長30cm
- ズグロインコ 体長35cm
- アオスジヒインコ 体長30cm
- コシジロインコ 体長25cm
- ゴシキセイガイインコ 体長32cm
- アカムラサキインコ 体長35cm
- アケボノインコ 体長28cm
- スミレインコ 体長27cm
- ゴシキセイガイインコ 体長25cm
- ズグロシロハラインコ 体長25cm
- アケボノインコ 体長28cm
- コバタン 体長35cm
- ヨウム 体長40cm(あまり動かない)
材質 | ステンレス製 |
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大きさ | 幅46.5cm×奥行46.5cm×高さ66cm |
重さ | 6.5kg |
線径 | 3.0mm |
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大型インコ用のケージ
体長が40cm以上の大型インコには50cm(横幅)×50cm(奥行き)×80cm(高さ)のケージを使います。この大きさのケージでも運動不足になってしまうため、放鳥時間を長めに確保しなければいけません。
高さがあまりないため、尻尾が短い大型インコの飼育に適しているケージです。かなり重く、ケージは安定した場所に置いておきましょう。
飼育できるインコ例
- オオハナインコ 体長40cm
- オグロインコ 体長40cm
- アオボウシインコ 体長40cm
- ワカケホンセイインコ 体長40cm
- オオバタン 体長50cm
- テンジクバタン 体長40cm
- タイハクオウム 体長45cm
材質 | ステンレス製 |
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大きさ | 幅51.5cm×奥行51.5cm×高さ80cm |
重さ | 9.0kg |
線径 | 3.0mm |
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超大型インコ用のケージ
体長が50cmを超える超大型インコには60cm(横幅)×60cm(奥行き)×100cm(高さ)以上のハーマーカゴを使います。このケージの大きさでは運動不足になってしまうため、放鳥時間を長くするなどの対処が必要です。
超大型インコや尻尾が長かったり、活発に動き回る大型インコに向いています。
飼育できるインコ例
- キンショウジョウインコ 体長40cm(尻尾が長い)
- コンゴウインコ 体長50cm~80cm
材質 | ステンレス製 |
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大きさ | 幅51.5cm×奥行51.5cm×高さ121.7cm |
重さ | 10.2kg |
線径 | 3.0mm |
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インコ用ケージと一緒に買っておきたい商品
暗くするためのケージカバー
インコに規則正しい生活をしてもらうため、日が落ちたら遮光性の高いケージカバーをして、寝かしてあげましょう。
明暗の時間帯が不規則になるとストレスを抱えやすく、明るい時間が長くなると発情を促し、吐き戻しや産卵などの問題行動が増えてしまいます。
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鳴き声を抑えるアクリルケージ
インコの鳴き声が気になるときは、ケージをアクリルケージで覆うことで防音できます。
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インコのケージについてまとめ
インコのケージは大きさだけではなく、錆びにくいステンレス製や網が太いオウム用など、選ぶポイントが複数あります。
インコの寿命はとても長く、ケージとも長い付き合いになっていくので、値段で妥協せずに気に入った商品を購入することをおすすめします。また、広いケージを用意しても、インコにとっては飼い主さんと遊ぶ時間が一番楽しいので、毎日放鳥してたくさんスキンシップしてあげてくださいね。